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「誰もが主人公になれる」搭乗型ロボットを提供するスタートアップ代表、廣井が語るロボットエンタメの展望
夢を乗せた巨大ロボット。誰もが一度は夢見たあのSFの世界が、現実になろうとしています。
搭乗型ロボットエンタメ企業、MOVeLOT株式会社。彼らが仕掛けるのは、アニメやゲームの世界から飛び出してきたかのような、巨大ロボットへの搭乗体験。想像を絶するスケール、そして未だかつてない興奮。夢か現実か、五感を揺さぶる究極のエンタメが、ここにあります。
この常識破りな挑戦に果敢に立ち向かうのが、代表取締役の廣井健人。ロボットレストラン、動作拡大型スーツ「スケルトニクス」をはじめ、数々の大冒険をくぐり抜けてきたロボットエンタメの鬼才です。幾多の困難も、彼の「ロボットに乗りたい」という熱い想いを止めることはできませんでした。
常識を破壊し、新たなエンタメの地平を切り拓くMOVeLOT。巨大ロボットエンタメの未来を担う、彼の情熱に迫ります。
廣井 健人(ひろい けんと)| 代表取締役
サービスロボットの会社で営業職を経験しその後、歌舞伎町「ロボットレストラン」で営業広報を担当し、ロボットエンタメのノウハウを得る。動作拡大型スーツ「スケルトニクス」では経営危機に瀕した会社を再建するも、コロナ禍で事業譲渡を経験。それでも「ロボットに乗りたい」という人々の夢を叶えるため、2022年にMOVeLOT株式会社を設立。搭乗型ロボットの開発・製造、イベント運営の両輪で事業を展開し、世界初の搭乗型パトレイバーイベントを成功させるなど、ロボットエンタメ業界に新たな旋風を巻き起こしている。
ロボットに魅せられた人生、体験を届けるための空間設計とエンタメの本質
――廣井さんがロボットエンタメに足を踏み入れたきっかけを教えてください。
約8年前、サービスロボットの会社で営業職として働き始めたことから、ロボットエンタメ領域のキャリアがスタートしました。展示会に出展するなどの営業をする中で、ロボットという存在そのものに興味を持つようになっていきました。
転機となったのが、歌舞伎町にある「ロボットレストラン」です。ロボットを使ったショーを演出する中で、ロボットの見せ方や、お客様にロボット体験を届けるための空間設計、エンタメの本質といった、今の私の事業の根幹を成す多くの学びを得ることができました。
――ロボットレストランでの経験が、今のMOVeLOTに繋がっているのですね。
そうですね。ロボットレストランでの経験を活かし、その後はスケルトニクスという動作拡大型スーツの会社に転職しました。
しかし、間もなくして会社が資金ショートするという危機に見舞われまして。会社を潰すという選択肢もありましたが、他のメンバーからの「続けたい」という強い想いを感じ、私が代表を引き継ぐ形で再出発することになりました。
幸い、海外の大型案件を獲得するなど経営は軌道に乗り始めたかのように見えましたが、今度はコロナの影響でエンタメ業界全体が大きな打撃を受けました。またもや会社を畳むか、事業譲渡かの選択を迫られたんです。最終的に事業を譲渡するという苦渋の決断に至りました。
この体験を提供できるのは私しかいない、「搭乗型ロボット」で世界を変えるMOVeLOTがついに始動
――スケルトニクスの事業譲渡後、VR関連の会社で2年間働いていたとのことですが、そこから再びロボット事業に参入したきっかけは何だったのでしょうか?
事業譲渡のタイミングでロボットエンタメの世界から離れてしまったんですが、ふとした時に「生きている中でロボットに乗れる体験ができると思わなかった」というお客様の言葉が脳裏によぎるんです。
「この体験を提供できるのは私しかいない」「この事業をもう一度やらなければいけない」そんな使命感にも似た強い想いが込み上げていました。
さらにVR技術の可能性を探求する中で、搭乗型ロボットのアイデアがふつふつと湧き上がってくるんです。「VRとロボットを組み合わせたら、もっとすごいエンタメ体験を創れるんじゃないか?」って。
そう考えるうちに、いても立ってもいられなくなりました。過去の経験が私を突き動かした、と言っても過言ではありません。
――それでMOVeLOTを設立したんですね。ロボットへの熱い想いを感じます!MOVeLOTの事業内容について教えてください。
弊社では、搭乗型ロボットの開発・製造とイベント運営の両輪で事業を展開しています。ロボットの開発・製造は、企画段階から開発、運用までを一気通貫して行います。
ただすべて自社で行うのではなく外部のパートナー企業と連携し、開発コストを抑えながらハイクオリティなロボット製作を実現しています。
例えば、現在墨田区で開催している「実際に乗って操縦ができるパトレイバー」のイベントでは、ロボットの製作は外部パートナーに依頼し、MOVeLOTはイベントの企画・運営に携わっています。
――ロボットの開発は耳にしたことがありますが、イベント運営との二足の草鞋は珍しいですよね。両方を手がけるのはなぜですか?
搭乗型ロボットという市場は、世界的に見てもプレイヤーが少ないニッチな領域です。だからこそ、両方を手がける必要があると考えています。とはいえ「ロボットに乗る」という体験の提供に比重を置いています。
開発も行う理由は、体験型ならではのニーズに応えるためです。例えば子供と大人、日本人と外国人では骨格や体格が異なるため、それぞれに最適な操縦方法を開発する必要があるんです。さらに言えば、初めて搭乗するお客様とリピーターのお客様では、提供する体験の内容も変える必要があります。
お客様一人ひとりの状況に合わせて、ロボットの操縦方法や体験の内容を柔軟に変えられる、そしてロボットを操縦するための空間全体をプロデュースできる。これが弊社が両輪で走り続ける理由です。
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単なるアトラクションを超えた体験、夢を叶えるだけでなく「主人公になれる」空間設計の力
――搭乗型パトレイバーのイベントは大きな話題になっていますね! 世界初ということですが、どのような経緯で実現したのでしょうか?
実は、以前からIPを活用したロボットエンタメは構想していたんです。その中でもパトレイバーはまさに理想的でしたね。1990年代を代表するロボットアニメであり、40~50代を中心に根強いファン層を抱えています。
搭乗型ロボットという世界観にも非常にマッチしており、ガンダムのような巨大ロボットと異なり、サイズ感も現実的です。
実現可能性という点でも非常に魅力的でした。知人の紹介でパトレイバーの版権元と繋がり、今回の企画が実現しました。
――そうなんですね! イベントの反響はいかがですか?
おかげさまで大好評です。 12月は2500人待ちという盛況ぶりで、急遽追加枠を設けようと動いています。男女比は6:4で意外と女性が多いんですよ。
パトレイバーの主人公が女性警官であること、また1990年代のアニメとしては珍しい設定だったことも、女性からの支持が高い理由の一つだと考えています。
年齢層は40~50代の方が中心で、まさにパトレイバー世代ど真ん中、といった感じです。イベントの様子はSNSでも拡散されており、大きな反響を呼んでいます。
――イベントで特に工夫している点はありますか?
ただロボットに乗るだけでなく「見ている人も楽しめる」という点を重視しています。例えば、コクピットを開放することで、操縦している様子を外から見ることができるようにしているんです。
お子さんが外から「お父さん、こうやってみて!」と指示を出すなど、搭乗者と観客が一緒に楽しめる空間を創り出しています。
乗る人も、見る人も巻き込んだ一体感に加えて、ショー全体を一つの物語として捉えるようなイマーシブ(没入型)な体験を提供することで、より深い感動を味わっていただけるように工夫しています。
――「物語の主人公になれる体験」ということですね。
まさにそうです。搭乗型ロボット体験は、単なるアトラクションではありません。お客様にとっては「夢を叶える」と同時に「何者かになれる」体験でもあります。
ロボットアニメの主人公は大方ヒーローやヒロインです。ロボットに乗り込むことで、お客様は自分が憧れていたヒーローになれる。
そんな非日常的な空間で、特別な役を演じることで、現実世界では味わえない高揚感や達成感を味わえる。そんな体験を提供したいと思っています。
子供にとっては、自分が夢見ていたヒーローになれる瞬間、大人にとっては忘れかけていた子供の頃の夢を再び追体験できる、そんな感動的な時間になると思っています。
だからこそ私たちは「乗る」体験だけでなく「見る」体験にもこだわっています。観客も巻き込むことで、会場全体が一体となり一つの物語を共有できるんです。この空間を創り出すことが、私たちが目指すエンタメの形です。
――没入型体験、人生で一度は経験してみたいですね。
移動式のロボット体験構想もユニークですが、こちらも詳しく教えてください。
お客様が足を運ぶのではなく、ロボットがお客様のもとに走るのも面白いかなと思い、構想を練っています。コストを抑えつつも安全性を確保するために、独自の技術を駆使して開発を進めているところです。
移動式ロボットでは、トラックの荷台にロボットを載せ、キッチンカーのように全国各地を巡回します。
イベント会場だけでなく、公園や遊園地など、様々な場所でロボット搭乗体験を提供できるようになります。2025年2月には実証実験を開始する予定で、まずは地方自治体と連携したキャラバンイベントなどを想定しています。
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搭乗型ロボットエンタメのリーディングカンパニーとして、世界を席巻する
――MOVeLOTの今後の展望について教えてください。
目標は世界中の人々の「ロボットに乗る」という夢を叶えることです。搭乗型ロボットエンタメは、まだまだ未開拓で、巨大な可能性を秘めた市場です。エンタメ業界に新たな風穴を開け、世界中の人々に夢と感動を提供できる、そんなポテンシャルを秘めていると確信しています。
まずは国内での事業展開を強化するため、両国と墨田区の2拠点に加えて、イベント開催拠点を増やしていく予定です。
目先の目標としては5年後に上場を目指しています。
上場することでより社会的な信頼を得ることができ事業展開のスピードを加速させられると思うので。その信頼を片手に、搭乗型ロボットエンタメのリーディングカンパニーとして、世界を舞台に活躍していきたいですね。
――壮大なビジョンですね! 実現するために考えている組織構成はありますか?
現在は私を含め少人数精鋭のチームで運営しており、私はプロデューサーとしてプロジェクト全体の統括を担当しており、その他に広報、バックオフィス、そしてイベント運営スタッフがいます。
将来的にはエンジニアを中心とした「開発部門」プロデューサーがプロジェクトを担当する「プロジェクト部門」「イベント運営部門」そして「バックオフィス部門」の4点を軸にした組織体制を構築していきます。
またメンバー間の連携を強化するために、バディ制度の導入も検討しています。2人1組で行動することでお互いをサポートし合い、共に成長できる環境を創りたいと考えています。
――成長が加速するMOVeLOTですが、どのような人材を求めていますか?
弊社はまさに、これから成長していくスタートアップです。
だからこそ、変化を楽しめる方や、自ら課題を見つけ解決に向けて積極的に行動できる方を求めています。経験やスキルももちろん大切ですが、それ以上に「貪欲に学ぶ姿勢」「成長意欲」を重視しています。貪欲に知識やスキルを吸収し、チャレンジ精神旺盛な方と一緒に働きたいですね。
特にイベントスタッフやプロデューサーといったポジションでは、お客様と直接コミュニケーションを取る機会が多いため、居酒屋などでの接客経験のある方、コミュニケーション能力の高い方はこれまでの経験を活かして活躍できるフィールドだと思います。
ロボットやエンタメが好きで、自分の手で新しい未来を創りたい、そんな熱い想いを持った方をお待ちしています。
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