【50人の優秀な公務員が辞めた理由】30代女性の年収200万円UP転職戦略
将来に漠然とした不安をもっている…
同期が転職して活躍しているのを見て焦っている…
毎日同じことの繰り返しで成長を感じられない…
私は、9年働いた県庁から民間に転職しました。
ですので、その気持ちすごくわかります。
しかし、実際に転職に踏み切れる人はほんの一握り。
安定を捨てる恐怖はとても強く、簡単に決めれるものではありません。
ですが、支援した50人の先輩公務員は、以下のような実績を出されています。
年収:最高200万円UP(平均80万円UP)
最短3ヶ月で希望する転職を実現
転職後の満足度96%
この記事では、
50人の転職支援から見えてきたリアルなデータ
市役所事務職から大手IT企業に年収200万円UPで転職した女性の転職戦略
これらを余すことなく解説します(^^)
これから転職活動を始めようとしている人向けに、基本的な考え方やテクニックはもちろんのこと、
すでに転職活動を始めている人も勉強になるテクニックを徹底的に解説しました。
1. なぜ優秀な公務員が辞めていくのか
若い世代の地方公務員の離職がすごく増えています。
若手・中堅層の普通退職者の状況をみると、
2013年度から2021年度の8年間で1.83倍増加しています。
特に、20代は2.33倍に、30代は2.42倍まで増加しています。
(出典:総務省『地方公務員給与実態調査』『地方公務員の退職状況等調査』)
なぜ、これほどまでに公務員が辞めていくのか?
転職を支援した公務員50人の生の声を紹介します。
職種・年齢・性別の分布
抱えていた悩みや不安TOP3
転職を決断した理由TOP3
1. 職種・年齢・性別の分布
①年齢分布
・20代:15人
・30代前半:20人
・30代後半:12人
・40代前半:3人
②性別
・女性22人
・男性28人
③職種
・事務職28人
・技術職12人
・警察職12人
・消防職5人
・教育職3人
これからのキャリアを作っていく段階にある層が最も多かったです。
<実際の声>
市役所の行政職だった佐藤さん(仮名・34歳・女性)
「女性で30代中盤だし、事務職だし、転職なんて無理だと思っていました。
でも、結果的に外資系企業で年収600万円のポジションを獲得。
公務員時代の住民対応経験で培った「コミュニケーション力」が評価されたんです!」
2.抱えていた悩みや不安TOP3
1位:将来への漠然とした不安(40人/50人)
・「40代、50代の先輩たちを見ていると、これが自分の将来なのか…」
・「正直、このまま定年まで同じ仕事の繰り返しかと思うとゾッとする」
・「いくら頑張っても結局、年功序列だから頑張った人ほど辛いだけ」
2位:市場価値への不安(32人/50人)
・民間で通用するスキルって持ってるのかな…
・公務員以外の世界、ぶっちゃけ全然知らないけどこれでいいの?
・自分って役所の後ろ盾なく、一人の人間として戦えるの?
3位:家族や周囲の反対(28人/50人)
・親が「安定した仕事を辞めるなんて…」って猛反対
・嫁ブロックが突破できない
・地元だし、みんなに何て言われるか心配
転職支援した50人の共通点は、”デキる人”
職場では、マジメで、仕事もバリバリこなせる。
でも、何かが足りない――。
<実際の声>
県庁の技術職だった鈴木さん(仮名・38歳・男性)
「先輩たちの疲れ切った姿を見て、絶望していました。
でも、自分には民間で通用するスキルなんてないし、転職なんて…。
そんな自分がまさか、今ではメーカーで年収800万円です」
3.転職を決断した理由TOP3
1位:同期や先輩の転職成功例を見て(23人/50人)
・同期が転職して、いきいきと働いているのを見て衝撃を受けた
・2年前に転職した先輩の言葉「ウジウジ考えてた時間がもったいなかった」
・SNSで同期の投稿を見ていたら、急に自分も挑戦したくなった
2位:家庭の変化がきっかけで(15人/50人)
・子どもの教育費を考えると、今の収入ではキツいなって
・結婚を意識し始めて、挑戦できるのは今しかないと思った
・親の介護が必要になって、地元に戻る選択をしなければならなくなった
3位:やりたいことが見つかって(12人/50人)
・副業(内緒)で始めたWEBデザインが楽しくて、本業にしたいと思った
・趣味で始めたプログラミングで、新しい可能性を感じた
・転職って異動じゃん!って思って、未知の経験をしたくなった
転職支援した50人の共通点は、”追い込まれてない状況で転職”
むしろ、
「ちょっと覗いてみようかな」
くらいの気持ちで始められた方がほとんどでした。
<実際の声>
消防職だった山田さん(仮名・33歳・男性)
「転職した同期に久しぶりに会った時、衝撃的でした。
毎日辛そうに働いていたやつが超いきいきしてたんです。
彼にできるなら、自分にもできるかも!って思って転職を決意。
今は大手不動産デベロッパーで年収750万円です!」
抱える悩みの数や大きさは50人それぞれで違いましたが、共通していたことは
「今を変えて、未来を変えようと動き出したこと」
2. 公務員からの転職の実態
次は、以下を紹介します。
転職先業界の分布
年収上昇額の平均
転職までの期間
転職後の変化
1.転職先業界の分布
1 人材業界:15人
・キャリアコンサルタント、転職支援
2 IT・Web業界:12人
・プロジェクトマネージャー、公共系営業
3 コンサルティング業界:10人
・地方創生コンサル、公共サービス
4 不動産業界:8人
・法人営業、開発事業担当
5 その他:5人
・メーカー
・商社 など
公務員のスキルや経験って実は、多くの業界から評価されています。
ですが、多くの公務員は自分のアピール方法を全く知りません。
ちょっとしたコツさえ掴めば、市場価値が劇的に高くなるのに勿体ないです。
2.年収上昇額の平均
・平均上昇額:100万円
・最高上昇額:180万円(市役所事務職 → 外資系コンサル)
実は、92%の方が年収UPを実現されています。
残り8%の方も今の年収を維持。
何の対策もなしに公務員が転職すると、年収交渉ではほぼ失敗します。
ですが、ちょっとした知識さえあれば、年収UPを簡単に勝ち取ることができます。
3.転職までの期間
・準備期間:2〜3ヶ月
・活動期間:3〜4ヶ月
・合計:5〜7ヶ月が平均的
転職市場全体でみると、4月入社と10月入社が最も狙い目です。
年度終わりの3月と上半期終わりの9月に退職者が多くなる傾向にあるので、
4月と10月は人員を補充するタイミングです。
・4月入社を狙うなら
10〜11月:準備スタート
12〜2月:活動期間
・10月入社を狙うなら
4〜5月:準備スタート
6〜8月:活動期間
4.転職後の変化
・女性22人(転職後の満足度:96%)
・男性28人(転職後の満足度:88%)
女性の方が満足度が高い傾向にありましたが、男性も高水準。
準備をしっかりして、転職後の生活もきちんとイメージした結果です。
次は、「市役所事務職・30代女性の年収200万円UP転職戦略」を解説します。
3. 30代女性公務員の転職戦略
「正直、最初は不安だらけでした。
事務職の私に、IT企業って向いているのかな…って」
今回紹介する木村さん(仮名)の事例は、多くの公務員に具体的なヒントを与えてくれる好例です。
木村さんのプロフィールは以下のとおりです。
1.プロフィール
✅️基本情報
・年齢:33歳
・性別:女性
・家族構成:独身(実家暮らし)
・最終学歴:私立大学・経済学部卒
・性格:コミュニケーション力が高い・責任感がある
✅ 公務員時代のキャリア
人口20万人規模の市役所で10年勤務
▼1-4年目:市民課
住民票・戸籍窓口
接遇研修の企画
窓口業務改善プロジェクトリーダー
「このときの業務改善の経験が、思わぬところで評価されました」
▼5-7年目:税務課
税務システムの運用担当
マニュアル作成
「システムに関わる仕事が意外と面白くて。
ここで可能性を感じ始めました」
▼8-10年目:総務課
庁内システム更新プロジェクト
職員向けDX研修の企画・運営
RPA導入担当
「事務職だからこそ分かる『使いやすさ』を提案できました」
✅️転職後
・IT企業プロジェクトマネージャー
・年収:450万円→650万円(200万円UP)
2.転職前の悩み
> 仕事面での悩み
・事務職のままで良いのか
・もっとIT関連の仕事がしたい
・上司の考え方が硬い
> 生活面での不安
・実家の両親の反対
・職場の人間関係
「特に母が心配して。
『公務員の看板』を降りることへの不安が大きかったです」
3.転職戦略
木村さんと一緒に作り上げた転職戦略は、以下のとおりです。
事前準備
応募
選考
内定・退職
1.事前準備
・転職目的を固める
・自己分析する
・転職の軸を固める
・転職目的を固める
まずは、何のために転職をするのかを明確にします。
より具体的に言うと
「何を実現するために、手段としての転職を選ぶのか」です。
結局のところ、転職は手段に過ぎません。
例えば、「海外旅行に6ヶ月行きたい」を実現したいのであれば、
転職をせずとも休職で実現してしまうかもしれません。
この場合、わざわざ転職しなくてもよかったということで後悔の可能性があります。
ですから、まずは、
「何を実現したいのか」を明確にしたうえで、
それを叶える手段として本当に転職が最もベストなのかを明確にしましょう。
木村さんの転職目的は、
「IT関連の仕事に就いて、専門的なキャリアを積みたい」というものでした。
これを実現するには、転職が必要でした。
・自己分析する
転職目的が固まったら、自己分析をします。
ここで言う自己分析とは、就活でしたようなものではありません。
どのようなスキルと経験を持っているのかを整理して見える化します。
具体的には
・どんなことを経験してきたのか
・なにが課題だったのか
・どう解決したのか
・得られたスキルはなんだったのか
・活かせる場面はどこか
このような作業を繰り返し行うことで、スキルと経験を見える化していきます。
自己分析をする理由は大きく分けて2つ。
1つ目は、「現状では足りないものを把握するため」
2つ目は、「民間の採用担当の偏見を乗り越えるため」
1つ目の「現状では足りないものを把握するため」とは、カンタンに言うと、
今のスキルや知識で希望どおりの転職ができますか?ということです。
IT関連の企業で勤めるには、それなりの知識が必要です。
IT業界の共通語が分かっていないと、会話についていけません。
つまりは、足りていないものを把握して、それを準備期間で補う。
この作業をするために、自己分析をする必要があります。
2つ目の「民間の採用担当の偏見を乗り越えるため」とは、カンタンに言うと、
民間の採用担当は、正直、公務員なんて使い物にならないと思っています。
ですから、選考過程の中で採用担当を完全に納得させられなければ落とされます。
納得させるためには、自分が民間でも通用する人材だと証明しなければいけません。
証明するためには、スキルや経験を具体的に伝えて採用後に活躍している姿をイメージさせるのが手っ取り早いです。
ですので、自己分析をする必要があります。
木村さんには、
・文書作成力
・関係者調整力
・プロジェクト管理力
これら3つのスキルがある一方で、
「IT用語を分かっていない」という課題がありました。
これを解決ために、以下のことを習得されました。
・ITパスポートの取得
・情報セキュリティマネジメント
・転職の軸を固める
自己分析ができたら、転職の軸を固めます。
具体的には、どのような企業の、どのような職種に応募していくのかを絞っていきます。
そのために必要なことは、優先順位を決めること。
例えば、以下のような感じです。
年収 > 休日日数 > 通勤時間
優先順位をつけるうえでは、まず絶対に譲れないことを洗い出すと効率的です。
・年収100万円以上UP
・休日日数は今と同じ以上
・通勤時間は1時間以内
そこから譲れるポイントを探っていきます。
・年収100万円UP、でも、年間休日5日少ないまでなら許容
・年収50万円UP、でも、通勤時間30分以内なら許容
このようにして、自分の価値基準を明確にして、これを実現できる企業に目星をつけて応募していきます。
木村さんの場合、
仕事内容 > 年収 > 仕事環境 > 通勤時間 > 休日日数
このような優先順位をつけられました。
具体的な内容まで書くと分量が多すぎるので割愛しますが、
10パターン以上もの許容レベルを明確にされていたので、
応募する段階でも、複数の内定を獲った後もスムーズに選ぶことができました。
2 応募
続きはこちらの本編をご覧ください(^^)
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【50人の優秀な公務員が辞めた理由】30代女性の年収200万円UP転職戦略