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ウクライナ紛争にCIAが関与していた⁈世界で暗躍するCIA①

先日の2月25日、米紙ニューヨーク・タイムズは、米中央情報局(CIA)がウクライナ情報当局と約10年前から秘密の協力関係を築き、そして歴代米政権の間で引き継がれてきたと報じました。


私はとても驚きました‼️

2014年のウクライナのマイダン革命もCIAが関与したことが疑われています。
バイデンがオバマの副大統領だった頃からです。

このようにCIA(アメリカ中央情報局)は、第二次世界大戦後、長年にわたり、他国の政治に干渉し革命や内戦を引き起こしてきました。
先日その活動の実態がNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」の「CIA世界を変えた秘密工作」で放送されました。
その内容を、2回に分けて紹介したいと思います!


「アメリカジョージ・ワシントン大学の中にある「安全保障アーカイブ」は、アメリカの情報機関CIAに関する機密文書の収集と分析を39年間してきました。
情報公開法によって機密文書から明らかにされた内容は、アメリカの外交政策の中でCIAが果たした役割でした。

それらの機密文書は、アメリカ以外の他国の悲劇的な歴史が、実はアメリカの傲慢な介入によるものであることを明らかにしています。
アメリカは民主主義を大儀として、CIAを懐刀に世界をアメリカの都合の良いように変えようとしたのです!

CIAの前身は第二次世界大戦中に外国での諜報と秘密工作を目的に設立された戦略情報局(OSS)です。
1947年アメリカ中央情報局(CIA)となりました。

当時アメリカが懸念していたのはソ連を中心とする共産主義勢力。
共産主義が強くなりそうな国に介入し、操作したのです。



イタリア🇮🇹

CIAの最初の秘密工作は1948年イタリアで行われました。
戦後イタリアでは共産党員の数が爆発的に増え総選挙を控えて社会主義政権の誕生の可能性がありました。

アメリカは親米派のキリスト教民主党を支援。巨額の活動資金を提供し、共産党に対する嫌悪感を抱かせるよう秘密の心理作戦を展開します。
共産主義者を誹謗中傷するような映画を制作しました。
アメリカ国内のイタリア系移民に共産党に投票しないよう本国の親戚に手紙を書かせました。

こうしてキリスト教民主党が選挙に勝利しイタリアの共産化は防げました。

そして1949年イタリアを含めてNATOが発足し、ソ連などの社会主義陣営と対決します。

国内では予算の使い道・情報開示の免除などスパイ活動を行うためのルールを定めたCIA法が成立します。
CIAは組織、役割、肩書き、給与、職員数の情報公開を免除されます。
CIAは秘密工作を含む情報活動を議会に報告せずに遂行できるようになります。



ハンガリー🇭🇺

1956年ソ連でフルシチョフによるスターリン批判が行われました。
イスラエルの情報機関を通じてCIAに届けられ、CIAは東欧諸国に向けたラジオ放送でフルシチョフの秘密の演説を暴露しました。
CIAは、西ドイツに拠点をもつ東欧向けのプロパガンダ放送局「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」をつくりました。


その4ヶ月後の1956年10月、ラジオの影響を受けた市民が、ハンガリーの首都ブダペストで大規模な反政府デモを起こしました。
学生たちが首相交代とソ連軍撤退を求めて立ち上がり20万人の市民も参加しました。
これに対してハンガリー政府とソ連は3万人を超える部隊をブダペストに派遣。
市民も武器庫の銃を奪って応戦しました。
「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」は火焔瓶の作り方まで教えて暴動を煽りましたが、アメリカ政府はソ連との武力衝突を恐れて武器支援などはしませんでした。
それでも「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」は戦いの継続を煽り、「頑張ってあと2週間3週間戦えばアメリカが助けに行くだろう」と放送を続けましたが、アメリカは助けませんでした。

アメリカを信じて最後の銃弾まで戦ったハンガリー市民は敗北。
抵抗運動をした市民は投獄され処刑されました。
20万人が国を逃れて難民となります。

アメリカは市民を見捨てた、嘘をついたと言われました。


執筆者、ゆこりん

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