臭いものには蓋?赤木さん裁判が突然終結させられた。

学校法人森友学園(大阪市)への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した同省近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻が国に損害賠償を求めた訴訟は、国側が突然赤木さん側の請求を全面的に受け入れ終結させられました。

これにより公文書改ざんの真相を明らかにすることが困難になりました。



赤木さんは、訴訟で俊夫さんが改ざんの経過をまとめた「赤木ファイル」を提出するよう請求。国は最初ファイルの存否の回答を拒んでいましたが、今年6月開示しました。(黒塗り多数)

その内容を踏まえ、これから当時の理財局長の佐川氏や他の幹部の証人請求する方針であったのが、突然の幕引きとなったのです。
公害訴訟でも薬害訴訟でも、下級審で原告勝訴の判決が出ても控訴して最高裁まで争い、決して責任を認めず、被害者を長く苦しめるのが国の常套手段なのに、今回はあっさり原告の請求を丸呑みして、責任を認めたのです。

国側はそんなに真相を明らかにしたくないのでしょうか。
赤木さんはお金が欲しかったのではなく、自分の夫がなぜ自死に追い込まれなくてはならなかったのかを知りたかったのです。
まじめに仕事に取り組んでいた公務員がなぜ死ななければならなかったのでしょうか?


この事件をモチーフにした映画「新聞記者」が2019年公開されました。
この映画は東京新聞所属・望月衣塑子の同名の著作を原案にしており、内容が社会派であったため、主演女優の引き受け手がなく韓国女優が主演しています。
マスコミにも無視されていましたがその年の日本アカデミー賞など多くの賞に輝きました。


この「新聞記者」がNetflixで米倉涼子主演によりシリーズドラマ化されます。
来年1月13日全世界同時配信予定。「イカゲーム」や「愛の不時着」など世界的にヒットを飛ばしているNetflix。
このドラマが世界的にヒットしたら赤木事件に対して世界から注目が集まるでしょう。
そのことを考えて年内に「お金」で(約1億円。このお金も税金なのですが)裁判を終わらせることにしたのではないでしょうか…?

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