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エアコンのフィルター掃除ができた今日
母が泊まりに来て、「この白いの、たぶんホコリだね」と言った。
その一言があったおかげで、今日人生で初めてフィルター掃除をした。いざ取り掛かろうとしてみてエアコンの下にイスを持ってきて、エアコンを顔の真正面に捉えたとき動きが止まった。
「フィルターってどうやってとるんだっけ」
テレビと繋いでBGM代わりアニメを流していたスマホの再生画面を一時停止してSafariを開き、検索スペースに ”エアコン フィルター 外し方” と打ち込む。
フィルターの手入れ方法をまとめた記事が何スクロール分も出てきて、重曹など使った掃除の方法も出てきたけどそこまでの気力は持ち合わせておらず、とりあえずシンプルな方法を記載している記事を開いた。一般的には掃除機で大きなホコリを吸って、水で流して乾かすみたい。流し読みしていくと、①エアコンのカバーを開ける。(ほとんどのエアコンが簡単にカパッと開けられるようになっています)と記載されていた。そういえば去年の年末の大掃除で会社のエアコン掃除をしていたことを思い出した。
そんな簡単に開けられるんだったけと思いながら、1個解決したら掃除に必要な道具が家にはないことに気づいた。掃除機がない。
社会人になってもうすぐ1年。クイックルワイパーで乗り切ってきたのでこんなところで掃除機が必要になるなんて。また今度にしようかな~て呑気な自分がでてきたけど暖房つけないとまだ寒いし外曇りだし、落ち着いて家にいられない未来が容易に想像できて、やっぱり掃除することにした。
閃いた。大きなホコリを落とせばいいのだから、使い捨ての歯ブラシで軽くこすればいいじゃん。吸えなくても落とせればいい。掃除ができる兆しがでてきたので気を取り直してイスの上に再び上り、見知らぬ誰かが書いてくれた教えの通りにエアコンのカバーを軽く持ち上げたらパカっと開いて対面を希望していたフィルターが目の前に見えた。エアコンのカバーを開けるだけでも、数分前の自分ができなかったことが出来たことがうれしい。
いざフィルターを引き抜いてみると案外ついてないと思いきや、真っ白なホコリが複数の正方形内にびっしりついている。昨日までの部屋の様子をサーモ画像みたいなので撮影したら、、とよくテレビで悲鳴がでる映像を想像する。今日から良い空気を吸おうと静かに自分に宣言しながらフィルターを2枚はずしていく。新聞紙がないので紙袋の繋ぎ目を割いて1枚の見開き状態にしたらその上に乗せてお風呂場へ。
期待通りに歯ブラシをシャカシャカと滑らすと大きなホコリがどんどん床に落ちていく。数分続ければほとんどのホコリは落ちて、水で流したら綺麗さっぱりちゃんと無数の穴が見える本来のフィルターの姿に戻った。タオルで水気をとって乾かして、30分ほど経ったら再びエアコンへ装着。
いま自分はあったかい空気が充満している部屋でnoteを書いている。あれからエアコンの働きはすこぶる良い。
温かい部屋の中で最近お気に入りのヨルシカの「晴る」を流しながら、ゆったり時間が流れる2月最初の日曜日を過ごせている。