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代々受け継いできた食堂が今にも潰れそうな時天使な2人がやってきた。

俺の名は〇〇

今年で22歳になる。

両親を早くに亡くし残ったのはこの食堂

どうやら先祖代々受け継いでるらしい

でも飲食店経営はそんな甘いもんじゃない...


常連:〇〇君ご馳走様!

〇〇:ありがとうございます!お会計880円になります。

常連:1000円からで

〇〇:1000円お預かりします。

常連:それにしてもやっぱ安いね〇〇君の食堂

〇〇:まあそれが唯一の取り柄ですから(笑)

常連:〇〇君は本当がんばってるよ

〇〇:...ありがとうございます

〇〇は今にも涙が溢れそうだった

〇〇:こちら120円のお返しです。

常連:ありがとう、じゃあまた来るね

〇〇:ありがとうございました!

営業が終わり...

〇〇:はぁ、今日も赤字か...

〇〇:もう潮時なのかもな...

その時だった...

ガラガラ...

??:す、すいません、まだやってますか?

〇〇:お客様すいませんもう終わっちゃったんですよ.....ってえ??

そこには小学生くらいの女の子が2人立っていた

〇〇:パパとママは?

??:そんなのいないもん!

??:こらっ!さくらそんな事言わない!

??:だってぇ〜

〇〇:(迷子か?)

??:すいません、自己紹介遅れました。

??:私は賀喜遥香と申します。

遥香:でこっちが双子の妹のさくらです。

さくら:こんにちは

〇〇:ご丁寧にどうも、で?今日はどうしたの?

遥香:私たちお腹すいてるんですけど...

〇〇:わかった!今日は今から特別に作ろう!(なんか訳ありなのかもな)

遥香:実はそういう問題じゃないんです...

〇〇:へっ?

さくら:私たちお金ないの...

〇〇:・・・なんだそんなことか

遥香 さくら:へっ?

〇〇:ちょっと2人とも待ってて

〇〇は厨房に入り、15分程度で出てきた

〇〇:よしっ!完成!特製〇〇スペシャル定食だ!

〇〇:2人とも熱いうちに食べな

さくら:いいのかな、お姉ちゃん

遥香:さくら...食べよ!

さくら:うん!

さくら 遥香:いっただっきまーす!

パクっ

遥香:美味しい〜!

さくら:ほんとだぁ〜!

〇〇:よかった〜、そんな美味しそうに食べてくれたらこっちも嬉しいよ!

そして2人は食べ終わり

さくら 遥香:ご馳走様でした!

〇〇:お粗末さまでした。

遥香:でも私たちお金持ってなかったのに良かったんですか?

〇〇:いいんだ、君たちの笑顔のおかげでまだこの食堂を続けようと思えたから

さくら:なんかお兄さんの考えかっこいい!

遥香:私もそう思います!

〇〇:ほんと?ちっちゃい子に褒められちゃった(笑)

全員:アハハハハ🤣

そして帰り際...

遥香:本当にありがとうございました

〇〇:いえいえ、またお腹すいたらおいで

さくら:うん

遥香:この御恩は一生忘れません

〇〇:忘れちゃってもいいよ(笑)

遥香:嫌です!絶対将来恩返しします!

〇〇:そうか、じゃあ楽しみに待ってるよ!


さくら:またね〜、お兄さん〜

遥香:ご馳走様でした〜

こうして、2人は帰っていった

バシンッ

〇〇:よしっ!頑張るぞ!

そして10年後

色んな努力をしたものの赤字傾向は変わらず本格的に店を閉めようか迷っていた

〇〇:はぁ、今日も常連さん達だけだったなぁ

〇〇:さすがに潮時だな...

その時だった...

ガラガラ

??:すいません、まだやってますか?

〇〇:お客様、本日の営業は終わっちゃいました。

??:・・・

〇〇:・・・(なぜ何も言わない?)

??:まさか私たちのこと忘れてないですよね?

〇〇:・・・ん?(こんな美人2人が俺のこと知ってることなんかあるか?)

??:忘れてるじゃないですか!私さくらです!

??:私は遥香です。

〇〇:・・・えっ!?

〇〇:もしかしてあの時の双子姉妹?!

遥香:そうですよ〜

さくら:やっと思い出してくれた!

〇〇:ごめんごめん、それにしても大きくなったね

遥香:あれから10年も経ってますからね(笑)

〇〇:ほんと可愛くなったね2人とも

遥香 さくら:(//ω//)

〇〇:なんで照れてるの?

遥香 さくら:照れてないですぅ///

〇〇:さすが双子!

遥香:茶化さないでください!

〇〇:ごめんなさい

〇〇:で今日は2人ともどうしたの?

遥香:恩返ししに来たんです!

〇〇:気持ちだけで嬉しいよ

さくら:気持ちだけじゃ嫌なんです!!

〇〇:でも恩返しって言っても何をしてくれるの?

さくら:このお店繁盛させます!

〇〇:それは無理だよ...今じゃこの店は常連さんしか来ない店なんだ.....

遥香:任せてください!その代わりこのお店で動画を取らしてください!

〇〇:それくらいなら全然いいけど

遥香 さくら:やったぁ!

遥香:じゃあまた明日来ますね!

〇〇:う、うん(まあどっちみち潰れる運命ならあの子たちに任せてみるか)

翌日...

〇〇:なんじゃこりゃあ!!

〇〇の目の前には数十台のカメラ、大人が20人以上

さくら:あっ、主役の登場だ!

遥香:待ってましたよ!

〇〇:さくらちゃん、遥香ちゃん一体これはどういうこと?

さくら 遥香:実は私たちアイドルになったんです!

〇〇:アイドル!?

遥香:はい、乃木坂46って知らないですか?

〇〇:乃木坂?!!

さくら:知ってるんですか?

〇〇:よくテレビ出てるじゃん!

遥香:まあそれなりに(笑)

ディレクター:じゃあそろそろやろっか!

遥香 さくら:はい

ディレクター:店主さん今日はよろしくお願いします!

〇〇:は、はい!

そしてなんなく撮影が終わり、撮影した動画が動画サイトにアップされた翌日...

〇〇:いらっしゃいませ〜......!?

そこには今まで営業した中で1番の行列だった

〇〇:これがさくらちゃんと遥香ちゃんの影響力か

〇〇:いらっしゃいませ〜、順番にお待ちください!

そして数年後...

さくらちゃんと遥香ちゃんはアイドルを卒業し俺のお店を手伝ってくれてるのだが.......

さくら:〇〇さん!いい加減選んでください!

遥香:そうですよ!どっちと結婚するんですか?

〇〇:こんな可愛い2人から1人選ぶことなんかできるかぁ〜!!


fin...

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