デブは転生しても生きづらい#13
キングの背中に乗って魔王城に向かってる一行だったのだが
〇〇:キング...ここは一体どこだー!!
飛鳥:まさかキングが方向音痴だったとは...
和:くましゃんおんちー
キング:面目ない
〇〇は周りを見渡した
〇〇:ん?キング!お手柄かもしれないぞ
キング:え?
〇〇:飛鳥あの城って
飛鳥:ええ魔王城よ
〇〇:でもだいぶ高いとこにあるなぁ
飛鳥:まあ魔王城に出入りする事が許されてるのは幹部だからね
〇〇:それと何が関係あるんだよ
和:みんおしょら飛べるんだよ〜
飛鳥:和はえらいね〜
〇〇:そっか幹部クラスになるとみんな飛べるのか
飛鳥:そう、だから魔王城は高いところに建てられたのよ
〇〇:なるほどね、てか俺たちどうやって行くの?
飛鳥:飛ばずに歩いて行けるルートがあるわ
〇〇:じゃあ安心だな
飛鳥:いやそうでもないのよ
〇〇:なんで?
飛鳥:いるのよ
〇〇:何が?
飛鳥:魔王城の番犬 ケルベロス
〇〇:ケ,ケルベロス!?
キング:ケルベロスですか、随分と厄介ですね
〇〇:キングも知ってるのか
キング:はい、あいつとは旧友と言いますか、腐れ縁と言いますか
〇〇:でもキングは勝てるのか?
キング:五分五分ですかね?
〇〇:うそだろ?
キング:なんなら30戦して14勝16敗で負け越してます
〇〇:まじかよ
キング:でも主の為なら命でもなんでも賭けます!!
ボコッ
キング:いてっ
〇〇:だから主とかやめろってこれからキングは俺のこと〇〇と言う様に!!
キング:でも...
〇〇:でもじゃない!!
キング:もうわかりましたよ!俺も覚悟決めましたよ〇〇さん!
〇〇:そうだ、ん?ちょっとまだ硬いけどいいか
飛鳥:さっきから〇〇とキングで話してるけど私たち全くわからないんだけど!!
和:しょうだしょうだ!
〇〇 キング:ごめん
数時間後〇〇達は魔王城の近くまで進んでいた
そしてキングは足を止めた
キング:いました、あいつがケルベロスです。
〇〇:でかいな、キングよりちょっと大きいんじゃないか?
キング:そうですね、大きさも厄介ですがあいつの1番厄介なところはあの巨体でめちゃくちゃ動きが俊敏なんです。
〇〇:戦いたくないな
キング:できれば戦いたくないですね
飛鳥:まずは話し合ってみたら?
〇〇:バカっ!俺が魔物と話せるわけない...話せるじゃん
飛鳥:え?バカなの?
和:〇〇おばかしゃん!
〇〇:和の言葉が最後にいつも刺さるな(泣)
〇〇:キング、1度戻ってくれないか?
キング:わかりました、でもなんかあったらすぐ召喚してくださいね!
〇〇:わかったよ
〇〇達はケルベロスに近づいた
ケルベロス:!!ウォーーーーン!(敵襲か?)
〇〇:待て、俺たちは敵じゃない魔王に話しをしに来ただけだ
ケルベロス:俺の言葉がわかるのか人間
〇〇:あぁ、わかる
ケルベロス:クンクン...お前勇者だろ?
〇〇:なぜそれを?!
ケルベロス:この世界人の匂いがしないからな、勇者は何があっても許さない!!
〇〇:話は聞いてくれなそうだな
ウォーーーン!
ケルベロスは〇〇に向かって走ってきた
〇〇:飛鳥、和ちょっと下がってろ
飛鳥:もう、ほどほどにしてよ?
〇〇:あいよ...スキル 魔物キラー発動
ケルベロスの爪攻撃は〇〇に向かって飛んできた
〇〇:甘いなワンチャン
〇〇は軽々受け止めた
ケルベロス:何!
〇〇:次は俺の番だ、必殺デブパンチ!
ケルベロス:アオーン(こいつ強すぎる)
〇〇:魔獣からお褒めの言葉をもらうとはね
一方、魔王城では...
??:魔王様!報告です!正門前でケルベロスが勇者と交戦中、だいぶ押されてる模様
魔王:あのケルベロスが押されてるだと?さすが勇者だ、で勇者は何人なの?
??:それが...
魔王:何よ?濁さないで言いなさい
??:1人です!
魔王:なにっ?!人間め厄介なやつを召喚したなそこまで我々達と戦争をしたいってことか!!
??:でもその勇者が変わってまして
魔王:変わってる?
??:はい!何やら魔王様に話があるようで
魔王:なんだと?わかったその勇者を私の元に呼べ
??:いいんですか?
魔王:ああ、お前ら「四魔天」で出迎えろ
四魔天:御意!!
一方〇〇はというと、
〇〇:ヘイ、ワンチャンどうした?
ケルベロスの攻撃は〇〇に傷ひとつつけれなかった
ケルベロス:強さの次元が違いすぎる!
〇〇:俺は魔王と話したいだけだから、もう争いはやめようぜ!
ケルベロス:うるさい!勇者だけは絶対に許さない!
〇〇:はぁ、もうわかったよ
俺はもう手を出さない
ケルベロス:何っ?
〇〇:その代わりお前のライバルと戦ってもらうぞ
〇〇:テイムしたモンスターよ今我に力を貸せ行けキング!!
キング: グゥオーン
キングの雄叫びはまわりを揺らした
キング:久しぶりだな、ケル
ケルベロス:お前まさか、キンか?
キング:最後に戦ってもう20年ぐらい経つか?
ケルベロス:そうだな、でも見損なったぞキン
お前が勇者側につくとはな
キング:違う、〇〇さんは勇者だけど勇者じゃない
ケルベロス:何を言ってる!
キング:〇〇はこの世界を変えてくれる勇者だ!
ケルベロス:ふざけるなーーキン!!
ケルベロス:スキル ナイトメアファング
キング:わからないヤツだな
スキル グラビティアースグラインド!!
ケルベロスはキングに寄る前に地面が割れ、そして割れた地面に拘束された
キング:グゥオーーーン!!!!
〇〇:何事だ!!
マロ:キングベアーが進化を遂げます!
〇〇:進化?!
マロ:個体名キングベアーは森の覇者『フォレストキングベアー』に進化しました。ステータスを表示します。
フォレストキングベアー
LV MAX
攻撃1080
防御960
回避550
素早さ880
スキル
森の覇者
アースグラインド
グラビティアースグラインド
キングオブパンチ
マロ:以上キングのステータス紹介でした。
ケルベロス:動けない!
キング:どうしたケル、体が鈍ってんじゃないか?
ケルベロス:うるさい!でも俺はここから出る力はもう残ってない一思いにやってくれ
キング:バカ言うな、俺ももうとっくに限界だ
ケルベロス:鈍ってたのは俺だけじゃなかったな
キング:ふん、言ってろ(笑)
ケルベロス:はは(笑)
キング:今出してやるからな
キングはケルベロスを助けようとした瞬間だった
??4:ダークバレット!!
ケルベロス:危ないキン!!
〇〇:ミートバリア!!
キンッ!弾丸は跳ね返った
〇〇:おいおい、感動シーンを邪魔しないでくれよ幹部さんよ
??3:大丈夫か、ケルベロス!
ケルベロス:はい!なんとか!
〇〇:キング戻ってこい
キング:了解!
〇〇:ちょっと多すぎやしませんか?俺1人に幹部4人って
??1:うるさい、魔王様がお呼びだ
〇〇:はいはい、ってえ?魔王俺と話ししてくれるのか?
??2:さっきからそう言ってるだろ
〇〇:やったーー!
??:本当おかしな奴だ
こうして〇〇達は魔王にようやく会えるのだった。
to be continued…。