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ライバルにさくらは渡さない!後編
〇〇は地獄の真っ最中だった
〇〇:もう無理〜
さくら父:ほらほら、足を動かさんかい!
〇〇:(絶対この間のこと根に持ってるでしょ!)
さくら父:フットワークは卓球の基本だ!
見てみろ横の和を!!
〇〇:え?こんな辛いメニューそんな澄ました顔でできる?
和:〇兄〜情けな〜い
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〇〇:何を〜、おおー!!!
さくら父:すごい速さが増してる!!
〇〇:おおー!!!
和:すごいよ!〇兄!
〇〇:おおー!!...?
バタン...
さくら父:た、倒れたー!?
和:〇兄ださっ!
さくら父:和!飲み物持ってきてくれ!
和:はーい
〇〇:ん?
和:あっ!起きた!
さくら父:よかったー、それにしても〇〇!
本気出して10分でぶっ倒れるくらいなら適度に1時間やれ!
〇〇:すんまそん
〇〇:ってか和さん、俺いつからあなたのお兄ちゃんになったんですか?
和:呼びやすいから呼んでるだけだもん///...
〇〇:そうですか(笑)
〇〇:そういえば和!俺どんくらい寝てた?
和:30分くらいかな?
〇〇:そっかじゃあ練習に戻るとするよ
さくら:〇〇〜!
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〇〇:え?なんで? あっ!ジーッ
さくら父:しょうがないだろ!お父さんは娘には勝てないって自然の摂理で決まってるんだもん!!
〇〇:え?逆ギレ?(笑)
〇〇:ま、いっか!
さくら:なんで私にだまってたの?
〇〇:ごめんごめん、こっそり強くなろうと思ってさ
さくら:本当にそれが理由?
〇〇:ほ、本当だよ
さくら:嘘ばっかり
〇〇:ん?なんか言った?
さくら:別に〜
〇〇:なんだよ、教えろよ〜!
さくら:やだね〜!
〇〇:じゃあさくら勝負しよう!
さくら:勝負?
〇〇:うん!卓球で1セットマッチの勝負!
勝ったらお互いの言うことを1つ聞く!
どうだ面白い勝負だろ!
さくら:いいよ!その勝負乗った!
さくら父:今の〇〇だったらいい勝負するかもな!
和:そう?さくら姉の圧勝だと思うんだけど?
さくら父:まあ見とけって
和:お二人さん!私が審判やってあげる
さくら:ありがとうね和!
〇〇:サンキュー和!
さくら 〇〇:よろしくお願いします!
卓球の試合はまずお互いラリーをしたりして練習をします
さくら:(ん?前部活で相手した時より球が重い)
〇〇:(さくらは相変わらず打球が速いな)
和:練習おわり!では試合開始!
サーブは〇〇からで
〇〇:オッケー
〇〇とさくらはとてもいい勝負をしていた
9-10でさくらがマッチポイントだ
さくら:おどろいたよ〇〇!
〇〇:そっちこそ!ブランクあってもその強さか!
さくらはサーブを放ったすると
カッ
なんとさくらが放ったサーブは卓球台の角に当たった
さくら:やったー!!
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〇〇:エッジはずるいわー
エッジとは卓球台の角に当たることです。
ちなみにエッジに当たって落ちた打球でも
サーブ側に点が入ります
さくら:勝ちは勝ちだもーん
〇〇:まあいっか!よし!なんでも言うこときいてやる!
さくら:んー?どうしよっかな〜?
〇〇:はやく!
さくら:じゃあまだ保留で!
〇〇:なんだそれ?(笑)
さくら:まだ使わないってこと
〇〇:まあいいけど、いつ使うんだ?
さくら:気分!
〇〇:なんだそりゃ(笑)
〇〇:まあいいや、和!練習付き合って〜
和:いいよ〜
さくら:私が練習付き合ってあげようか?
〇〇:まじ?
和:〇兄どうするの?もちろん和だよね?
さくら:和とは毎日やってるから飽きたよね?
和:むぅ〜
さくら:むぅ〜
〇〇:怖っ!
さくら父:悪いがどちらでもないぞ
〇〇:(神だ!)
さくら父:〇〇は来週の大会の追い込みを俺としなくちゃいけないからな
さくら:ずるい!
和:ずる〜い
さくら父:ずるくない!!ほら!お前らで気の済むまで試合したらいいじゃないか
さくら:それもそうだね、別に〇〇じゃなくてもいっか!
和:たしかに!さくら姉試合しよ!
さくら:絶対に負けないよ!
和:わたしだって!
〇〇:なんかそれはそれで悲しいぞ(笑)
さくら父:さあ!〇〇!俺達も仲良くやるぞ!
〇〇:やだ〜!地獄だも〜ん!
そして〇〇は地獄の特訓を経て卓球の実力はついたが体はボロボロになった(笑)
そして大会の前日の部活終わり...
△△:おい!〇〇!
〇〇:ん?なんだ?
△△:忘れてねーだろうな
〇〇:わすれっかよ、このために地獄の特訓してきたんだからな
△△:ぷっ(笑) 地獄の特訓だあ?部活中のお前いつもと変わんないじゃん(笑)
〇〇:(まあさくらの父ちゃんに言われたからな)
さくら父:〇〇、部活中はできるだけ下手なままのお前でいろ!わかったか?
〇〇:なんでそんなことすんの?
さくら父:油断させるに決まってるからだろ😏
〇〇:わ、わかりました(ずる賢いな笑)
△△:まあいいや、さくらちゃんに告白するのは俺だからな
〇〇:寝言言ってんじゃねぇ、告白するのは俺だ!
△△:まあ、明日楽しみにしてるぜ
△△:下手くそ君(笑)
〇〇:言っとけバーカ
〇〇:さあ、帰って明日の為にゆっくりしますか
その夜...
〇〇:卓球シューズ持った、ゼッケン持った、スポドリ持った、タオル持った...
するとベッドの上にある携帯が鳴った
〇〇:誰だ?こんな夜に...
〇〇:ん?さくらからだ!
〇〇は電話に出た
さくら📞:もしもーし!
〇〇📞:どうしたんだよ
さくら📞:明日みんな試合でしょ?だからみんなにエール送ってるの!
〇〇📞:暇だな(笑)
さくら📞:〇〇ー?💢
〇〇📞:ご、ごめんなさい!
さくら📞:分かればよろしい!
〇〇📞:いきなりだけど、さくら!明日俺頑張るから!
さくら📞:うん!応援してるね!!
〇〇📞:よし!良いエールもらった(笑)
さくら📞:バカにしてるでしょ〜(笑)
〇〇📞:してないよ、とにかく明日頑張るから!
さくら📞:うん!じゃあまた明日ね!
電話が切れた...
〇〇:よっしゃあーー!!明日がんばるぞ!
翌朝...
大会委員長:これから新人体育大会を始める!!
さくら:ついに始まったね!
〇〇:おう!絶対勝つ!
さくら:気合が違うね(笑)
〇〇:まあな!
さくら: △△君も頑張ってね!
△△:ありがとうね、さくらちゃん
△△:待っててね(小声)
さくら:うん!😏
〇〇:(あいつらなんか妙に仲良いな...クソッ!いやいや今は大会に集中!!)
〇〇:えっと〜、俺の最初の相手は乃木西の
賀喜くんか
そして試合が始まった...
1回戦目 〇〇VS賀喜くん
練習が終わり試合が始まる...
大会のルールは3セットマッチ2セット先取
相手のサーブから戦いが始まった
〇〇:集中!!
賀喜:さぁ!
〇〇:横回転サーブか!思いっきりスマッシュしてみよう!
〇〇は思いっきりスマッシュした
バァン!
審判は〇〇の方の手を上げた
〇〇:よっしゃ!入った
賀喜:俺のサーブが一発目から打たれるのか?
〇〇は調子が乗ったのかストレート勝ちで
初戦をものにした
〇〇VS賀喜くん
2 : 0
〇〇:ありがとうございました!
賀喜:ありがとうございました!
賀喜:強かったです!また機会があればやりましょう!
〇〇:是非!
さくら走って近づいてきた
さくら:初戦突破おめでとう!
〇〇:ありがとう!
さくら:はい、スポドリ!
〇〇:センキュ!△△の奴はどうだ勝ったか?
さくら:〇〇あんたトーナメント表見てないの?
〇〇:え?
さくら: △△君は第1シードって言って、試合は2回戦目からなんだよ?
〇〇:まじか!
さくら:はぁ😔しっかりしてよね!
〇〇:わりぃわりぃ(笑)
さくら:今他のところがみんな1回戦やってるから2回戦まで20分ぐらいあるよ
〇〇:そっかじゃあ休憩してるわ
さくら:わかった!
さくらは去っていった
〇〇:やっぱみんな入ってばっかりだから
プレーがおぼついてい感じがあるな...俺もなんだけどね(笑)
そして2回戦目が始まった
〇〇VS田村くん
今回は〇〇からのサーブから始まった
〇〇:(よし!最初は様子見だ!まずは下回転!)
すると相手は...
田村:クソっ、レシーブミスは勿体無い集中!
〇〇:え?たまたまだよな?
〇〇はもう一度下回転のサーブを出すすると
田村:クソっ回転がかかりすぎてる
見事に下回転のサーブが相手を苦しめ
またもやストレート勝ちだった
〇〇VS田村くん
2 : 0
〇〇:ありがとうございました!
田村:ありがとうございました!
田村:すごいよ君のサーブ!
〇〇:ありがとう!君の対応力もすごかったよ!
田村:ありがとう!またやろうね!
〇〇:おう!
〇〇:2回戦突破か。(実際まだ2割も出してないんだよな笑)
一方△△はというと...
松村:ひぃーバケモンだ!
△△VS松村くん
2 : 0
△△:余裕だな、あいつはもう負けただろ
さくらが△△の元に駆けつけた
さくら: △△君2回戦突破おめでとう!
△△:ありがとう!〇〇はもうみんなの応援に回った?
さくら:ううん、さっき2回戦突破したよ?
△△:嘘だろ?あの〇〇が?
さくら:うん!
△△:まあまぐれだろハハっ
さくらは去り際に小声で...
さくら: △△君わからなくなってきたね
△△:クソッ!〇〇の奴め!
一方〇〇の方は...無双状態だった
3回戦
〇〇VS白石くん 〇〇のストレート勝ち
2 : 0
まだまだ〜
4回戦
〇〇VS山下くん 〇〇のストレート勝ち
2 : 0
まだまだ〜
5回戦
〇〇VS一ノ瀬くん 〇〇のストレート勝ち
2 : 0
この時点で128人大会なのでもうベスト4です
〇〇:ふぅ〜意外に疲れるな
〇〇:冷たっ!なんださくらか!
さくら:私じゃダメだった?
〇〇:べ、別にさくらでよかった///...
さくら:何よそれ///...
さくら:何がともあれベスト4おめでとう!
〇〇:ありがとう!あいつは?
さくら: △△君も順調に勝ち進んできてるよ!
〇〇:やっぱ中学からやってるやつは違うな
さくら:だから尚更〇〇はすごいんだよ!!
〇〇:そっか!ありがとう!
さくら:そうだ言い忘れてた次の相手は...
〇〇:ん?
さくら: △△君だよ
〇〇:そっかやっときたか!
さくら:やっときた?まあとにかく試合はお昼休憩とった後だからね
〇〇:はいよ!
その頃△△は...
△△:バンッ(壁を叩く音)
△△:なぜだ!いつの間にあんな強くなったんだ!〇〇〜〜!!!
そこにちょうど△△の中学の時の同級生でもあり〇〇に負けた一ノ瀬君が通った
一ノ瀬:おう!△△じゃん!久しぶり!
△△:お前どうしてあんな雑魚に負けた?
一ノ瀬:雑魚って〇〇君のことか?
△△:そうだよ!!
一ノ瀬:そんな怒鳴らなくても
△△:わりぃ
一ノ瀬:よくわかんないけど、〇〇君は俺らとのレベルが1つも2つも違うと思うぞ
△△:ありえない...ありえなーい!!!
一ノ瀬:おいちょっと待てよ!って言っちゃったか
〇〇:ふぅ〜、腹は6分目と!いっぱい食べたら動けなくなるからな
さくら:もうそろそろ始まるよ!準備できてる?
〇〇:トイレだけ行ってくる
さくら:もう〜しっかりしてよね
〇〇はトイレに向かった...
トイレを済ませて会場に向かって階段を降りてる時だった
うわぁ!
〇〇は誰かに当たって階段から落ちた
〇〇:いってぇーって△△!!
△△:お、お前がわるいんだ!
〇〇:はあ?
△△:お、お前がズルなんてするから💦
〇〇:(いってぇー絶対足捻ってるわ)
△△:こ、これで俺の勝ちはもらったじゃあな
〇〇:くっそ情けねーな、俺(泣)
さくら父:はあ、そこで諦めて挫けるような男ならさくらはやらんぞ?
〇〇:師匠!
和:〇兄動かないで!アイシングするから!
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〇〇:和まで!みんなありがとう(泣)
さくら父:今からここであったことを本部に話してくる!
和:私も見てたからコーチと一緒に行く!
〇〇:待ってくれ!その報告俺たちの試合が終わってからにしてくれないか?
和:でも...
さくら父:男の戦いってやつか?
〇〇:それもそうだけど前みたいな情けない
男になりたくねーんだ!!
さくら父:しょうがない奴だ...わかったよ
和:もう!応急手当てはしたから無理しちゃダメだよ〇兄!!
〇〇:ありがとな和!
〇〇:よし!じゃあ俺行ってくるわ
〇〇は試合会場に向かった!
審判:ではこれからベスト2決定戦を始める
互いに礼!
△△:(なんでだ足痛めたはずだろなんで立っていられるんだ)
〇〇:さあ、勝負だ△△!!
△△:お、おう!ま、負けねぇからな!
やはり〇〇の足の怪我の影響は大きかった
〇〇:くっそ!足がいうことを効かねぇ
そのまま試合は進み△△に2セットを取られた
ベスト4からの試合は5セットマッチ3セット先取になった
3セット目の試合が始まった
△△:ふっ、バカだな足が痛くても続けるなんて
△△:ここでポイントリードしとくか!
△△は強めのスマッシュを打った
バァン!
バァン!
△△:は?球が帰ってきた?
〇〇:わりぃな△△!痛みに慣れてきたわ
△△:はあ?そんなのありかよ!
〇〇は息を吹き返したように2セット取り返した
そして最終セット
〇〇:(絶対に負けない!)
△△:(あそこまでして負けはありえない!)
〇〇と△△はほぼ互角だった
現在の点数
〇〇VS △△
10 : 11
卓球は11点マッチですが、10:10のようにデュースになった場合は先2点差つけた方の勝利です
〇〇:よし!ここで1本取り返すぞ!
△△:よし、俺のサーブだ
△△は長めの横回転サーブを出した
すると...
カッ...
静寂な会場に球が卓球台の角に当たる音が鳴り響いた
△△:やった...やったぁーざまあみろー
審判:まず謝りなさい!!
△△:すいませんでぇしたー
〇〇:くっそ!神はあいつの味方なのかよ
悔しくて俺は涙をずっと流していた
△△:〇〇立てよ!お前にいいもん見せてやるよ
△△はさくらを呼び出したところに〇〇を連れていった
△△:お前はここで俺とさくらちゃんが付き合うところをみてろよ、負け犬君(爆笑)
すると、さくらはやってきた
さくら: △△君!ベスト2おめでとう!
△△:ありがとう、そしてさくらちゃん俺は初めてさくらちゃんを見た時から好きです!
付き合ってください!!
〇〇:(あぁ〜、終わりだ)
さくら: △△君☺️
△△:さくらちゃん!
ここで誰もが予想しなかったことが起こる!
さくら:ごめんなさい🙇♀️
〇〇は耳を疑った
〇〇:え?
△△:ど、どういうこと?
さくら:どういうことって?
△△:あの時待ってるねって言ってくれたじゃん!
さくら:あーあれか...ふふっあれ嘘だよ
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△△:え?
さくら:だから言ったじゃん私...
「いいこじゃないよって」
さくら:〇〇!そこにいるんでしょ?でてきて!
〇〇:は、はい!
さくら:単刀直入に言うけど、私幼稚園から今までずっと〇〇の事好きだった
〇〇:えっ?
〇〇は絶句した
さくら:だから私と...
〇〇:ちょっと待って、俺から言わしてくれ!
△△:おい!勝った奴が告白するルールだ!
さくら:あんたきもいよ、そういうのやめな
△△:きもい?俺が?チーン
△△は放心状態になってしまった
〇〇:改めて、さくら!小さい時から今も好きです!付き合ってください!
さくら:よろしくお願いします!
〇〇:やったー!!
△△:ふぁりふぇない
(ありえない)
さくら:あーあ、長かったな〜付き合うまで
〇〇:ごめんなさい
さくら:じゃあここで使う!お互いの言う事聞くやつ!!
〇〇:別にいいけど何すんの?
さくら:ちゅーしたい///...(小声)
〇〇:何したいって?
さくら:ちゅーしたい!!!
〇〇:ちゅーってこいつの前でか?!
さくら:見せつけちゃおうよ
〇〇:まあ散々お前も嫌なことしてるからな
今日くらいは許せ
△△:やめてくれ、やめてくれ、やめてくれぇーーー
チュッ
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△△はショックのあまり気絶してしまった
〇〇:流石にやりすぎた?
さくら:その怪我に比べたらまだ足りないよ!
〇〇:ありがとうな、さくら!
さくら:よくも私の好きな人に手出しやがったな!
〇〇:(こうなったさくらはもう止まりません)
そしてさくらの父ちゃん達が本部に事情を全部話してくれて△△は棄権扱いになり、俺が勝ったことになったはいいものの怪我が悪化してしまった為俺も棄権した
さくら:ざんねんだったね
〇〇:でも、2位だぜ!
さくら:〇〇だったら優勝絶対取れたのに!
〇〇:いいの2位になれたし、好きな人の1番になれたからね(笑)
さくら:もう〜何それ〜///...
こうして〇〇はさくらという宝物を勝ちとった
fin...