見出し画像

【職人の道】シャーリング

半人前時代勤めていた工場では、下請け業務と卸売がほとんどだったので、大体作業が同じ事が多い。
しかし、社長には可愛がってもらったので、シートカバーのデザイン書けと言われ、書いてみたら何点かやってみようとなった。なんかものづくりの楽しさの始りだった。
小学生の時、プラモデルをつくるのが楽しかった、出来上がる瞬間は嬉しかった、仕事としてやってものづくりが楽しく思えたスタートだった気がする。

で、毛の長さを一定の長さに刈る機械(シャーリング)をすることになるのだが、これが難しいってもんじゃない。エアーの微調整、歯のあたり具合。
ムートンのプレートを下からエアーで吸い付けて、回転歯で調節した長さにかる

シャーリング

刈った毛くずを後ろのダクトに吸われる仕組み。二刀流でエアーが吸い付くのでバランスが左右する。バランスが悪いと、刈る瞬間に皮まで刈ってしまったり、凸凹になったりで、その商品は修理しなければいけなくなる。
この回転歯の25ミリ手前まで指先で商品を抑えているため一瞬の気の緩みがデンジャラスなんだす。
この機械が作動している時は、3m以内に近寄るな、動くな、触るなと三原則やと言ってます。
 この顔で小指落としたら、間違われるからなと言ってます。

色の違うのは、それぞれ原皮が違うので、パーツを裁断して縫製すると微妙な毛の長さや密度感が違ったりするので、触ると微妙に凸凹になるので起毛して、スカッと綺麗にカットすると触感もサラッとします。

パターン縫製

このシャーリングは苦手だったな。
今はそんな事は言えないけど。

ちょうど5/31でクラウドファンディングの最終日となります。
このnoteを最後まで読んで頂きました方への、厚かましいお願いです。
ムートンぬいぐるみプロジェクト
応援お願いします!