社会人10年で5回も転職した話#3~好きなことが仕事は幸せ?②〜

ご無沙汰しております。
この1か月、仕事が忙しかったり、胃腸炎になったり、親戚の不幸があったりで
かなりてんやわんやしているうちに6月が終わってました。
ということで、時間が空きましたがブログ更新します。

今回はこの会社にいて、こんな事件があったよ!を紹介します。

▪︎事件
Case1.初のパワハラ事件
パワハラって、この会社に来るまでは一ミリも考えたことがありませんでした。
上司や先輩が誰かをバカにしたり、厳しいことを言われたりすることは他の国の出来事かと思ったくらい他人事でした。
私は細かい作業が苦手で、初めての編集という時もあり誤字脱字や、その会社のルールを把握できていませんでした。
何よりもその会社のしきたりについていくことや、初めての編集記事ということで覚えるのもかなり苦労しました。
最初はそれこそ丁寧に教えてくれたのですが、ルールを全て話されていなかったり、前回は特に言われなかったりしたことがあり、それをすると急に「お前はなんで一度でわからないんだ」「頭悪いのか」「面倒だ」「頭悪い」と言われました。
この時はびっくりしました。
私が悪いのは重々承知ではあるのですが、もっと言い方があったかと思うし、とても小さい会社でしたから私への罵倒は全員に聞こえています。編集長も聞こえているのに、知らんぷり、まさにパワハラの温床でした。
その後、その先輩は辞めてくれたのでそこからはぴたりと止みましたが、一難さってまた一難。違う人が台頭してくるのです。

Cade2.女王様の君臨
その方は年が近く、私より半年先輩でした。(年齢は年下)
最初は一緒にランチに行ったり、よく会社の愚痴を行っていたり、割とうまくやっていたのですが、パワハラ上司が辞めてから、なぜか私のことを下に見るようになりました。
それは私だけではなく、他の同僚も同じような扱いが始まりました。
「あなたは私より仕事できないんだから、指図しないで」
「本当、仕事できない人って迷惑よね(大声で)」
こんなことを四六時中言っているのです。
その割に、違う人から自分のミスや糾弾があると、会社に1個しかないトイレに30分も籠り、そこでさめざめと泣いて出てこない、ということがありました。
仕事を頼んでも何か適当なことを言い訳してやらなかったり、不機嫌全開で仕事したり、自分よりよっぽど先輩の人にも楯突いたりして、ますます編集部内の空気が悪くなりました。(編集長はその間も無視)
その後、よくわかりませんがこの方も「私は適応障害だ」と吐き捨てて辞めました。

Case3.ニュース掲載時間ミス
女王様は、一応新しい社員の教育もしていました(前述の通り、マネジメントが下手なのに)その新人が執筆した記事をチェックしていたのですが・・・。
ここで重要なのは「公開時間」です。
もちろん誤字脱字もダメですが、何より守らなければならないのは公開時間の方です。
これにはちゃんと理由があり、意図をしてこの日の何時にしているというものもあるからです。(例えば、結成日・ライブの後など)
この事件は、とあるアーティストのニュースを1日勘違いして先行で公開してしまったのです。
チェックをしていたのは女王様でしたが、新人の教育をテキトーにやっていたのでさらっとみて公開OKを出しました。
その後、アーティストの事務所からかなり怒っているクレームが来たのです。
もちろん、責任の所在を確かめると、新人は泣きながら平謝りしている横で女王様は不機嫌そう。
そしてこう言い放ったわけです。
「私が悪いんですか?この子が公開時間ミスったのに?」
全社員が凍りつきました。どう考えても最後にチェックしたお前も悪いだろ・・・と。
その後女王様も泣き始め、トイレに籠り、新人はあたふたし、社員は大きなため息。
このチェックはこの公開時間も含まれているので、女王様にも責任があります。
まあ、これを機に全社員から飽きられてしまい誰も女王様を庇うことはしませんでした。(新人の子はみんなでフォローしました)

Case4.ベテラン社員の反乱
公開時間ミス事件から、一層社員を敵に回した女王様。
ベテランの社員にも不機嫌そうに、そしてどこか上からものを頼みます。
「それくらいやってください」「間に合わないです。早くしてください。何してたんですか?」それを聞いたベテラン社員はブチ切れてこう言いました。
「俺はお前の指図は聞かないよ。あんたはいつも頼み方が上からで失礼なことばかりだ。自分ができないことを頼んでいるのだからちゃんと物の頼み方があるだろう。あんたの機嫌と俺たちの仕事は全く関係ない。俺は、これから〇〇(私です)の指示しか聞かないから」
ここから私の指示しか聞いてくれなくなるので、これはとても大変でした。
私も女王様は嫌いだったので、仕事を手伝う気にもなれません。
孤立した彼女はその後辞めてくれましたが、それ以降の日々は落ち着いて仕事ができて「これが平和か・・・」となりました。

Case.5CDレビューの評価
私は文章執筆については、実績があったのでCDレビューを早い段階で任されていました。
最新曲を聴きながらアーティストのことを調べ、自分が感じたことを書き記す。
聞いたことのない人が、想像できる言葉と美しい表現で読ませる物なので、これを書くのはかなり大変でした。
一つのレビューを書くのに早くても1時間、それ以上かかることもありました。(字数制限もあるし)
でも、1曲だけとあるサイトにかなり褒められて掲載されたことだあります。
身バレするので、どの曲のどのサイトに記載されたかは伏せますが、このサイトに載った時
この曲を表す表現として、この言葉が相応しく、多くの人の心を動かすと認識されたことほど、嬉しいことはなかったです。
今ではもはや良い思い出です。

Case6.ライターという職業に感動された話
あるライブに、営業の代わりに担当者挨拶をしてほしいと頼まれ赴いたことがあります。
アーティストのライブを拝見し、簡単なレポートと感想を頭の中で整理をしメモに残しながら、終了後は担当者と名刺交換をしながら、今後の話をしました。
その一連の流れを、とあるファンの女の子に見られていました。
担当者さんと話終わると、その女の子がじっと私を見ています。
どうかしましたか?と尋ねると、とてもキラキラした目で私の方へ歩いてきます。
「あの・・・音楽関係者ですか?」
「ええ、ライターです」
名刺を差し出すと、彼女のテンションは爆上がりです。
「すごいです!!このサイト見たことあります!!いつも売り出し中のアーティストのことを取り上げてくれルシ、レビューもかなり面白いです!そういうことされているんですよね??」
「そうですね、そのようなことを生業としています」
「うわあ・・・すごいなあ。私もそういう仕事就きたいです。なれますか?」
その言葉を聞いた時、私は申し訳なくなりました。
パワハラ上司の罵詈雑言、女王様の気分に振り回されている毎日、空気が悪すぎる社風・・・。
彼女が想像しているほど美しい世界がないことを、私は知っていました。
でも彼女のキラキラした目をみて、この子に希望を失わせることはしたくないとも思いました。
「そうですね、今のあなたのように音楽が大好きであればなれると思います。厳しい道のりですが、「好き」は伝わります」と。
すでに音楽が好きかどうかもわからなくなっていた私には、この子との出会いは不思議なものでした。
そこから少し、仕事へのモチベーションが高くなったので、今でも感謝しています。
私はもう辞めてしまったけど、あの子どこかで活躍しているといいなあ。

こう振り返ると、いろいろなことがあったなと思います。
毎日がジェットコースターとはこういうことでしょうか。
こんなことが続き、私はついにここから離れることにしました。
その話は次回また、紹介します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?