転職こぼれ話①~初めての転職活動〜
前回の記事までに、私は新卒で入社した空港保安検査員を退職しました。
ここから私はこれから何度も経験する「転職活動」を始めるのです。
■手始めにしたこと
私が手始めにしたことは3点です。
1)ハローワークで失業手当の申請&登録
2)手当たり次第転職サイトに登録した
3)転職エージェントの面談へ向かった
というか、これくらいしか思いつかなかったのです。
在籍中にも並行して行っていたものもありますが、面接の予定を組むには空港からでは遠くて、平日に行うことはできないし、それを理由に休むこともできませんでした。
ですので、大人の夏休み期間と言い聞かせて、退職後2週間ぐらいは何もしなかったです。
もちろんその背景に引っ越しを伴ったという事情もあったのですが。
1)ハローワークで失業手当の申請&登録
これは正直この1回しかしたことがありません。
単純に面倒なくせに支給までに3ヶ月の時間を要するのが本当に嫌でした。
ぶっちゃけ、保安検査員の給料はあまり高くありませんでしたが、当時住んでいた地域の物価が安かったからどうにか貯金もでき、生活に不便なことは辞めるまではありませんでした。
でも引っ越しすればそれだけお金が飛びますし、就職のアテがあるわけでもなかったのでひとまず貰えるものは貰いたい!という精神でハローワークに向かいました。
基本的なことでみなさんご存知だとは思いますが、失業手当は申請した日からもらえることはなく
給付までに3ヶ月間を有します(現在は法律が改正されて2ヶ月間です)
正直薄給なのに、3ヶ月貰えないのは、当時はひどいなと感じたほどです。
自己都合の退職ではない場合は、関係ないのですが自身のスキルアップだとしても無給期間が続くというのは怖いので、ひとまず申請したわけです。
その時ハローワークの面談も受けましたが、ここで紹介される仕事は私の地域では給料が低く、やりがいも何もなかったことを記憶しています。
結局、3ヶ月を待たず再就職できたのでよかったですが。
2)手当たり次第転職サイトに登録した
基本的に「マイナビ転職」「リクナビ転職」「en転職」の大手3社しか登録しませんでした。
というか、それくらいしかわからなかったのと、かなりメールが来るのでうざいなあと思ってこの3つに絞りました。
転職に成功した際の使用サイトは「リクナビ転職」からヒットした会社でしたが、新卒の企業を1年半程度しかない私には、正直選べる会社はありません。(学歴もそこそこですし)
そこで後悔するのです。
ああ、もっと偏差値が高い大学か、使える学問にすればよかった。
後悔してももうすでに遅いんですけどね。
これで分かったこと言えば、広告のようにスカウトが来たとしてもそれは派遣関係だったり、大量に雇用するタイプの会社だったりして、別に誰が就職してもいいような案件しか来ません。
大手企業などあり得ないですし、PCスキルも身に付いてない私には事務系の仕事も来ません。
接客業から離れたいのに、離れるためのスキルと度量がないのです。
大手3社に登録して、奇跡的に拾ってもらった会社にはもはや感謝しかないですよね・・・
3)転職エージェントの面談へ向かった
これは登録するサイトによっては、エージェントが面談してくれるパターンもありました。
私が利用したのは「ワークポート」という会社で、ここで紹介された企業にはご縁がなくお世話になることはありませんでしたが、自分で手当たり次第探していた時よりは、かなり目的が明確になりました。
当時の私のようなPCスキルがない場合でも、接客業ならではの良さをうまく当てはめてくれたり、できるだけ未経験でもOKを探してくれたり、私の希望にかなり寄り添ってもらいました。
この「ワークポート」はこれからの転職活動で2回程度お世話になるのですが、いわゆるその会社にしかない求人、(メディアに出さないタイプの)をいう意味では掘り出し物があったイメージです。
目的を明確にするために、自身の長所や短所を掘り下げてくれたり、自己PRを添削してくれたりかなり助けてもらったので、自力が難しい場合はこちらを利用するのもありですね。(もちろん無料です)
■初めての転職を振り返る
当時のことを考えると一言「やっぱり学歴と、最初の就職先は大事」でした。
これは学生だった私に言いたいことですが、学歴はさておき、せめて事務作業ができる会社にすればよかったなとこの10年間でかなり痛感し、実際苦労したことです。
接客業がダメだ、と言っているのではありません。
接客業から事務作業系の仕事に転職するのが難しいのです。
MOSや簿記を取得していれば違ったかもしれませんが、当時の私はそこまで考えておらず(甘すぎる)
なんとなかなるでしょ精神で行っていたのでこのツケはかなり大きかったです。
空港保安検査員という職種自体は個性的で面白いですが、正直申し上げて次に繋げるのは至難の技です。
その期間にTOEICのスコアを上げるとか、何か事務系の資格を取得するとかその辺の努力は必要なことでした。(猛反省)
でも一つ勘違いしないで欲しいことは接客業→事務系の転職は可能だし、資格がなくてもなんとか仕事は見つかることは覚えていて欲しいです。
私は現に、生活上では役立ちそうにもない空港荷物検査員を得て、次に就職したのはガッツリ事務系でした。
その時の面接官が私を選んだ理由は、おそらく「何にも染まっていない」「能力の開発」といったところだと思います。
新卒で経験が浅いからこそ、固定概念がなくその会社に馴染みやすいということや、これから教えれば吸収できる可能性があるということはこの当時だからこそのメリットかと思いました。
また接客業の素晴らしいところは、「誰に対しても話せるコミュ力」「クレームなどの対応」「周りを見て動く力」だと私は思っています。
これはどの会社に行っても必要なスキルだと、今でも考えているし、大切にしています。(あとメンタル面かな)
事務系の仕事でも電話をとって取引先と会話することはあるし、何かを売ったり、勧めたりして問題が発生すればクレームが上がる。
そしてそのミスのカバーや、繁忙期の対応などは周りを見ないとなかなか動けない。
スキルにも色々あって、資格のような目に見える形も必要ですが、性格的な面の向き・不向きも関わってくることかと思います。
ただ、これは私だけの特徴かもしれませんが、今振り返っても「なんて個性的な会社だろう・・・」と思うくらい、少し変わった会社ばかり渡り歩いていたような気がします。(笑)
と、初めての転職活動を振り返ってみたのですが、とにかくすぐに決まるというのはユートピアです。
時間がかるのは承知の上で、むしろ楽しんで欲しいのです。
新卒以来、たくさんの求人や条件を見ることができ、採用されるか否かは置いといて、どんな仕事にも就ける可能性があるからです。
企業にも詳しくなりますし、そこで働く自分を想像するのも楽しいです。
(そして、色んな求人を見過ぎでこれはやばそうだな…みたいな警告が頭の中を自然と駆け巡るようになります)
ただ、焦りは禁物です。
ちゃんと自分の心が納得して、引っ掛かりがない会社を選ぶことには時間をかけても良いです。
その引っ掛かりは、結果的に「退職するきっかけ」に即決しやすいものですから。
転職はもはや「普通」の時代です。
人生の大半をここに捧げるのですから、どうか自分に正直に転職活動はしてくださいね。
では、次回からいよいよ転職先2社目に移ります。
ぜひご一読ください。
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