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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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Mouthwashingの考察

Steamで発売されたMouthwashingの考察記事です。

プレイしたら考察意欲がとても高まり、色々と考察をしてしまったので記事にまとめました。

個人的な想像や解釈が多く含まれるため、開発者の実際の意図とは異なる可能性があることをご了承ください。

また、ネタバレが多数のため、未プレイの場合は先にプレイすることをおすすめします。

未プレイの場合は先にプレイすることを強くおすすめします。

2024/10/15 まだ考察していない謎があったので追記










時系列

物語の時系列を整理してみました。

一部想像の部分もありますが、大体辻褄は合わせられたと思います。

https://mouthwashing.1my.jp


各種考察


ジミーがタルパ号を小惑星(ウェイク・ロック)に衝突させた理由

物語の序盤でジミーがタルパ号を小惑星へ向けて航路を変えて自動操縦を解除するという暴挙をするのですが、

ジミーがなぜそんなことをしたのかを考察したいと思います。

自分の考察に加えてネットの考察を見てみると以下の3つの考察が出てきました。

  1. 自暴自棄になって故意に衝突させた

  2. 妊娠したアーニャのために最短ルートで運転しようとして失敗

  3. 操縦ミス

他にも考察はあると思いますが、この3つの考察について考えていきたいと思います。

まず、この3つのうち一番可能性が高いのものは、個人的に1番の考察だと思っています。

理由としては2つあって、その理由により他の2つの考察は違うと思っています。

ロックされた扉を調べると「誰も入れるわけにはいかない」とメッセージが出てきます。

3番目の操縦ミスであればこのようなメッセージを出す必要は無いですし、

2番目の最短ルートで運転も数時間で行けるものでもないのでメッセージとしておかしいです。

■2つ目の理由は衝突前のジミーとカーリーの会話で出てくる演出の「99%殺菌」です。

この演出が出る前にジミーはアーニャからの妊娠報告を聞き、カーリーとも口論をしていました。

また、6日前には会社から解雇の通達も受けています。

そして、この演出の後に「俺がなんとかする」という台詞を言って去っていきます。

では、「99%殺菌」がなぜ1番目の考察を選ぶ理由になるのかというと、ゲーム上での英語表記です。

Kills 99.9% of all germs

「germs」は細菌を意味していますが、細菌をカーリーやアーニャなどの乗組員と考えると

全員殺してやる」ということを暗示していると思われます。

ただ、他の考察もいくつかの理由で捨てきれない面はあります。

■1つ目はジミーが燃えるカーリーと会話するシーンで「事故だった」とジミーが語っている点です。

この事故はタルパ号の操縦ミスのことを言っているようにも捉えられなくはないです。

ただ、個人的にここで語っているのはダイスケの怪我の事だと思っています。

審判の日に出てくる描写なのと、「閉じ込められて」の繋がりを考えると衝突後の話のように思われます。

■2つ目はジミーがコックピットのロックを解除して扉から出ている点です。

実際にあったジャーマンウイングス9525便の飛行機墜落事故ではコックピットをロックしたまま無理心中しています。

故意に衝突させるのが理由であれば、ジミーが扉のロックを解除しているのはおかしいように思われます。

ただ、ジミーの臆病で自己中心的な人物像を考えるとおかしなことではない気もします。

小惑星への衝突コースを設定したが次々に表示されるアラートに恐ろしくなり、

コックピットを飛び出して扉の前で蹲っていたのではないかと思います。

■補足の考察

ふと、アーニャが銃を隠したことを思い出し、

ジミーの「全員殺してやる」という殺意を結びつけてみました。

もしかしたら、アーニャが銃を隠さなかったら、

ジミーが銃で全員を殺し回る未来があったのではと思いました。
(アーニャが銃を隠した意味が出てくるため)

タルパ号のものはコードスキャナーでコードを確認して使うことができるものが多いのですが、コードを知っていれば誰でも使うことが出来ます。

また、ジミーは副船長という立場なのでコードを盗み見る機会は多そうです。

アーニャが銃を隠したことでジミーが殺し回る凶行は防げましたが、

運悪く小惑星が近くにあって衝突させられてしまうとは悲劇です・・・


カーリーだけなぜ全身包帯なのか

小惑星に衝突した後、カーリー以外の4人は特に怪我もなく無事でした。

惑星間運送ができる時代で船内に重力もある文明なので、

船内のもの(船体は除く)に対して衝突時の衝撃を抑える仕組みがあるのかもしれないです。

それにより乗組員は骨折などの怪我が無かった。

そんな仕組みがあるのにカーリーだけ全身包帯で重症なのはなぜか。

アーニャの話ではコックピットから引っ張り出したとのことなのでコックピットで何かがあり、

これだけの怪我となると「やけど」だろうと推測されます。

衝突後のコックピットを調べると操縦席の隣の大きな発泡体で覆われたパイプからシューシューと音がしているのに加えて

後ろの計器類のパイプが壊れています(後に武器として取得)。

このことから、この壊れたパイプ類から蒸気が噴出してカーリーを襲ったのだと思われます。

ちょうど後ろの計器類の壊れたパイプの向き先がコックピットの真ん中になっています。

カーリーがコックピットに駆け込んだときは真ん中で画面が暗転することからも、

コックピットの真ん中で倒れてパイプから出てきた蒸気を浴びたのだと思います。

物語序盤のジミーがコックピットから逃げる場面でもパイプから蒸気が出る描写があります。


カーリーを生かす2つの理由について

物語の序盤の方でジミーとアーニャで以下の話をしています。

ジミー:鎮痛剤が尽きかけている
ジミー:でもまだいるんだろうーーー
アーニャ:どうしてカーリーはあんなことしたんでしょう?
ジミー:だから?
ジミー:どう答えたら満足してくれる?
アーニャ:最悪の瞬間 私達が怪物にならないとそう信じなくてはジム
アーニャ:・・・信じなくてはカーリーに対しても
ジミー:カーリーは俺達全員を巻き添えにしようとしたんだアーニャ
ジミー:だから今カーリを生かす理由が2つある
ジミー:重要なのは俺たち全員同意したってことだ理由はどうあれ

この話でジミーが生かす理由が2つあると語っています。

この2つの理由について考察する前に、次の話で「俺たち全員同意したってことだ理由はどうあれ」と語っています。

この話から分かることは、カーリーを生かすことに同意したのは船員全員ですが、それぞれ理由が異なるのだろうということです。

なので、この2つの理由もジミーの中の理由だと思われます。

また、「だから今」という言葉を話しの中で使っています。

ということはこの話の中で出たことに対して、2つの理由があると想像できます。

そして、ジミーの2つの理由についてですが、

1つ目の理由はカーリーに対して苦しみを与えることだと思います。

2つの理由について話す前に、「カーリーは俺達全員を巻き添えにしようとしたんだ」ということを語っています。

また、このゲームの冒頭と終盤で「苦しみを祈る」という演出が出てきます。

このことから巻き添えにしようとした罰から、カーリーを生かしていると思われます。

ちなみにジミー以外は苦しみを与えようと思っていないと思います。

船員全員が苦しみを与えるために生かしていると考えたのであれば、

カーリーに貴重な鎮痛剤を与える必要は無いですし、

うるさい悲鳴が聞こえないように、

コックピットにでも閉じ込めて食事だけ与えればいいはずです。

また、アーニャがカーリーを生かした理由は別にあると思います。

それについては「アーニャが自殺した理由について」で考察したいと思います。

2つ目の理由はカーリーから巻き添えにしようとした理由を聞くためだと思います。

ジミー自身はカーリーがやっていないことを知っているので

別に理由を聞く必要性を感じていませんが、

アーニャは「どうしてカーリーはあんなことしたんでしょう?」と理由を知りたがっています。

ジミーが何を言ったところで満足しない。

カーリーを生かして適切な治療を受けさせて話せるようになったら、本人から理由を聞けばいいという意味で語っているのではと思います。


アーニャとスウォンジーがコックピットで何を話していたか

カーリーが夜に痛みで叫んでいる場面でコックピットに行くとアーニャとスウォンジーが何か話しています。

アーニャ:いえ ちゃんと理解してます
アーニャ:そうするしかーー
(ジミーが来たことにアーニャが気づき顔を背けて泣く)

ジミーから顔を背けて泣いていることから、アーニャがジミーに襲われて妊娠したことをスウォンジーに話しているのだろうと思います。

ジミーがタルパ号を小惑星に衝突させたことにアーニャが気づき、

スウォンジーに相談している可能性も考えましたが、

アーニャが泣いて顔を背けることからそれは違うと思っています。
※そもそもアーニャは医務室から出ていくところを見ただけで、コックピットに向かったことは知らないです。また、衝突したときにコックピットにいたのはカーリーなので、現場の証拠からはカーリーが犯人としか言えないです。疑念はあったかもしれないですが・・・

また、妊娠から2ヶ月近く経って色々と日常生活にも変化が起きているだろうと思われます。

そういった不安をジミーに聞こえないところでスウォンジーに相談したかったのだろうと思います。

このことから会話で不足している部分を想像すると、以下のような会話をしていたのではと思います。

スウォンジー:こんな老いぼれを呼び出してなんだ。
アーニャ:妊娠しているんです。衝突の事故が起きる1週間前程に。
スウォンジー:何だと 誰が
アーニャ:・・・ジミーです。寝室で襲われたんです。
スウォンジー:ジミーめ!とんだカス野郎だな!
スウォンジー:ジミーを船長から下ろすべきじゃないのか
アーニャ:それは良くないと思います。彼が何をするか分かりません。
スウォンジー:だが、ジミーが船長だとお前はあいつと接しないといけないんだぞ。理解していないのか?
アーニャ:いえ ちゃんと理解してます
アーニャ:そうするしかこの状況では仕方ありません。
(ジミーが来たことにアーニャが気づき顔を背けて泣く)
※太字の部分は想像です。


アーニャが自殺した理由について

アーニャは審判の日に医務室に立てこもり自殺をします。

ジミーとダイスケは医務室に立てこもるアーニャと扉越しに以下の会話をします。

ジミー:なあロックが壊れていると聞いたんだが
アーニャ:・・・
ジミー:おいアーニャ!
ジミー:聞こえてるか?
アーニャ:・・・ええ聞こえてますジミー
ジミー:薬の残りもあそこだ
ジミー:クソッマズいかもな
ジミー:力いっぱい押してみたか?
~省略~
ジミー:・・・アーニャ ドアが詰まってるのか?
アーニャ:・・・いえ
ダイスケ:え?どういうことです!?
ジミー:なあみんなストレス溜まってるんだ
ジミー:でもちょっとした困難のたびにくじけるな
ジミー:ドアを開けろ
アーニャ:・・・あなたの言うとおりです
アーニャ:ずっとあなたの言うとおりです
アーニャ:最初からこうすべきだったんです
アーニャ:ずっと信じてました 最悪の瞬間が私たちを定義するわけじゃない それで修復不可能になったりしない
アーニャ:そんなの私が望んでいるとでも?
アーニャ:誤解しないでください これは私にとって最悪の瞬間じゃありません
アーニャ:全然違います
アーニャ:かつてないほど最高の瞬間です
ジミー:ドアを開けてくれ
アーニャ:何とかします
ダイスケ:アーニャさん!?
ダイスケ:どういう意味です!?
~省略~

この会話だけを見ても、アーニャが何を言っているかはよく分からないと思います。

この会話を考察するために、アーニャとジミーの会話シーンを2つ振り返ります。

1つ目は審判の1ヶ月前にジミーがアーニャを責め立てるシーンです。

アーニャ:ああっすごいっジミー!
アーニャ:やりましたね!
ジミー:ああ 分かってしまえば そんなに手強くなかったよ
アーニャ:すごいです ほんっと!
ジミー:だろ
アーニャ:えっと また お願いして申し訳ないんですが でもカーリーに鎮痛剤を与えてもらえませんか?
アーニャ:まだ・・・吐き気がして・・・
ジミー:・・・
ジミー:本気じゃないよな
ジミー:なぁ 今まで君の気持ちに付き合ってきただろ
ジミー:でもどうにかしようとしてるんだアーニャ!
何とかしろ、責任を果たせの演出)
ジミー:この状況を抜け出そうと!
アーニャ:わっ私・・・
ジミー:コードスキャナー探して!~あれしてこれして
~省略~
ジミー:このクソ船じゃ船長にはクソ責任があるから!
何とかしろ、責任を果たせの演出)
アーニャ:・・・すみません
アーニャ:そんなつもりじゃーー
ジミー:ダイスケがゲロで窒息しないように見ててくれ
アーニャ:いっいえっ私やりますーー
ジミー:俺が何とかするよアーニャ
ジミー:いつだって俺がやる

2つ目は衝突から2ヶ月後のアーニャがジミーにカーリーがなぜあんなことをしたか質問をしているシーンです

ジミー:鎮痛剤が尽きかけている
ジミー:でもまだいるんだろうーーー
アーニャ:どうしてカーリーはあんなことしたんでしょう?
ジミー:だから?
ジミー:どう答えたら満足してくれる?
アーニャ:最悪の瞬間 私達が怪物にならないとそう信じなくてはジム
アーニャ:・・・信じなくてはカーリーに対しても
~省略~

会話の中で重要な点を太字にしましたが、

1つ目の会話のシーンで重要なことはアーニャに対して、「俺にばかり色々押し付けて何とかしろ責任を果たせ」と責め立てていることです。

アーニャがつわりで苦しんでいるのに、ジミーはそんなことを理解せずに何ともひどいですよね。

また、2つ目の会話シーンは比喩表現で分かり辛いですが、「最悪の瞬間(怒りが爆発など)で私達が怪物(殺人者、殺し合うこと)にならないと信じようとしている」ということです。

どんなときでも助け合えると、信じようとしているんですね。

もう一つ重要なこととして、衝突日に医務室でのカーリーとアーニャの会話シーンを振り返ります。

アーニャ:言ったんです
カーリー:アーニャなぁ・・・
カーリー:俺を待つべきだった
カーリー:何て言ってたんだ?
アーニャ:何も何も言ってませんでした
カーリー:怒ってたか?
カーリー:どこへ行った?
アーニャ:ただ歩いて出て行きました
アーニャ:カーリーもうここに入れたくありませんーー
カーリー:待ってくれクソちょっと待ってくれ探さないと
カーリー:なにもかも大丈夫だから
アーニャ:・・・

アーニャはジミーを医務室には入れたくないとカーリーに言っています。

この3つのシーンからアーニャの会話を補足してみます。

~省略~
アーニャ:・・・あなたの言うとおりです(何とかしろ、責任を果たせ
アーニャ:ずっとあなたの言うとおりです(何とかしろ、責任を果たせ
アーニャ:最初からこう(扉にロックを掛けてジミーを医務室に入れない)すべきだったんです
アーニャ:ずっと信じてました 最悪の瞬間(怒りが爆発など)が私たちを定義(殺人へと駆り立てたり)するわけじゃない それで(みんなとの関係が)修復不可能になったりしない(みんなと助けあえる
アーニャ:そんな(ジミーと助け合うこと)の私が望んでいるとでも?
アーニャ:誤解しないでください これは私にとって最悪の瞬間(怒りが爆発など)じゃありません
アーニャ:全然違います
アーニャ:かつてないほど最高の瞬間(扉にロックを掛けてジミーと顔を合わせることが無くなった。とても嬉しいこと)です
ジミー:ドアを開けてくれ
アーニャ:何とかします(お腹の子どもと自分自身のジミーを殺したい気持ちは、自殺することで責任を果たします
~省略~

1ヶ月ほど前に、アーニャはジミーから「責任を果たせ、何とかしろ」と責め立てられているんですよね。

お腹の中の子供についてはジミーは全く気にせず、アーニャに何とかしろと言ってるようなものです。

また、小惑星との衝突の当日にはアーニャはジミーを医務室には入れたくないと言う程嫌っています

そんなジミーと毎日顔を合わせ無いといけない状況はとても精神的に辛いものだったと思います。

時には殺したくなるほどだったかもしれません。

でも、アーニャはどんなときでも怪物(殺人者)にはならないと信じようとしていました。

その結果として、日々積み重なるストレス(嫌いなジミーと毎日顔を合わせる)から、

医務室の扉をロックして閉じこもる。(ジミーと顔を合わせない最高の瞬間)

そして、自殺することでお腹の子供とジミーを殺して怪物(殺人者)になろうとする自分の気持ちに対処したのだと思います。

また、カーリーを医務室に入れたままにしたのはカーリーに妊娠を打ち明けた時の会話が関係している気がしました。

カーリーはアーニャに「一緒に解決しよう」と言ってるんですよね

お腹の子供に対処するために自殺するので一緒に死んでくださいということな気がしました。

ただ、カーリーを直接殺すとアーニャが怪物(殺人者)になってしまうため、

閉じ込めて餓死という消極的な殺人にしたのだと思います。


スウォンジーが凍結ポッドのことを黙っていたのはなぜか

ジミーはスウォンジーが凍結ポッドに一人で入って生き延びようとしていたと思われていますが、

恐らく以下の2つの理由から黙っていたのだと思います。

■1つ目の理由は仲間内での争いを避けたかったのではという理由です。

半年生き延びるのが難しい状況で、一人だけ20年生きられる凍結ポッドはとんでもない争いの種です。

まさに「蜘蛛の糸」のように我先にと飛びついてしまう人が出てくる可能性がある。

一生黙っておくつもりだったか、本当にどうしようもないときに知らせるつもりだったのかもしれない。

これは目的地に近くなるまで告げるなと言われていた解雇通告をすぐに知らせたカーリーと対局ですね。

また、「行くところはない、求めたものは全てこの船にある」と言っている点からスウォンジーは凍結ポッドに入るつもりは全く無さそうです。

■2つ目はダイスケを優先的に凍結ポッドに入れたかったのではという理由です。

スウォンジーはダイスケのことを気に入っていると思われます。

介錯する前に語りかける内容でも以下のように言っています。

スウォンジー:お前ならこんなオイボレにたくさん教えてくれただろうにな

また、スウォンジーは死ぬ前にも以下のことを話しています。

~省略~
スウォンジー:規則 運転 日課
スウォンジー:クソをこなすための果てしないクソ絶望
スウォンジー:愛する妻?素敵なガキども?禁酒?
スウォンジー:教えてやるお前に一生かけて追い求めた達成感
スウォンジー:ゴールライン超えても思ったほど大したもんじゃなかった
スウォンジー:さて おしまいだ テメェの棚卸しといこう
スウォンジー:頭クラクラ ソファに沈んだ あの夜(もしかしてマウスウォッシュでやけ酒してた時?
スウォンジー:手にはガラスの破片 カラカラに出血して 死ぬほど笑えた
スウォンジー:老いぼれ犬(スウォンジー?)がケラケラうなり キラキラの月(ダイスケ?)をコケにする
スウォンジー:吐き気 残骸 ゲロ 醜い残酷さ それが全て 
スウォンジー:世界に問題はただ一つからっぽの酒瓶
スウォンジー:人生最高の日々だった
スウォンジー:そう・・・人生最高の日々だったんだ
スウォンジー:(ジミーと違ってスウォンジーには)隠すもんなんてねえ(死ぬ)覚悟はできてる
スウォンジー:テメェが何者かオレは見つめられる
スウォンジー:でもお前は?臆病で自己中なクソ野郎見えちゃいねえんだろ
スウォンジー:・・・オレは小僧を守ってやるべきだった(ダクトでの事故が無ければ凍結ポッドにはダイスケを入れるつもりだった?
スウォンジー:一つでも正しいマネができたならこのクソみてぇな場所でアイツに小さな(生き延びる)チャンス一つでもやれればな
~省略~
※太字は想像です。

スウォンジーにとっては当たり前の日常は大したものではなく、

規則や日課などの会社に縛られない今のこの状況は、最高の日々だったのかもしれないです。

ただ、これからの将来があるダイスケだけは不憫でこの状況から脱出させたいと思っていそうです。

このことから凍結ポッドにはダイスケが入って生き延びて欲しかったのだろうと思います。

ただ、まだ食料も有り救助船が助けに来る可能性がある状況でみんなに伝えると、誰が凍結ポッドに入るかで揉める可能性もあるため、

本当にどうしようもなくなるまで黙っていたのかもしれないです。

また、スウォンジーはギリギリの状況になるまでダイスケと一緒に過ごしたかったのかもしれないです。


ジミーが銃を取ったときカーリーはなぜ笑ったのか

ダイスケの怪我のために消毒液を探している最中、銃の入ったケースを発見します。

スウォンジーがダイスケを介錯すると、ジミーはケースを開けて銃を取り出します。

このときにカーリーが不気味に笑います。

カーリーは怪我で何も出来ないため、衝突後は直接的表現が無いのですが、

アーニャに銃を隠された時の以下の会話や銃のケースを開ける前にアーニャが亡くなったことは関係していそうです。

カーリー:俺を頼ってくれて良かったんだ ストレスを感じていたなら
アーニャ:何をしてくれたって言うんです?
カーリー:何だってしたよ
・・・省略・・・
カーリー:・・・俺たち(カーリとジミー)なら何とかできる
カーリー:ジミーとは長い付き合いだ 話すよ

「何だってする」とアーニャに言ったのにカーリーは何もできずアーニャは死に、

長い付き合いでまだカーリーの中では信頼感を残していたジミーはとうとう銃を持ち出す。

もしかしたらスウォンジーがダイスケを介錯するところも聞いていたかもしれません。

初めはジミーに対してカーリーの冷笑とも思いましたが、

自分の無力感に加えて、チームが崩壊する様を目の当たりにして溢れ出した自嘲なのでは思いました。

(ただ、ジミーに対しての冷笑も含んでいる気もします。)


スウォンジーはなぜ斧でジミーに襲いかかってきたのか

ゲームの描写だけ見ると銃を取って扉をあけたらいきなり襲いかかってきてプレイヤーはびっくりするのですが、

理由を3つ考えました。

■1つ目はダイスケが死んだことでジミーに激昂して襲いかかってきた可能性です。

最初にプレイしたときはダイスケが死んだことで激昂したと思ったのですが、

スウォンジーがダイスケを介錯した後に「もう どうだっていいことか」と言って消えるため、

ちょっと変な感じはします。

ただ、抑えていた怒りがしばらく経っても収まらず、噴火して襲いかかったという可能性はありえそうです。

スウォンジーが死ぬ前の話でもダイスケを守ろうとしていた感じが見受けられるので、

ダイスケが死んだことによるスウォンジーのショックはかなり大きかったと思われます。

■2つ目はスウォンジーを激昂させる何かが見つかった可能性です。

「もう どうだっていいことか」と言って消えたスウォンジーは、作業室に戻っていて、

作業室で激昂させる何かを見つけてしまう。

もしかしたらダクトに無理やり入って、調べたりしていたのかもしれない。

そこで、ジミーがタルパ号を小惑星に衝突させた証拠とか、

船長命令でダイスケをダクトに登らせた証拠とかを発見してしまう。

もしくは、ダイスケの作業日誌とかそういうのを見て、抑えていた怒りが爆発したのかもしれない。

色々と想像の域を出ないですが、襲いかかってくるまでの流れは自然かもしれないです。

■3つ目はスウォンジーがジミーに襲いかかっているのは妄想の可能性です。

スウォンジーを化け物といったジミーは、スウォンジーに殺される妄想を抱く。

実際には、スウォンジーはダイスケの死に絶望して作業室で蹲っているだけ。

ジミーは銃を持った後、コックピットから金属パイプとロープを持って来て、

蹲っているスウォンジーを金属パイプで殴って気絶させ、

ロープで椅子に縛って尋問して銃で殺す。

といった考察です。

コックピットを見に行ければ窓の破損有無で妄想かどうか分かるのですが、

行けないためなんとも言えないです。

あと、あれだけ描写があって全部妄想はなんかなぁと。

ただ、ダイスケ介錯前はバチバチしていた作業室のコードが、介錯後は通電していないため、

介錯後のシーンは妄想の世界の可能性も一理あるかもしれないです。

※ダイスケのダクトでのミスで怪我だけでなくて船内の電力もショートして失われた可能性も有り

と、ここまで3つの理由を述べましたが、

これら3つの理由を合わせて、4つ目の理由が思い浮かびました。

■会話シーンの一部が回想で、ダイスケを介錯した後にジミーが激昂してすぐに襲いかかってきたという可能性です。

どういうことかと言うと、ジミーの化け物というセリフ以降は回想。

スウォンジーを椅子に縛って尋問していたときに

ジミーがスウォンジーになぜダイスケを殺したのか理由を聞いていて、

その時の回想だったのではというものです。

スウォンジーがダイスケを殺すときに医務室に下がっていく描写があるのですが、

これは本当はジミー視点で「ば、化け物」と言いながら医務室に行っていた。

スウォンジーがダイスケを殺すのに恐怖したジミーが

医務室で見つけた銃を手に扉から出るとスウォンジーが激昂して襲ってくる。

最初の3つはどれも個人的にしっくり来ませんでしたが、この説は一番正しいように思いました。


■コックピットに立てこもった時の「???」は何か

スウォンジーに追われて立てこもったコックピットでインベントリを開くと「???」が出てきます。

この「???」は、時系列で考えると恐らく「」だと思います。

襲いかかってきてるとはいえ同じメンバーのスウォンジーを撃つ勇気が出ないジミーは、「銃」を持つと手が震えて止まらないのだろうと思います。


ジミーはなぜカーリーの脚を切って食べたのか

このあたりはジミーがスウォンジーを殺して心が壊れているのでまともな描写が無く、

以下の状況や幻覚的な描写から想像します。

■まず1つ目、ジミーがごちそうの幻覚を見ていること

この幻覚では以下のことが描写されています。

  • みんな逃げた(恐らくみんな死んだの暗示)

  • 逃げるのではなく満足の行く人生にしようとするべき(自分(ジミー)が船長として称えられる)

  • ひどい状況ならまずいケーキ(脚肉)を食べるだけでも素晴らしい時になる。

  • カーリーに斧を振り下ろして描写終了

■次に2つ目、小惑星の衝突から5ヶ月近く経ち食料がほぼ0であること。

審判の日は空き缶がラウンジのあちこちに大量に転がっています。

衝突から2ヶ月後でダイスケから残り4ヶ月分と見積もられているので

消費ペースによっては食料がほとんどない可能性があります。

また、普段の食料はスープのため、肉はとても貴重(ごちそう)と思われます。

■次に3つ目、ジミーがカーリーを意識(嫉妬)していると思われること

脚を切り落とした後にジミーがカーリーに対して以下のようなことを話しています。

ジミー:みんな苦労して皿に食い物盛り付けたんだ でも足りなかった だろ 船長?(みんな苦労してたのに船長以外は能力が足りないからクビになったんだろ)
ジミー:お前にとっちゃはしごの一番下でも 俺たちにとっちゃ一番上なんだ
ジミー:足元から崩れ落ちるまではな
ジミー:俺たちと同じ高さの人生なんて お前には生きるに値しないんだろ

また、抽象世界のポレからはジミーがカーリーを意識していることを指摘されています。

これらの3つのことから、ジミーが嫉妬しているカーリーの脚を切ってカーリーを痛めつけるとともに、

食料がほぼ無い状況で貴重な肉をそれがたとえひどいもの(人間の脚)であったとしても

ごちそうとして食べたのだと思います。

ジミーはなぜカーリーを凍結ポッドに入れたのか

物語の最後でジミーはカーリーを凍結ポッドに入れて、拳銃で自殺します。

凍結ポッドのボタンは内側に有るように見えますがカーリーは動けないため、

ジミーが押してからカーリーを入れたのだと思います。(もしくは外側でも操作できるのだと思います。)

では、なぜカーリーを凍結ポッドに入れたのか、理由は2つあると思われます。

■まず、1つ目は自分の自己犠牲の精神を満たすためと思われます。

スウォンジーから「船長は船と心中すべきじゃないのか」と言われていたり、

「一つでも正しいマネが出来たなら・・・」と言われていたので

自分ではなくカーリーを凍結ポッドに入れて生き延びさせることで自分は正しいことをした!

という気持ちになりたかったのだと思います。

■次に、2つ目はカーリーを長く苦しませたいという狂気ではないかと思われます。

脚を切断されたカーリーは止血もしていないため、恐らくカーリーは出血多量で長くは持たないと思われます。

そして、この状態で凍結されたところで解凍した瞬間に死ぬでしょう。

あと数時間持たずにカーリーが死んで苦しみから解放されてしまうのなら、

カーリーを凍結ポッドで凍結し、救助船に発見されるまたは電力が切れる数十年苦しませようという気持ちがジミーにあったのかもしれません。(冒頭や最後に出てくる「苦しみを祈る」)

運良く救助船に発見されて救助されても、全く動けない状態は変わらないというのも救いは無いですが、

救助船に発見されて解凍された時点で死ぬというのは

本当に救いが無いですね。。。


各実績解除の参考

ネットで探していたら実績の参考があったのでメモ

https://www.neoseeker.com/mouthwashing/All_Achievements









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