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30年がかりって、長すぎるけどアッと言う間で。。。

Facebook  の思い出コーナーに上がってきた。そうか、去年の今日が最終日だったか。確か台風で荒れ模様で、普通に黒い服でまとめて行ったんだけど、ゲストとの共演パートのリハで顔を合わせたご本人から「もっと楽しい格好して。髪の毛ピンクに染めるとか」とダメ出しというかムチャ振りというか、をされて楽屋裏の皆さまに相談。アメリカ側のスタッフがピンク系のマーブル柄のカットソーを貸してくれて何とかごまかしたのだった。私が着られるサイズの服を持っている人がいたのは、さすがアメリカチーム。3日間の任務を終えて書いた、その日のFacebook記事を丸々ここにコピペします。もしこういう仕事をしたいと思っている人がいたら、地道にやってればこんなこともあるよ、という参考に。アーティストの息の長さがあってこそ、ではありますが。そして何より、ライヴができてこそ、でもありますが。

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Cyndi Lauper @ Orchard Hall (October 10, 11 & 25, 2019)

来日ラッシュの中、私の元に漂着した、シンディの舞台通訳というおっきなおっきな御鉢。一寸法師が大船に乗ったような、不安と不思議な安心感の中で過ごした3日間でした。打ち合わせすらないまま、マネージャーに「楽しい感じでお願い」とだけ言われて上がった舞台で初顔合わせ。「あ、シンディだ」と思いました。ちっちゃくて細くて可愛くて表情がクルックル変わって。なんでこんな、いきなり出てきた通訳を信じて話せるんだろう。「私の舞台に上がってくるんだからアンタ、それなりよね?」ということか。なんかもう、すべてにおいて全身全霊な人。オーラで日焼けしそうになりながら、吸収するそばから吸い取られるような80分3本勝負。シンディの声がよく聴こえるように、2日目からイヤモニを使ったのですが、これが期せずして彼女のヴォーカルトラックを取り出して聴くという得難い体験になり、その迫力に圧倒されました。ピッチがどうとかいう理屈を超えた、伝えるための歌。息使いまで聞こえてくるけど息が乱れる様子はない。66才なのに、とかいう年齢枠に関係なくスゴイ。バンドとの関係も、若手に刺激を受けながら、じゃなくて若手をガンガンけしかけながら、という印象。最終日は内容を少し変えて、話題の天才10才女子ドラマー、Yoyoka ちゃんがゲスト参加したんだけれど「絶対やめちゃダメよ」というシンディのお言葉の重み、今の彼女にはわかるまいよ。抜きんでた才能は色んなショートカットを可能にするけど、続けるっていうのはまた別の才能だよね。いやあ、素晴らしい経験をありがとうございました。通訳の内容は反省ばっかりですが、専門の資格は無いが叩き上げのスキルだけで勝負した感じの通訳Xです。仙台初日や地方公演の様子をつぶさに伝えてくださった白木 哲也さんのブログに大感謝! 写真は握りしめていたセットリストその1。結局、同じ台詞は「リュウイチ・サカモトさんと書きました」を除いて繰り返さず、どんな予習も寄せつけませんでしたが、長いこと観客としてライヴを観てきたことが一番の予習だったのかな、と思います。1986年、武道館公演の天井桟敷席から33年。同じ舞台に立っ(て歌っ) たよ!

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