今週の選挙(2025 3.2投票)
今週は非常に珍しい “議会” のリコール成立による選挙が行われます。 何故そうなったかまとめてみましたので、ご覧いただきたく。
◎福井県・越前町長選挙
2期目を目指す現職に、元町議が挑む一騎打ちです。
現職は1期目に掲げた公約の達成率が「95.2％」だと大々的に掲げています。
（クリックやタップで拡大してご覧ください）
コチラに掲げた21項目のうち20項目を「達成」したそうです。 HPでも載せているので本当、だ、と、思われます。
一方、新人は町議を2期務め上げての町長選出馬です。 現在福井県では地元の政党「ふくいの党」に勢いが有り、同党所属の小浜市長を迎えてトークイベントを開いたりしていますが、新人自身はふくいの党所属ではなく、某掲示板によると元は自民系だったという話が有ります。 実際、イメージカラーがふくいの党のグリーンではなくピンクだし。
それが事実なら非自民系の支持を得たいのだと思われますが、ふくいの党所属、ではない人物がその勢いで当選出来るのか。 ふくいの党の現在の実力が計れそうな選挙です。
◎福井県・越前町議会議員選挙(定数14/17人)
現職8人、新人6人が立候補し、党派別では共産が1人立てた、女性候補1人の選挙です。
共産は2期目を目指す76歳男性が立候補。 議員選挙は2期目が鬼門で当選が難しいですが、前回は13位。 落選が4人出る選挙で、果たして生き残れるでしょうか。
◎山口県・柳井市長選挙
5期目を目指す現職に、元市議が挑む一騎打ち。 前回と同じマッチアップです。
現職は50歳。 で5期目狙いだというコトは初当選は34歳でした。 最近若い首長が各地で誕生し始め、それ自体は素晴らしいコトだと思いますが、一方で若いが故に多選になりやすいというデメリットも有権者は把握していた方が良いかと思う、典型的な選挙です(※この選挙の現職個人をさしているのではなく、全般的に見た私の見解です)。
一方の新人は得票率49.15％の282票差で惜しくも敗れ、そのあと市議選に出てトップ当選。 1期途中ですが再度市長選に出るため辞職しました。
若さをウリに市長になった現職も(未だ50歳ですが)多選で新鮮味が薄れ相手は8歳下。 前回同様激しい選挙になると思われます。 柳井市のお隣りにある周防大島町が観光で賑わう中、島の入口となる大島大橋が架かる柳井市には恩恵が薄いようです。 市街地と山陽自動車道を結ぶ道路を作るという話も有りますが10㎞以上の高規格道路を作るのは容易では無さそうで、イロイロ大変そうな自治体に見えますが、市民はどちらを選ぶでしょうか。
◎宮崎県・川南町議会議員選挙(定数13/19人)
この選挙にあたっては特殊な事情が有ります。
町議会が中学校の新設、統合問題で調執行部と議会多数派が対立。 その影響で副町長人事が決まらないなどが起きたコトを問題視した住民グループが “議会” に対しリコールを起こし成立。 それにより行われる選挙です。
何故、首長ではなく議会にリコールなのかというと、元町長(前の前の町長)時代に決めた中学校新設が、2023年の町長選＆町議選で計画反対派の前町長が初当選し議員選も反対派が多数を占め計画を廃止したのですが、前庁が体調不良により2024年8月に辞職(翌月に死去)。 それに伴い行われた町長選で今度は中学校新設推進を掲げた候補が当選しました。
町長が変わったものの議会は依然反対派が多数のため議会は空転し、リコールが起こされ住民投票で成立し、選挙と相成ったワケです。
と、いうワケで解散したため、前職が10人となり、元職2人、新人7人が立候補し、党派別では公明と共産が1人ずつ立てた、女性候補6人の選挙。
前職のうち中学校統合に賛成(町長派)が4人、反対(反町長派)が6人で、元職2人と新人7人は全員リコールに賛成(＝中学校統合賛成、＝町長派)で、リコールに反対していた前職6人中何人が生き残るか、が最大の注目点です。
◎沖縄県・本部町議会議員選挙
現職10人、元職1人、新人2人が立候補し、女性候補が3人出ている、全員無所属の選挙です。
争点は党派性が見えないので選挙自体について書けるコトは無いのですが・・・ 本部町といえば沖縄イチの観光スポット「美ら海水族館」が有る自治体として名前を知っている方もいると思いますが、街の中心部では、
町営市場が耐震基準を満たさないとして取り壊しが決まりました。 既に取り壊され新規オープンした牧志公設市場の旧市場より創業が古いようなので止む無しだとは思いますが、沖縄の市場は光景も、そこに広がるコミニティも独特なので何かしら残ってほしいな・・・ と思うのは余所者の戯言でしょうか。
⇧から、その佇まいを感じていただきたく・・・
以上です
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます
「今週の選挙」テーマ曲
ギターパンダ / 選挙に行ったけど
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