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今日の一曲 #100 東京少年 / 性差別
10代後半に猛烈に聴いたバンドのひとつ、東京少年。
バンドの活動期間は3年弱。 人気が段々と出てきて、さぁこれから! という中で解散した時は結構落ち込んだものです。
その後、ヴォーカルの笹野みちるさんはソロデビューするのですが、当時働いてたコンビニで客がいない目を盗んで「CDでーた」を読んでいたら(←おい)、
ささのみちる、デビュー
という文字を見てレジ横で大声上げたコトを覚えています。
ソロデビュー後、日本のメジャーシーンで初めてLGBT当事者であるコトをカミングアウト、本を出版したりして話題になりますが、その時代にそれを背負うのは相当な苦労が有ったようで、鬱になってシーンから撤退。
現在は介護士をしながら自分のペースで音楽活動を続けられています。
そんな笹野みちるさんがデビューしたバンド、東京少年のファーストアルバムに収録されているのが、
「性差別」という曲。 カミングアウト前の曲であり、1988年リリースの曲なので、34年前にこのような曲を出していたコトが驚きでもあるのですが、もっと驚きなのは、現在の状況が34年前と比べて(多少は良くなったけど)根本的に何も変わっていないコト。 なんなら宗教右派によるバックラッシュ等の影響で当時よりもっと深刻になっていると感じてしまうコト。
「進歩しねぇな、この国」と想いながら聴いてみて下さいませ。
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