日本先進会の研究(12) 医療は丸ごと「国営化」⁉
さて、今日から本格的に日本先進会の「中長期の大改革」を紹介・・・ してツッコミを入れていきます。 まず最初は「医療」ですが、
早速、大胆すぎる文言が並んでいますね(汗) まず現在の医療体制の問題点を分析しています。
なるほど、「患者」「納税者」「医療従事者」の三方それぞれ問題を抱えているというコトですな。 その中でも「地域間の医療格差」については、
という(あまり知られていない)データを用いて問題点を指摘。 加えて都会に医師が集まりやすい現状が問題で、それが地方における「長時間労働と低賃金」に繋がっていると。 更に問題なのは、
という点だとしています。 では、それらを解決するために日本先進会が主張する政策が、こちら。
お、おぅ・・・
あまりにも大胆な提案に戸惑ってしまいました(大汗) そりゃ医療の全てを国が丸ごと面倒見てくれれば医師は「公務員」となり医師不足も医師の地域差も、長時間労働も低賃金もまるっと解決しますね☆ ・・・
日本先進会の政策はMMT論に基づいているので財源については国債発行で問題ないというコトでしょう。 更に、
本当に医療を「完全国営化」するつもりなのですね。
うん、そりゃそうなんだけどさぁ・・・ 本当に可能なの?
そうなってくれれば万事解決でハッピーなのでしょうが、、、、「医療」なんてのはものすごい「利権」が絡んでくる団体でしょう? 国営化なんてしたら、
自民党の有力な支持母体のひとつであるこの団体の皆様や、民間医療として世の男性や女性の味方になってくれた、
この人のクリニックとか(「完全国営化」になったら美容整形も “男性の自信を取り戻す” あの手術も国営化になるってコト? それまで国に管理されるのはイヤだなぁ・・・)、高額な医療費を狙って海外からやってきた、
この会社とかが納得するんかいな? いくら「中長期の大改革」が20~30年スパンの話だとしても、その間にこれらの反発を抑え込むコトが出来るのでしょうか?
ま、無理だよね・・・
明日は「介護」についての政策紹介です。 似たような政策なのですが問題提起としては大事な話なので別途紹介しますね。