事業再構築補助金(第6回)の概要
来年度の事業再構築補助金の概要資料が更新されました。公式HPでは、しれっと更新日が変わっていなくて、気づきにくいですが、資料をダウンロードしてみると「2.0版」になってます。2月25日に更新された模様。
では、内容を見ていきましょう。
第6回の公募開始は2022年3月下旬!?
現在第5回の公募期間ですので、第6回は4月以降かな、と思っていましたが。な、なんと、3月下旬から公募開始とか。
要するに、第6回の公募要領が3月中に公開になるという意味です。本当なの??という感じですが、本当だとすると、今月(3月)の月末頃でしょうね。
これで、事業者さんはタイムラグなく計画することができるので、制度運用が改善されているということでしょう。
第6回の申請締切は?
第6回の申請締切は、第5回の採択発表後のハズです。
第5回の採択発表は5 月下旬~ 6 月上旬頃となっていて、おそらく6月上旬の方だと思います。
そうすると、第6回の申請締切は早くて6月下旬。遅いと7月、8月という可能性もありえますが、今から第6回申請に向けて準備するのであれば、6月下旬を想定しておいた方がいいでしょうね。
事前着手の対象期間が「2021年12月21日以降」に変更に!
交付決定前に発注等が開始できる「事前着手」制度の対象期間が変更になります。そういう前情報は以前からあったのですが、期間が明記されたのは、今回が初めて。
発注日が「2021年12月21日以降」であれば対象です。今から発注する場合は対象になるので、第6回を目指して検討中の方は、一安心ではないでしょうか。
一方で、すでに発注済の方は、第5回が最後のチャンスということになります。焦りますね~
その他の注意事項
その他、気になる点は以前の記事にまとめていますが、再掲しましょう。
補助金上限額が引き下げられる!
多くの企業さんが使う「通常枠」について、補助上限額が引き下げになります。
従業員20人以下の場合、今年度は上限4,000万円だったのに、来年度は上限2,000万円。半分になってしまいます。
建物の改修や、大規模な設備導入を考えられている場合は、今年度の第4回(2021年12月21日締切)、第5回(2022年3月頃締切)に間に合うかが勝負の分かれ目になりそうです。
補助率は変わらず、2/3(中小企業、6,000万円までの場合)です。
建物費、新築は原則不可!?
事業再構築補助金は建物の新築が対象経費になる、ということで従来なかった新しい補助金制度だったのですが。来年度は、「原則、改装の場合に限る」ということ。
「新築の場合は、一定の制限を設ける」とあります。どんな制限なんでしょうね?
「原則、改装に限る」という表現は、かなり厳しい制限になりそうです。
その意味でも、新築を検討されている方は、今年度中がラストチャンスですね。
売上減少要件は少し緩和
今年度は比較対象が2020年10月以降をメインにしていたのですが、来年度は2020年4月以降を一律比較対象にできる。対象期間が広がったので、要件を満たす企業さんが増えますね。ここは少し改善という感じです。
「グリーン成長枠」が新たな枠として創設される
グリーン成長戦略に沿った取り組みが対象になり、補助上限額が1億円(中小企業)、中堅企業では最大1.5億円と、今年を上回る額になっています。
CO2削減、カーボンニュートラル(トータルでCO2排出量をゼロにする)がメインテーマです。
グリーン成長戦略「実行計画」14分野に該当すること。ということで、その14分野って、何だ? と思いますよね。これみたいです。
https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210618005/20210618005.html
こちらにも、詳しい説明がありました。
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/ggs/index.html
対象分野はかなり広く、農林水産業なんかも入っていますが、あくまでもCO2削減、カーボンニュートラルへの取り組みが対象ですから、お間違えなく。
この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz
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