最大50億円!! 過去最大規模の大型補助金 「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」 公募開始! 締切2024年4月30日(火)17時
経済産業省から、超大型の補助金が開始されます。
最大50億円の補助って、どんな企業が応募するんでしょうね
事業計画書は35ページまで、二次審査で対面のプレゼンテーション審査があるなど、当然しっかりとした計画と実施体制が求められます。
今日は、政府の狙いと、応募者のイメージを、まとめてみたいと思います。
中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
補助金の正式名称が「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」と、とてつもなく長い。略称がどうなるのか、興味あります。「大規模補助金」と略すると、何がなんだか、わからない感じ。
事業の目的
こういった補助金に申請しようとする人は、まず政府が目指している方向性、主旨を理解することが超重要です。
この文章から、以下の重要なキーワード、方向性が見えます
課題: 人手不足等
解決策: 成長を目指して行う大規模投資
目指す方向性: 地域雇用の維持・拡大、持続的な賃上げを実現
大規模投資を通じて、生産性を向上させ、人手不足の解消と、持続的な賃上げを実現する、という方向性です。このことは、パンフレットの1ページ目からも、明らかです。
補助金の狙いをイラストにしてみると、
対象は、従業員数2000人以下の中堅・中小企業
2000人以下の会社ですから、かなり対象は広いですね。
大企業以外は、だいたい対象になっちゃう感じ。
ちなみに、農業など一次産業の方は対象外。これは他の省庁から補助が出ているので、重複支援にならないための策です。
公募概要
補助上限額、補助率: 最大 50億円、 補助率 1/3
今回、何と言っても目を惹くのが、金額の大きさ
補助率 1/3なので、投資額10億円に対して、補助金は、10×1/3=約3.3億円
しかも、この3.3億円が、最低額です!!
最高50億円を補助してもらうためには、投資額150億円!!
つまり、10~150億円の設備投資ができる中堅・中小企業が応募対象となります。
この投資額は、一旦自前で支払う必要があるので、資金調達力が必須です。
補助事業の要件
①投資額10億円以上
②補助事業終了後3年間の賃上げ率が、直近5年間の最低賃金の伸び率以上
賃上げ率が基準に満たない場合は、返金や取り消しの可能性があります。
補助事業期間: 最長で令和8年12月末まで
事業期間が約3年と長期なのも、今回の特徴
今までのほとんどの補助金が1年程度のものが多く、建物の建設や、大型装置の導入など、大規模の投資計画には使いずらい面がありました。
今回は、投資額が巨額なので、3年という期間は妥当ですね。
対象経費: 建物費、機械装置費、ソフトウェア・システム構築費、等
補助対象となるのは、主に以下の3項目です。
※建物費は生産設備等の導入に必要なものに限ります。なお、土地代は対象外です。
スケジュール
すでに3月なので、公募締め切りまで、2か月もない。
かなり急いで準備しないと、間に合わない感じです。
本気で申請する人は、徹夜モードでしょうね
ホント、気合と集中力が求められると思います。
専門家に相談するにしても、3月中に早めにしないとね
4月から準備開始では、とてもムリなスケジュール感です。
※別途、1次公募の終了後に2次公募を行う予定
となっていますが、2次公募以降は、規模が縮小される可能性があるので、
1次公募に間に合うのであれば、早めの対応が良さそうです。
採択されるために必要なことは?
成長投資計画書(事業計画書)は35ページまで
さすがに、大規模の補助金だけあって、計画書も35ページまで、と超特大!
ファイルサイズ10MB以内ということで、写真や図表を入れ過ぎると容量オーバーになっちゃうかもしれませんね。あくまでも、文章中心で、35ページ。ハンパない気合も必要ですね。
審査項目・審査基準
補助金の公募には、明確に審査項目・基準が明記されています。
概要は以下の通り、詳細は公募要領をしっかり読んで対応することが必要です。
これらすべての項目を盛れなく記載すること。
もちろん、書くだけではなく、本質的なところまで掘り下げて考えていないと、ね
表面的な体裁を整えただけでは、採択は難しいと思います。
プレゼンテーション審査
今回は、申請する経営者が自身でプレゼンすることになります。有識者のQ&Aもあります。国プロみたいな感じですね。
コンサルの人の同席は不可で、経営者の本気度が試されます。
ちなみに、私はプレゼンのコーチもやっています。Q&Aのロープレなど、総合的にご支援できます。私自身はプレゼンが苦手なところから、体系的に学んで、大勢の前でも堂々と話すスキルを身に着けてきました。
プレゼンはスキルなので、真剣にやれば、再現性高く成功することができます。
そんなところも、支援できる専門家と出会えるといいですね。
補助金の効果
私は、補助金は返さなくていいお金がもらえる制度というよりは、投資回収期間を短縮させる資金調達施策として捉えています。
通常であれば、投資回収期間5年のところ、1/3が補助されるので、期間は2/3の約3年に、2年間短縮される。この差は大きいです。
早く投資回収して、早く次の投資にお金を回せる。
そうやって、次々と投資活動を活発に進めることで、企業の成長スピードを劇的に加速することができます。
まとめ
今までに見たことが無い規模の大型補助金
それなりの規模の会社が応募するのかな、とは思いますが、
公式には会社規模は問いません。
今はまだ小さい会社でも
将来投資の計画、ビジョンをしっかり持ち、
成長事業をさらに加速させるために、有効に活用できるといいですね。
この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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