AIエージェント元年 ~OpenAI Operatorの話題から~
OpenAI社が「Operator」を発表して、AI・IT界隈がにぎやかになっている感じです
以前から噂で、かなり話題になっていましたが、
現物を見ると、またリアリティーが上がってきますね
今日は、現時点での雑感をまとめながら、
今後の動きを想像してみたいと思います
OpenAI社のAIエージェント「Operator」とは?
ブラウザを使うことで、人間がふだん使っている外部サービスを、
AIも操作できるようになります
一部の操作を任せたり、インタラクティブに人間が介入することも可能
でも、決済までやらせるのは、ちょっと不安
躊躇しちゃいますね
今のところ、ChatGPT Pro(月200ドル、約3万円コース)で
米国ユーザー限定のようです
現段階で、完璧な動作を求めるのは、ムリってもの
色々できないことがあったり、
バグった動作を見つけて 「使えない」 と言うよりは、
これが、ちゃんと動くようになったら、どうするか、を考えるタイミング
人間の方に、少し心の準備をする猶予を与えられている、と考える方が建設的です
実際に使ってみた、実況中継
KEITOさんは、米国へVPN接続して、さっそく試しています
この熱量と行動力が凄い!
何時間でも同じ作業を繰り返し、飽きもせずやってくれる
無限ループに入るのは問題ではありますが、
可能性が無限大とも言えます
工場でロボットが24時間働き続けてくれるのと同じで、
AIがずっと動き続けてくれる未来をリアルに感じます
今までと何が変わるか?
すぐに何かが変わるわけではないですが、
選択肢が広がり、AIエージェント的な仕組みづくりの敷居が下がる感じ
従来も、AIエージェント的なものは、たくさんありました
Difyとか、Zapierとか
Claudeの「computer use」とか
しかし、ちょっと専門的で、素人には敷居が高い感じだった
OpenAIはより、一般の人でも使えるように
サービスのラインナップを広げています
企業向けにシステム開発している会社も扱いやすくなるハズ
利用者数が飛躍的に増えることで、知見が蓄積され、
実用化レベルも格段に上がる
実際に使われてこと、技術が本格的に進化するわけです
つまり、ユーザーが一気に増えて、
いつのまにか日常の中に、AIエージェントが入り込んでくる、という流れです
人間の役割と、AIに任せることの境界線
今後、ChatGPTに統合予定、とのことで、
ふだん使っているChatGPTから、いつものように会話していると、、、
「では、今のところ、実際にやっておきましょうか?」
みたいな、提案が出てくるかもしれません
そうしたときに、
「じゃあ、お願い!」 とするかどうか
どこまでをAIに任せるのか、判断を迫られている感じです
提案モードのスイッチを 「ON」 にするかどうか
提案のレベルを、どの程度に設定するか
そして、AIの提案に対して、「OK」 を出すかどうか
使い方は、あなた次第です
例えば、会社で仕事をしていたら、
新人の方が、頭がよくて、テキパキ仕事をこなし、
「じゃあ、これやっときましょうか?」
「やっときますよ!」
「私に、やらせてください!!」
と、どんどん提案してくる感じ
最後は
「やっときました!」 ^^)
と事後報告になるとか、、、 人間社会では、たまにあるw
自分より優秀で、成長速度が速い部下を持ったときの、
上司の気持ちは微妙ですよね(笑)
AIエージェントを開発する側の戦略
色々な方が考察されている中で、古い記事にたどり着きました
深津さんの洞察が、鋭い!
AIエージェントは、ユーザーのファーストタッチポイントになる
つまり、人間と社会の間に入り込む、ということ
今は、スマホがそのポジションを握っている
もうスマホなしでは生きていけない、というくらい依存度が上がっている
AIエージェントは、スマホ以上のインパクトを持って、
私たちの生活の中に入り込んで来そうです
リスクと効率化のバランス、、、を考えるのは最初だけで
すぐに、無意識レベルで、あたりまえになるのかな?
もはや選択の余地がなくなった未来を想像してしまいます
いやはや、、、 でも、ありうる ^^;
3~5年先に向けた研究開発投資
技術の世界は、一足飛びで、凄いものが登場するわけではない
地道な研究開発の上に、キラキラとした世界が出てくる
今発表されている技術、サービスも、
何年にもわたる研究開発の成果が、ようやく実用化された、ということ
そう考えると、3~5年先に登場するサービスの研究開発も
今現在、着々と進んでいるわけです
ChatGPTにそのあたり、研究開発の動向を聞いてみました
(当然、全部は話さないとは思いますが…(笑)
3~5年先に向けた研究開発の方向性と重視する考え方
より汎用的なAIの開発(マルチモーダル、タスクの自律的処理・エージェント化)
AIの透明性と安全性の向上(説明可能性、倫理観、セーフガード)
人間との協調(UI、人間のパートナーとしてのあり方)
持続可能性(消費電力問題、分散化、高効率化)
などを挙げてきました
1.番は、知識、知能の高度化など、AGI/ASIの流れ
当然、開発ロードマップがあり、人間を超えることを大前提として、その先を考えている
2,3.番あたりが、AIエージェントに関わりそう
何ができるか、というより、人間とAIの役割分担、連携が重要で、
倫理観や法整備を含めて、社会全体をどう設計するか、という課題感です
4.番目は、エネルギーやコストの問題
今後も経済的にAI市場がスケールしていけるのか、運命の分かれ道
トッププレイヤー間の存続をかけた、熾烈な戦いが始まっています
そういえば、最近、大きなニュースがありました
発電所やデータセンターなど、巨額の設備投資を始める
当然、この中で、世界一の効率性を追求するハズ
コストパフォーマンスで世界一にならなければ、勝ち残れないわけです
課題も多いですが、ここの乗り越えないと、未来はない
そういう決意の表れですね
AIエージェントの話は、人間の役割を再考するいいチャンスだと思っています
優秀な部下や、会社の後継者問題に例えて、イメージしてみるといいかな、と
自分の時代が終わって、
次の世代の経営や、社会を設計するタイミングで、
何を託すか、どこまで任せるか
その決断を迫られています
この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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