アイデアの出し惜しみ、してませんか?
自由にアイデアを出してみて!
たくさんアイデアを出した方が勝ちだよ!
と言って、アイデア出しゲームをやることがありますが、なかなかアイデアを出せない人も多いものです。「なんでもいい」と言われると、「そんなわけないだろう。いいアイデア出さなきゃ」と思ってしまうようです。
アイデアがないわけではないのに、出し惜しみしてしまう。口にするのを躊躇するのは、何か原因がありそうです。今日は、アイデア出しを躊躇してしまうメカニズムを掘り下げ、対策も考えてみましょう。
部品としてのアイデア
アイデア出しのときに求められるのは、完成したアイデアより、部品としてのアイデアです。
いきなり結論を出されると、他の人はしらけてしまう、かも。責任者の人が頑張りすぎて、陥りやすい盲点です。
そもそも、完成したアイデアを出せる人は、ほぼいません。プロの世界でも、チームでアイデアを練り上げることが多いのです。
自らハードルを上げてしまうのは、完璧主義、まじめな人の特性。性格なので、すぐには変えられないかもしれません。自分の性格を自己分析してみる、周りの人と比べてみる、性格のタイプ別診断をして客観的に知る、などが対策になるかも。
でも、まあ、まじめを捨てるために、ゲーム感覚で取り組むのが一番早いでしょうね。そのために、いい雰囲気をつくれるファシリテーターが重要な役割を担います。
部品として使えるかもしれない、ダメでもともと、くらいの軽い気持ちでアイデアを出してみましょう。
中途半端なアイデア
中途半端なアイデアなので、恥ずかしい。笑われたらどうしよう。と思ってしまう人が多いようです。
でも、中途半端なアイデアこそ、宝になるのです。完成されたアイデアより、中途半端なアイデア。部品としてのアイデアが、アイデアの原石です。
では、なぜ、中途半端だと思ってしまうのか?
結論がない
問題の指摘だけで、解決策がない
実現方法がない、夢のようなアイデア
面白くない
ありふれたアイデア
話の流れからズレた話題
みんなが理解できない
などなど。でも、こういった中途半端なアイデアをくみ上げることで、大きなアイデアができあがります。捨てずに、取っておく。笑わずに受け止める。淡々と記録するだけでOKです。
聞いて、受け止める側のルール、マインドを整えることが重要な対策になりますね。
ダメなアイデア
いいアイデアの形は教科書に書いてあります。
問題の着眼点がユニーク
解決策が斬新でユニーク
解決の効果、市場に与えるインパクトが大きい
アイデアの影響力が及ぶ範囲、市場が大きい
でも、こんな理想を追い求めたら、アイデアなんて出てきません。
そして、このどれかが欠けているだけで、ダメなアイデアと思ってしまうようです。それは、ダメではなく、部品として使えるかもしれないのに。。。
完成形はみんなでつくるもの。各自が出すアイデアは、部品としての中途半端なアイデアで十分です。
完成形のアイデアが見えない、モヤモヤ感
では、部品としての中途半端なアイデアが、たくさん並んだところで、次はどうするか?
どうやって完成形のアイデアに組み上げるのか? 誰が、やってくれるの??
と、モヤモヤ感が増していますか?
そんなときは、一旦寝かせることが重要です。
書き出したアイデアメモを、いつも見えるところに並べておく。
模造紙など大きな紙で、壁に貼る。
パソコンの中でもいいのですが、できれば、目に付くところに貼っておくのがオススメです。
ノートの束より、紙を並べる感じがオススメ。一覧性が重要です。
チラチラ眺めていれば、そのうち、なんとかしたくなるもの。
未完成のものを、完成させたい。それが人間の本能です。
その時が来るまで、寝かせましょう。
リーダーが定期的に招集して、まとめ会議をやってもいいです。
注意すべきは、結論を急がないこと。
しばらく未完成のままでもいいんだ、という空気が定着すれば、アイデア出しのハードルも下がるハズ。一石二鳥ですね。
今日は、アイデア出しを躊躇してしまうメカニズムと対策でした。
あなたのアイデア出しのハードルが下がれば嬉しいです!
この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
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