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妄想彼女:「ナホ」というバイク乗りの理想の彼女  

【はじめに】

ナホ(仮名)は俺の理想の彼女の一人だ。
毎日をとても楽しくしてくれる彼女だ。

ありえない妄想を加え、ここ記します。

・・・

【その名は「ナホ」】

俺は大学受験に失敗し、浪人中の身である。
まだ、6月だ。予備校の仲間と勉強もせずに遊び歩いている。

仲間がバイクの中型免許を取るというので、付き合って教習所へ入校した。
まあ、何かの時にバイクの免許も役に立つだろう。そんな程度の思いで。

教官1人に教習生が2人で実車教習する。
教習生のパートナーは定年したおじさんか俺と同じで高校を出たばかりの若い男ばかりで退屈だ。

免許もバイクもないのにバイクのうんちく話ばかりで飽き飽きしていた。
今日もあのおじさんと教習かな?。

「こんにちは~。今日はよろしくお願いしまーす。」
えっ?女の人の声?

振り向くとヘルメットを持った俺好みの女子がいるではないか!!。
「あっ。あー。よ、よろしく・・・。お願いーします。」

なんだ!この”ズキーン!”って。すごい衝撃だ。
まだ免許取得中でバイクもないのに、こんなに早くバイクが役に立つ日が来るとは!

これが「ナホ」の出会いだ。

・・・

【なぜ?バイク女子】

「こ。こんにちは。俺○○っていいます。」
「こんにちはー。あー。私◇◇っていいます。よろしくお願いしますー。」

「俺、ク、クランクが苦手で。◇◇さんはうまくできてます?」
あー。俺かなり緊張しているなー(^_^;)。うまく口が動かない。。。

「うーん。私はクランクよりも一本橋が大変で。。。ハンコがもらえない日がありましたよー。」
「おー。一本橋ね。時間はクリアできなかったけど。卒検でがんばれって言われましたよ~。」

「そうよね。卒検でうまくいけばOKよねー。」
「ちなみに○○さんはどのバイクに興味があります?。やっぱりスーフォア(CB400SF)とか?」

「うっ。今はまだなんとなくで。。。」
「へー。乗りたいバイクないのに免許を取りに来ているの?」

「後々乗ろうかなくらいです。。。」
「へ~。私は欲しいバイクがありますよ。」

「えー。どんなバイクなの?」
「じゃあ、買ったら見せてあげますよ。きっと同じバイクを欲しくなっちゃいますよー。」

「欲しバイクがあるんだね。いいな~」
「それは○○さんが卒検受かったらね!。バイクでやりたいことがいっぱいあってねー。あー楽しみー。」

「そ、そうだね。免許取ってら教えてね。」

・・・

【マジで免許とるぞ!】

たまにナホがパートナーの日がある。その日はすごくうれしい。
待合室でも会えないかキョロキョロしてしまう。

今では「ナホちゃん」と呼ぶ仲にもなれた。
俺、絶対に惚れているな。ナホちゃんに。

「あ。なんか○○さんて話やすくていいですよねー!。また、バイクの話に付き合ってね!。」
「そ。そうだね。またね。」

そんなことしていると、ナホの方が先に卒業してしまった。
あー。ナホちゃんに会いたいな。いないと思うとなおさらだ。

連絡先を交換する勇気が出せなかったなー。後悔ばかりである。
とにかく卒業しないとナホちゃんに会えないしな!。

「やるか!。」

・・・

【再会!】

やっと実車の最終教習に合格したぞ!。来週は卒業検定だ。頑張らねば。
あれ?。受験勉強より頑張ってるな?俺。

「○○さーん。」
ナホちゃん?

「あーよかった。まだいたね!。いい意味で。」
「いい意味でとは?。」

「私のバイク納車するよ!。連絡するから!。」
「わ、わかった。連絡先教えるね。やったー。」

「やったーって言ったかな?」
「あっ。思わず。あの。。。」

「思わず言ってくれたのー?。うれしいな~。」
「あー。いえいえ。ではなく。急すぎて、その。でも、ありがとう。」

「ふふ。2週間後だよ。納車楽しみにね。じゃ、またね~。」
「じ、じゃあ、また。あー。ありがとう!。す、素直に言うよ。うれしいよ!」

「そうね。うれしいよ~。色々とお楽しみに~。」
「それと、俺、来週が卒検だよ。受かったら連絡するよ!。」

「じゃあ、連絡待ってるよー。もう行くね。またね~。」
よーし。絶対に卒業するぞ!!。

・・・

【ナホのバイクとは?】

俺的にはヤバイ感じだったが、何とか卒検には合格した。
まだドキドキしている。

このドキドキは、卒検じゃないな。ナホちゃんへの連絡のドキドキだな。
「さーてと。合格連絡送信!。」

それから2カ月後。俺は山の中にいた。
いわゆるデイキャンプである。しかもバイクで。。。

「バイクでもキャンプができるんだねー。」
「私のクロスカブ(CT110)ってサイコーでしょ?!黄色かわいい!。」

「確かにクロスカブならキャンプ道具なんて余裕で積めるよな~。」
「でしょー。トコトコどこでも行けるのところがいいのよー。」

「そうだね。俺も親に借金して買って正解だよ。通学に必要だからとか言ってね。」
「そう思ってもらえるとうれしいな~。」

「ね。ナホちゃん、こ、今度は遠出して夜のキャンプをしたい。。。どうかな?。」
「そうね~。いいよ。一緒に行こうよ。それと、もうナホって呼んでよ。」

「ありがとう。俺、ずっとナホ一緒にいるよ!。」
「バイクで色々な所に行くよ。ついてきなさいよ~。」

【その後・・・】

俺は地元の大学受かった。
ナホのお陰で受験もやる気が出た。あのままじゃナホに恰好がつかない。

天気が良ければツーリング、キャンプといつもナホと一緒で楽しい日々である。
当然、通学、買い物もバイクだ。

バイクの免許を取りに行って本当に良かったと思う。
あの時、友達の誘いを断っていたら。。。ナホには会えず、受験もどうだったかな?。

俺の人生がバイクでこんなに変わってしまうとは。。。
本当にバイクっていいよね。感謝しても足りないくらい幸せだ。

これかもナホとバイクを大事にしていくぞー!。

おわり

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