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プライマリーバランスについて

プライマリーバランスとは、社会保障や公共事業をはじめ様々な行政サービスを提供するための経費を、税収等で賄えているかどうかを示す指標のことです。簡単にいうと、どれだけ税金だけで政府の活動をまかなうことができているかを表している指標です。

なので、プライマリーバランスがプラスということは、単年度の税収によってその年の収支を賄うことができていることを示しています。逆に、マイナスであるならば国籍等の新規発行をしなければその年の支出を賄うことができないということと示しています。

近年の日本はプライマリーバランスがマイナスの状態が続いています。

ここで、平成30年の一般会計予算を見てみます。

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平成30年度の予算を見てみると、収入の全体額がおよそ97兆円となっています。

この内税収の額が64兆円(税収+その他の収入)ですから残りの約33兆円は国債からの収入に頼っているということになります。ただしこれは、国内の金融機関等から借りているものであり、海外からの借入は6%程度しかありません。つまり、家庭で言えば家族からお金を借りているようなもので、他人から借りている金額はそれほど多くないということです。
このことから日本において財政が破綻するといったことは考えにくいと言われています。

また、支出の中には、借りたお金を返している「国債費」というものがあります。この国債費と国債などの追加の借入を収入と支出から引くことで、税金だけでどれだけ政府の活動を賄っているのかを見ることができます。
この平成30年度のプライマリーバランスは収入が約64兆円で支出が約74兆円なので約10兆円の赤字ということができます。

この赤字をなくすために、政府は2025年に黒字化を目標にしていましたが、経済成長が想定を下回ったので目標を2年遅らせ、2027年の黒字化を目指しています。(2019年7月末)
しかし、今回のコ●ナによる影響でさらに経済成長は期待できません。なので、実際の黒字化はさらに遅れることは確実だと思います。

まとめ

プライマリーバランスとは、国や地方自治体などの、収入と支出の釣り合いの状態を見るもので、財政状態を示す指標のことです。具体的には、過去の借金の元利払いを除いた支出額と、国債などの発行によって得る分を除いた収入額の差額のことを指します。



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