ジニ係数について
ジニ係数とは、所得格差を示す指標で,国民経済計算等に用いられます。ジニ係数の値は0から1の間をとり、係数が1に近づくほど所得格差が拡大していることを示しています。また、0.4を超えてくると社会的に暴動が起き始め、0.5を超えると所得格差がかなり高い状態となり是正が必要になると言われています。
ジニ係数には当初所得ジニ係数と再分配所得ジニ係数があります。
当初所得ジニ係数は税や社会保険料などを支払う前の所得で、公的年金などの社会保険の給付金は含まれません。一方の再分配所得ジニ係数は、当初所得から税や社会保険料を排除し、さらに公的年金などの現金給付や医療、介護、保育などの現物給付を含むものになります。
ジニ係数の計算方法
世帯を所得の低い順に並べ、世帯数の累積比(横軸)と所得の累積比(縦軸)の関係性をグラフ化したローレンツ曲線を用いて求められ、所得が均等に配分されている状態を示す0(原点)を通る45度の直線(均等分布線)とローレンツ曲線との間に囲まれた部分の面積を2倍して算出する。
つまり、この均等分布線からローレンツ曲線が離れれば離れるほど所得格差が広がっていることになります。
まとめ
ジニ係数とは所得格差を表す指標のことで、数字が大きいほど格差が広がっているということです。計算方法などは覚える必要はないと思いますが、ジニ係数の見方とジニ係数を見れば所得格差がどうなっているのかを確認することができるといった認識があれば良いと思います。
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