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第8作目「ルディ・レイ・ムーア」

【たかはC】


鑑賞作品
「ルディ・レイ・ムーア」(2019)
監督:クレイグ・ブリュワー

1970年代に活躍したミュージシャンでコメディアンのルディ・レイ・ムーアを描いたNetflixオリジナルの伝記映画。

このルディ・メイ・ムーアという人物は、“ラップの父”とも呼ばれている。

そのルディ・メイ・ムーアを演じているのはエディー・マーフィーだ。

エディー・マーフィーと言えば、80年代にバンバンヒット作を出していて、私の世代では、超有名黒人俳優。

しかし、最近ではヒット作に恵まれず、低迷していた。

で、この「ルディ・メイ・ムーア」でエディー・マーフィーが復活した!!と言われているので、観てみた。

あらすじ・・・

コメディアンのルディ・メイ・ムーアは、いい歳になっても売れていない。レコード店で働きながら、ライブでバンドの司会などをして生活している。ある日、レコード店に来たホームレスの与太話を自分のネタにしてみようと思い付く。そのきわどい下ネタをライブでかけてみると大ウケ。ルディは元々ミュージシャンとしても活躍していて、音楽に合わせた下ネタや韻を踏んだ感じが新しかったのかもしれない。手応えを感じたルディは、そのネタをレコードに収録して売り込みに行くが、白人には刺さらない。仕方なく手売りでレコードを売り歩くことに。すると、黒人の間で大ヒットしてチャートイン。レコード会社も手のひらを返したように飛びつきレコードは大ヒット。そこで終わらない。今度は印税で稼いだお金を全て注ぎ込み自主映画を作る事に・・・

その破天荒な映画作りが面白かった。

そして、エディー・マーフィーが活き活きしている。

ファッションも音楽もカッコいい。

正直、ルディ・メイ・ムーアという人を知らなかったけど、もの凄く魅力的な人物。

今よりもっと人種差別があった時代だと思うが、面白いモノは面白い。その面白いモノを大勢に見せたいという純粋な気持ちが人を動かしていく。

とにかく下ネタなんだけど、下ネタなのに見せ方がおしゃれ。

一人でネタ作りしているシーンなんかもあって、そのコツコツネタを作っていく感じと、そのネタが世に羽ばたいていくワクワク感が良かった。

芸人が駆け足で階段を登って行く感じは、やはりパワーがあって面白い。

この作品内で完成する映画。実際にあるのだが、その映画も観たくなった。

まぁ、この作品、面白かったけど、伝記映画だと思って観たほうがいいと思う。

という事で・・・

第8作目「ルディ・メイ・ムーア」
オススメ度
★★★★★★★★☆☆

次回予告
「幸せなひとりぼっち」(2016)
監督:ハンネス・ホルム