第19作品目「岬の兄妹」
【たかはC】
鑑賞作品
岬の兄妹(2019)
監督: 片山慎三
<あらすじ>
また、真理子が居なくなった・・・ 自閉症の妹のたびたびの失踪を心配し、探し回る兄の良夫だったが、今回は夜になっても帰ってはこない。 やっと帰ってきた妹だが、町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知り、妹をしかりつける。 しかし、罪の意識を持ちつつも互いの生活のため妹へ売春の斡旋をし始める兄。このような生活を続ける中、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送る。 そんな時、妹の心と身体にも変化が起き始めていた・・・。ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。
久しぶりにガツンと来る映画だった。
感想が難しい・・・
毎回ネタバレは極力避けつつ、観た人とは共感できたらいいな・・・くらいの感想を狙っているのだが、今回はそれが難しい。
なので箇条書きで感想を書こうと思う。
・知的障害者を演じながらの濡れ場を演じる女優さん
・妹の「仕事」による充実感
・「性欲」と「恋愛」
・何も食べられないと、う〇こは出ないけど、食べれば出る
・印象に残るセリフが連発
・妊婦さんに興味を抱く妹の結末
・兄も身体的障害者である事を印象付ける兄が見る夢
ストーリーを追っていくと言うよりも、次から次へとインパクトのあるシーンを見せられている感じだった。
それによって変化していく兄妹に釘付けになる。
別に説明とかはないんだけど、シーンとシーンの紐付けに面白さがあって、悲痛を感じたり、ネガティブな題材なのにポジティブに感じたり、とにかく力強い何かを感じる映画でした。
ということで・・・
岬の兄妹(2019)
オススメ度
★★★★★★★★★★
次回予告
隔たる世界の2人(2021)
監督:トレイボン・フリー/マーティン・デズモンド・ロー