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2020年を振り返って(転職、退職そしてコンサル)

 2020年が間もなく終わる。今年は自分のキャリア、人生を考える上で言うまでもなく大きな転換点となった1年だったように思う。その1年を振り返り、形に残さない手はない。
 特段キレイに整理するというわけでもなく、時系列順にこの1年を振り返ってみたいと思う。

はじめての転職活動

 転職活動を始めたのがちょうど2020年が始まった頃。初めての転職活動で、様々な本を読みながら情報収集をし、エージェントにいくつか登録をして転職活動を行った。

 新型コロナウイルスの影響が世の中に出始め、仕事もバタバタしており中々面接そのものや転職のための情報収集などの時間が取れなかったが、結果的に縁があり、2社の内定を頂くことができた。
 そのうち、自分のキャリアやタイプを考えた上で、マッチング度の高そうな方を選び、内定を承諾した。

退職を駆ける

 春先、コロナの影響が高まり、緊急事態宣言が出たか出なかったかくらいの頃、直属の上司に退職する旨を申し出た。
 私自身日頃は実直に業務をこなす方だった(不満などは基本言わなかった)ので、ひどく驚いたようだった。
 しかし、特に引き留められることもなく、「君が決めたことなら応援する」と言って頂き嬉しかった。

 緊急事態宣言の影響で私がいた研究所にもテレワークの波が広がり、少し経ったころに職場メンバーにも退職を告げた。WEB会議での退職報告はメンバーのリアクションがつかめず、何とも言えない反応だった。びっくりすぎてリアクションできなかったという声も後からたくさん頂いた。

 そこからは退職日に向けて、担当しているテーマをできるだけ進めつつも、引継ぎ資料などを作成する日々。退職することが決まったからといって今の仕事の手を抜くなんてことは絶対にしたくなくて。むしろ今まで以上に、まるで最後の火が燃え尽きるかのように残りの日々を過ごした。

 それでも100%やり切ったという感覚はなくて、どこまでやっても「もっとできたなあ…」という気持ちは残る。これは人生のあらゆることでもそうなのかもしれない。その時その時は言い訳ができないくらいやり切ったつもりでも、なぜか後になると努力の余地がもっとあったように感じる。これが人をどんどん成長させていくエネルギーなのだろうか。

 そして退職最終日。お世話になった人へ一日中挨拶して回っても時間が足りなくて、なんて自分は人に恵まれてきたんだろうと感じた。明日からここに来ることがなくなるという実感がなかったが、大抵こういう場合は実感なんてものは湧いてこないものなんだろう。実感が湧かないということを実感することが、決まりきった流れだということを実感した。

コンサルという仕事へのチャレンジ

 少し充電期間を頂き、いよいよ始まった新しい仕事。分からないことだらけである一方で、中途入社なので分からないことを正当化することもできず、ただひたすら自分の価値を出すことに注力した。
 自分の意見を言うことや議論することには元々躊躇しないたちだったので、たくさん議論しながら、自分と先輩との距離を感じ、それを埋めるべく努力を重ねる日々。

 まだまだプロジェクトで成果を出せているという実感はないが、対価を払ってもらっている以上、成果を出さなければというプレッシャーはつきまとう。
 話には聞いていたが、地道で時には明らかに回り道と言えるような作業も逃げずに行う重要さ。コンサルタントの仕事は泥臭いと言われていたが、まさに泥臭く、地道という言葉がしっくりきた。

 コンサルになって約半年。ひとまずマネージャーから一定の評価も頂けているようで、自分としても充実し、活き活きとした日々を過ごしている。
 今もまだまだ自分の知らないこと、これからできるようになるであろうことがたくさん目の前に広がっていて、朝起きるのが楽しみな毎日を過ごしている。

コロナ禍の1年

 コロナ禍で人間社会の色々な歪みを感じ、虚しい気持ちになることも多い一年だったが、その度に「自分ができること」に目を向けるようになった。
 結局周りがどう歪んでいようが、自分の人生は自分のもの。まずは自分にとって関係のある物事から逃げず、自分が変えられるものを変えていく。そして自分が変えられるものを増やしていく。社会を変えるのはそういった自分中心の地道な努力でいい。

 思うがまま書きづつったのでオチなどはないが、こんな1年だった。1年前には想像してもいなかった自分がいる。来年の今頃もまた、想像してもいなかった自分でいられるよう、さらに気を引き締めていきたい。

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