大手メーカー勤務の30歳が転職活動を始めて気付いたこと②
前回は時系列的に感じたことを書いてみた。まだまだ転職活動は継続中で、日々考えたり悩んだりすることは多い。でも、今後の自分を考えることは楽しく、妻からも「最近活き活きしている」と言われるようになった。
今回は前回書けなかった部分も含めて、転職活動を進める上で感じたことを書き足していこうと思う。つらつらと箇条書きで書いているので、多少見にくいかもしれないが、何かヒントになれば幸いである。
転職エージェントは複数利用するのが良いが、利用しすぎも難しい。
転職に関する本を読んでみると、転職エージェントは複数に登録した方が良いという。その理由はざっくり書くと
①転職エージェント(というか会社)により紹介される求人が異なる
②転職エージェント個人との相性があるため、自分に合う人を見定める必要がある
というのがあるようだ。
僕も約5社ほどのエージェントに登録し、キャリアについて相談してみている。内訳は2社が大手エージェントで、残り3社が大手求人サイトから声をかけて頂いたスカウトのような形でのエージェント。なお、実は他にも1社、同様にスカウトしていただいて電話面談したところもあるが、そこは何となく疎遠になってしまってしばらく連絡が来ていない。
で、実際に複数のエージェントを利用してみたが、どの人も良い人ですごく粗雑に扱われるとかはなかった。むしろちゃんと話を聞いてくれて、求人も紹介してくれている。
そうなると悩ましいのが、エージェントの方を絞るにあたり、どうやってお断りするか。正直言って人柄は皆様とても良く、本当に縁としかいえない理由で絞ることになるのだが、どうやってお断りの話にもっていくかは未だに迷っている。
転職の志望動機は考えるのが大変だけど、大事
僕は今回異業種への転職なので、転職の志望動機というのが大事になってくるが、これを考えるのが難しい。
多くの人にとって、転職活動のきっかけは「環境」だと思う。転職というのはある意味では環境を変えることなのだから、その動機は今の環境にあるといえると思う。
ただ、面接や書類などには転職動機を書くにあたって今の環境にスポットを当てすぎるのは良くないと思う。それは転職先の企業にとっても、環境を理由にしてさらに転職されることは望ましくないことだからである。
とすれば、転職の志望動機は「環境」にフォーカスを当てすぎず、自分の中から探さないといけない。ここは僕もプロではないのでうまく解説できないが、環境をベースに自分がどう感じたか、自分の意志や軸はどうなのかを分析して、丁寧に文章に落とし込むことが重要だと思っている。
転職活動は楽しいし、やりがいがある
今回の記事では転職活動の大変さを紹介することがほとんどだったけど、最後にポジティブな話を。
転職活動は確かに大変だけど、それ以上に得るものが大きいということを非常に感じている。僕に関していえば、
①自分の器の小ささに気付き、勉強の必要性を改めて実感した。
②世界の広さに気付き、自分としてチャレンジしてみたい幅が広がった。
③何を大事にして生きるのか、改めて考えさせられた。
僕がいわゆる大手メーカー勤務だから、そういった方に向けたメッセージ性が強いものになってしまうが、似たような境遇でもし「このままでいいのか」とちょっとでも感じている人がいたら、是非とも転職エージェントに相談してみることをおすすめしたい。転職活動を本格的に始めるかどうかは別としても、得られるものが大きいと思う。もちろん結果的に今いる会社を選ぶ選択肢だってあるし、それを再確認できたならそれも大きなメリットだと思う。
僕は現時点ではチャレンジしたいものが見つかり、そこに向けてこれからも成長していきたいと思っている。まだまだ転職活動は継続しているが、いずれにせよ自分にとってより良い道を掴み取れたらと思っている。