姿勢の良し悪しが瞑想をきめる
瞑想するときに一番大切なのが「姿勢」だとわたしは思っている。
初めて瞑想をするときに、なかなかこの姿勢についてきっちり教えてくれる人はあまりいないけれど、禅宗のお寺さんで坐禅を組むときは宗派問わず必ずと言っていいほど、先ずこの姿勢(坐り方)のことを教えてくれる。
わたしが坐禅を始めたのは、瞑想をはじめて2年ほど経ってからで、坐っている間に姿勢が崩れてくるのが気になっていたんですが、臨済宗のお寺さんでこの坐り方を教わり、改めて1から学び直した気分になってすごく良かった。
集中できない。気が散漫になる。だんだん猫背になってくる。足が痛くて長く坐っていられない。
これらはすべて姿勢を見直すと改善される場合が多い。
(呼吸法も関係してきますが、まずは姿勢です)
参考までに書いておくと、瞑想なり坐禅をするときに、ただベタッと坐れば良いというものではなく、結跏趺坐または半跏趺坐で足を組んだときに、お尻と両膝の3点で体を支えるように坐ると安定します。
坐ったときにに両膝が浮いている状態になってしまうのはNG。ヴィパッサナー瞑想でも両膝がきちんと床についた状態で坐るよう指導されるはずです。
安定すると何がいいかと言うと、まず
●瞑想中に姿勢が崩れにくくなる(崩れても直しやすい)
●背筋が伸びて集中力が高まる
●背筋が伸びて下腹が広がることにより「腹式呼吸」が楽にできる
●意識を上下に伸ばせる(ボディスキャンをするときに身体の各部位に意識を乗せやすい)
そのためには、お尻の下に敷く座布団なりクッションをちょっと高めのものにするとよろしい。クッションを使用する場合は、ふかふかのものでなく固めのものを選ぶ。瞑想用のクッションも販売されていたりするのでそう言うのを使用されてもいいでしょう。
わたしは曹洞宗の禅寺で使っている坐蒲を使っているのですが、これがまたちょうどいい硬さと高さで、さすが曹洞宗である。瞑想にも至極いい感じに使えるのでお勧めです。大きさが2種類(径30cm・33cm)あります。
こちらの動画では、坐り方からクッションの選び方まで詳しく教えてくださっています。30分近い動画でちょっと長いですが時間のあるときにどうぞ。