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想い出が妖怪のようにわいてくる京都へ。年末の駆け込みプチ旅行
20代の後半、四捨五入すると30になろうという時に関西に移住したことがある。移住の理由は大したことではない。わたしは生まれも育ちもずっと横浜・東京が大半だったので少し違う環境で住んでみたいと思った。当時夜バイトしていて、客で来ていた馴染みの女性にそのことを話したら、どんな返答だったか正確には覚えていないけど、引っ越しまでしなくても行きたい時に行けばいいじゃん的なことを言われたような気がする。
いや、そうじゃないんだよ。
旅行で行くのと住むとのでは訳が違う。
行って、向こうで生活してみたいのだ。
数秘術でいうとわたしは「5」。まさに体験型の人間なのだ。さらに太陽星座で牡羊座だもんだから追い風には簡単に火がつく。「やりたい」と思った時にはもう既に行動を起こしているのが日常。
当時勤めていた会社に異動願いを出し、関西に住むことになった。アパートをどう探したのか、覚えていない。住所は大阪府だったけど京都にほど近いところで、サントリーの工場がある大山崎という所だった。ある時間になるとビールの匂いが地域一帯にたちこめる、飲まずとも酒の匂いが空中から漂ってくる良い場所でした。駅前にはいつもたこ焼き屋の屋台が出てて、仕事帰りにいつも買って帰った。たまに買って帰らないと、翌日買ってくれなかったと愚痴を言ってくるおじさんだった。
実はフランス語を習いはじめたのも京都だった。東京飯田橋にある日仏学院と同じ系列の関西日仏学館にしばらくの間通ってた。友達もできた。同じクラスの学生仲間で、真面目そうだけどみんなどこかズレていて、自由だった。フランス語の授業のあとみんなで、京大前の進々堂と言う珈琲屋によく行った。学校では古いフランス映画を字幕なしで観られたので、ある意味いい勉強になったと思う。言葉がわからなくても、画面さえ観てれば映画がわかるようにもなった。
ただ、今でこそ神社仏閣巡りをしているけれど、当時はまったくと言っていいほど興味がなかった。どちらかと言うと陶器やアンティークの方が好きで、京都市内で定期的に開催されている陶器市にはよく足を運んだ。
そんなこんなで、いろんな意味でわたしにとって京都の街は古い想い出が妖怪のようにいっぱい詰まった場所なのだ。
今年に入ってからなぜか急に「伏見稲荷大社」というワードが脳裏に浮かんだ。頭に浮かんだからには行きたい。行こう行こうと思いつつもなかなか事が上手く運ばず、半年が過ぎ秋も過ぎ、あっという間に12月になったところで決行することになる。
出発した日、2024年12月26日は、「天赦日」「一粒万倍日」「天恩日」「甲子」と、4つの吉日が並ぶ最強開運日だったらしい。○○デーには○○をする。などと、わたしはそんな小洒落た計画性は持ち併せていない。自然に動いたら開運日だったと言うだけだ。そんな有難い日の一食めは、貴船神社の川沿いの店でおうどん。出汁がまさに京都、腹が洗われるような美味さよ。
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行ったところの写真はインスタにあげたものを貼り付けます。noteではコメントが隠れてしまうので、同じ内容のものを写真の下に引用しました。
貴船神社
御祭神は本宮・奥宮ともに水の供給を司る高龗神。
結社は磐長姫命(縁結びの神様)で、木花開耶姫命のお姉様。
貴船神社のあちらこちらに結界を張られた木や岩などが存在する。パワースポットは、すなわち自然。あるがままの自然を感じることで、人は心身共に崩れていたバランスが整う。エネルギーがチャージされるのではなく、「整っていく」場所がパワースポットだと思う。
貴船神社、拝殿そのものは質素な造り。と言うより古社。何よりもやはり周辺の自然がすばらしく水も清らか。それもそのはず、御祭神が水の供給を司る高龗神(タカオカミノカミ)。
賀茂御祖神社(下鴨神社)
御祭神は
・賀茂建角身命。古代の京都をひらかれた神様として伝えられている。
・玉依媛命。縁結び、安産、子育ての神様。
下鴨神社の正式名は「賀茂御祖(かもみおや)神社」。わたしのお目当ては、この神社周辺の森から湧き出でる御神水(写真4・5・6枚目)。御手洗川では「水みくじ」を引く方達の姿も見られます。神主さん達は正月の準備で忙しい。
東寺
真言宗総本山。
写真は撮れませんでしたが、「金堂」には薬師如来像と日光菩薩像、月光菩薩像があり、「講堂」には、二十一躯の仏像から成る立体曼荼羅が安置されている。この立体曼荼羅は圧巻、しばし見惚れてしまった。もう一度見たい。
京都南区、東寺で有名な五重塔は思いの外威厳のある建築物なのであった。見る角度によって趣が違う。御朱印は十一面観音菩薩(洛陽三十三観音巡礼、二十三番)を頂いてきた。
伏見稲荷大社
御祭神は、宇迦之御魂大神・佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神の五柱。主に五穀豊穣の神。
一度は訪れてみたい伏見稲荷大社の千本鳥居。今年に入ってからずっと来たいと思ってて、年の瀬になってやっと叶った。人の混み具合は予想通り。聞こえてくる言語も日本語じゃない。観光地だから仕方ないとは言えちょっと複雑な思い。でもみんな楽しそうにしてたから良しとする🥰
かわいい狐さんのおみくじを連れて帰って来る。
伏見稲荷大社の神様のお使い、お狐さん達。
1枚目:尻尾に宝珠、くわえているのは稲🌾
2枚目:尻尾に宝珠
3枚目4枚目:くわえているのは鍵
5枚目:くわえているのは宝珠