(バンド)ライブに向けたメモ
今回身内で組んだバンドに
ライブ未経験者が参入してくれたため、
我々の復習の意味も込めて、
彼らに向けてメモを
残すことにしました( ・ω・)ノ
①選曲について
まず、背伸びせずに、
今の実力で歌える、弾ける、
叩ける曲を選ぶのが先決。
演奏のクオリティ的な部分では
どう足掻いても、
本番<練習
になってしまうので、
練習の時点で、
Vo.がキー届かないとか、
連発すると喉枯れるとか、
ギターやベースのフレーズに
手が追いついてないとか、
音が鳴ってないとか、
リズムが保てないとか、
そういう選曲をすると、
本番後に心が折れます。
多少調子が悪い状態でも、
最低限音が出せる、リズムが保てる、
そういう選曲をしたいです。
デビュー戦は特に。
上記を踏まえた上で、
練習のモチベーションが1番高まる曲、
好きな曲を選ぶ感じで行きたいですね。
②ライブ出演の基礎
バンド演奏は基本的に、
各々のパートの音をミキサーと
呼ばれる機器に集めて、
ミキサー側で、
バンド全体としていい感じになるように
それぞれの声や楽器の音量を調整します。
ギターアンプの前には
マイクが置かれていますし、
ベースもDIと呼ばれるところに
ケーブルをさして、信号が
ミキサーに飛びますし、
ボーカルやキーボードの場合は、
そのままミキサーに電気信号が行きます。
調整した最適なトータルのバンド音を、
客席に向けたスピーカーで出す訳です。
便宜上、スピーカーで出す前の
ドラムの生音やギター/ベースの
アンプから出る音などを「中音」、
客席に向けたトータルのバンド音を
「外音」と呼ぶことにします。
この、ミキサーで調整してくれる人を
PAと呼びます。
この点に関して、
演奏する側の基本的な考え方を
いくつか書いてみます。
(1)音量について
上に書いたように、
それぞれの音を1箇所に集めることで、
PAさんはそれぞれの音の音量を
手元で自由に上げ下げできます。
本番の演奏中でも、
「あー、ギターあんま聞こえてないな、
あげよっ」
とか、
「ベースデケェな、下げよっ」
とか、
「ハモってる方の人がデケェな、下げよっ」
とか、やってくれる訳です。
基本的に音量に関しては、
上手いこと調整してくれます。
逆に言えば、
PA側でいじれる音量にも限界があるので、
小さすぎたり、大きすぎたりするとダメです。
中音の時点で、ある程度の音量バランスが
必要だということが言いたいです。
難しいと思うので、
簡単にこれをやる方法を書いておきます。
まず大前提として、
ドラムは生音がデカい楽器なので、
生音より小さくはなりません。
どうやっても。
なので、ドラムをバシバシ叩いてもらって、
埋もれないレベルまで他の楽器のボリュームを
徐々に上げていくのがいいと思います。
中音の時点である程度聞こえてれば、
PA側で何とかなることが多いです。
アンプの向きや高さで聞こえ方が変わるので、
全部自分に向けて聞いたら良いと思います。
もしくは、ケーブルの長さが許す限り、
ギターやボーカルの人が客席まで行って、
そこで演奏してみるのも良いです。
ライブ前のリハーサルは、
これを確認することが目的のひとつです。
(2)音色について
いわゆる、エフェクトのことです。
エフェクターを使って音色が変わるギターと、
ピアノ以外の種類の音も使うキーボードなど、
1つの曲やステージの中で複数の音色を
使う場合に、大事になる要素です。
気をつけることは2つ。
結局音量の話になるんですが、
1つ目はエフェクトをかける前後、
音色を変える前後で音量が同じになるように
音を作ること。
2つ目は、ギターソロやメロディを
弾く時に使う音色だけは、
伴奏の時より音量を大きく作ること。
音色が変わる度に音量が激しく変わると、
PAさんが困ります。
調節が追いつきません。
でもギターソロでメロディを弾く時だけは、
伴奏だと6本の弦を弾くのに対して
1本の弦しか弾かない事になるので、
同じ音量にすると
相対的に音量が下がってしまいます。
キーボードも同じですね。
PAさんの苦労は、
演奏する側の音作りに依存する
ということをよく覚えておきましょう。
(3)モニターについて
先程こんな図を貼りました。
モニターというのは、
演奏する側の人が他のバンドメンバーの
音を聞き取りやすくする為に用意される、
客席ではなく演奏する側に向けて
設置されたスピーカーのことです。
返し、と呼ばれることもあります。
ボーカルは特に、
歌ってる途中に自分の声が聞こえないと
さらに張り上げてしまいますし、
ギターとかでも、
自分の音が間違ってることに
気付くのが遅れたりしてしまいます。
モニターというのは、
演奏する側のための補助アイテムだ
と思ってもらえればOKです。
(4)リハーサルについて
ライブの前にはほぼ確実に
リハーサルがあります 。
リハーサルの予備知識も
いくつか書いておきます。
まずリハーサルの目的は、
当たり前ではありますが、
バンド練習ではありません。
上記の(1)と(2)を、
バンド側とPAさん側で
擦り合わせる作業=リハーサル です。
ハモリなどでボーカルが2人になる場合は
ハモリの部分を。
複数の音色を使う場合は、
それぞれの音が登場するフレーズを。
本番で使う音を全てリハーサルで出して、
音量チェック、音量バランスチェックを
していきます。
「PA側で調節不可能だから、
中音もっとあげて!(さげて!)」
「キーボードさん、ソロパートもうちょい
中音あげていいよ!」
「ギターさん、歪み1と歪み2が
音量違いすぎるんだけどそれでいいの?」
とかそういうやり取りをします。
これに加えて、(3)のモニターの音量も
チェックします。
中音を準備し終えて、
バンドでフレーズをいくつかやってみて
上記を確認し終える頃に、
「モニター聞こえる?」
「ボーカルの返し少し上げてもらっていい?」
みたいなやり取りをします。
これは本当に自分たちが1番
演奏しやすいように強気で要望して良いです。
リハーサルの目的や流れはこんな感じです。
そういう訳なので、
リハーサル時のアンプのボリュームとか、
楽器やエフェクター側の設定とか、
ちゃんと写真撮るとかしてください。
リハーサルと違うことを本番やると、
PAさんブチ切れ案件です。
(キレはしないけど困ります。)
③ボーカルについて
ドラムとベースがしっかり
リズム保てていれば、
曲は成立します。
これがリズム隊と言われる所以ですが、
その上に乗るギターやキーボードは、
その2つよりは音量は少し小さくなります。
前に出るべき時(ソロのフレーズ)だけ、
ガツンと音上げて前に出ます。
ここまであまりボーカルに
触れて来ませんでしたが、
最初らへんの話に戻ると、
ドラムやその他の楽器がガシャガシャしてる
中で歌うと、結構かき消されます。
マイクの音量はPA側でも
ある程度あげられますが、
結局のところ声量が全てです。
最初に書いたけど、
ドラムはそれ以上音量小さくならんので、
最低限マイクでここに負けてはNGです。
でもバンドに負けじと声を張ると、
2曲目くらいで死にます。
響かせて大きくだせるようになってください。
とはいえ、コツはあります。
・マイクに口が当たるくらいゼロ距離で。
・マイクと口の距離は一定で。
・手でマイクを覆うようにして。
ゼロ距離と覆いは声量マシマシの為。
距離一定はPAさんを泣かせない為。
シンプルな理由です。
覆いに関しては、
カラオケでこれやるとハウりますが、
なぜかスタジオやライブハウスでは行けます。
小賢しいテクニックで
カバーできる部分もあるので、
是非参考にしてみてください。
後は歌い方に関してですが、
ブレスの位置と、
強弱に気をつける必要があります。
ブレスの位置は、
歌詞カードにv印でも付けて、
染み付くまでそこでしか息吸わない練習。
強弱は先程書いた通り、
マイクと口の距離一定の縛りがあるので
歌い手の喉での調節が求められます。
あとは練習あるのみ。
喉壊さないようにね。
④まとめ
基礎知識を羅列してみました。
とりあえずリハーサルの部分が
理解出来ていれば、
色んな注意点に対して
「なんでこんなことすんの?」
がわかると思います。
具体的なところは、
やりながら詰めていきましょう!