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【ボスゴリラーの野望X#経営】兵庫県中小企業診断士協会の製造業DX調査研究発表会に行ってみた

こんにちはボスゴリラーのこと井口です🦍🦍

今回は珍しいネタで、(-社)兵庫県中小企業診断士協会の調査研究発表会に行ってきたので、そのことについて書きたいと思います。
調査研究のタイトルは、”令和5年度 調査・研究事業アフターコロナにおけるデジタルツール利活用の現状とAI機能の業務活用事例の調査研究”です。
仰々しいタイトルですが、私たちが進める製造業DXを対象にした調査研究でしたので、その内容を要約して書きたいと思います。

以下の流れで書きたいと思います。


1.兵庫県中小企業診断士協会とは

すいません。今回の件があるまでは存在を知りませんでしたので、調べてみました。
一般社団法人 兵庫県中小企業診断士協会 
要は、兵庫県で活動する中小企業診断士の方々の集まりで、兵庫県を産業振興の面から盛り上げる活動をしている。
という理解をしましたが、間違っていたらすいません。
詳細はリンクを貼っていますので、ご覧ください。

ホームページを見て予想外だったのが、1つは会員数が多いこと。
ざっと見る限り60名以上います。あとは、みなさんキャラが立っています。
色んなキャリアを積んで中小企業診断士になられた方が多くて、一挙に興味がわきました。
協会のホームページでも会員紹介のページは必見です!

2.   なぜ発表会に行くことになったのか?

とあるゴリラー(弊社、社員の呼称)の弟の知り合いで繋がりました。
協会さんがAI企業で先進的な取り組みをしている企業?(恐縮です)を探してる中で、弊社に行きついた様です。
それで、協会の方々に来て頂いて、色々とヒヤリングやディスカッションをさせて頂きました。
弊社の製造現場DXの取り組みや今後の方針など、特に一般社団法人ALFHAで進めているデータを活用して美味しいクラフトビールをつくる取り組みに興味を持たれる様です。

弊社を含めた調査研究の結果を発表する会があるとご案内頂いて、今回参加することになりました。
本来は一般社団法人 兵庫県中小企業診断士協会 の会員の方々しか参加出来ない様な貴重な機会を頂きました。

3.   調査研究の内容

ここからが本題です。発表は2月に神戸で行われました。
丸二日の二部制で、以下がそれぞれのテーマです。
①.SDGs経営:令和6年2月20日(火)14:00~16:30
②.AI利活用  :令和6年2月21日(水)14:00~16:00
私は”②.AI利活用”に参加したんですが、”①.SDGs経営”にも時間が合えば参加したかったです。
タイトルは”令和5年度 調査・研究事業アフターコロナにおけるデジタルツール利活用の現状とAI機能の業務活用事例の調査研究”で以下の6章の構成になります。
*以下、図表は(一社)兵庫県中小企業診断士協会の報告資料:アフターコロナにおけるデジタルツール利活用の現状とAI機能の業務活用事例の調査研究より抜粋しています

以下、報告のあらましです

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

かなりボリュームがある報告ですので、私が興味をもった以下の3点をピックアップしたいと思います。

なお、今回紹介の報告書は以下協会のホームページよりダウンロードできます。一般社団法人 兵庫県中小企業診断士協会の報告書ダウンロードページ

①.兵庫県下の中小企業製造業のニーズと課題

まず、兵庫県下でデジタルやAIツールを活用している中小企業製造業は13%に留まっている様です。私が思ってるより低いです。まだまだとも言えますが、伸び代があるとも言えます。

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

導入しない理由の1位が”費用対効果”、これは納得です。
個人的には、やる前から費用対効果は見積り難いので、小さい予算で早くやることが重要だと思います。
導入しない理由の2位が”詳しい社員がいない”ことも納得できます。
どこも人手不足、しかも専門職になると中小企業としては、人財確保の難易度が上がりますね。

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

②.先進的な企業の事例 *MGの事例
MGのクラフトビール醸造における研究の取り組みを取り上げて頂きました。

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

MGの企業変革できる要素を”マインド X プロセス X スキル”と表現頂きました。なんか照れくさいですねw

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

以下の体系的な整理が個人的には面白いと思いました。
ちょっと今やっている研究の整理にも参考にさせて頂きます。

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

③.総括「事業競争力を高めるAI利活用」
まず、大企業に比べて中小企業は労働生産性が低いから、中小企業こそAI活用をしないといけないという話が、逆説的で新しい気付きでした。
大企業を100 とした場合の労働生産性は、中小企業は 55.7、小規模企業では 29.7 であるらしいです。
大企業だけがAIや先端のデジタルツールを使いこなせば、この労働生産性のギャップが大きくなることは必須です。

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

また、AI利活用に必要な資質なるものもあり、その中で「トップの主体性が大事」という言葉がありました。
これ自体は当たり前のことなのですが、AI時代に求められる「人は人にしかできないことに特化する」こそが、この”トップの主体性”なのだ!という言葉が響きました。

兵庫県中小企業診断士協会の報告資料より

AI導入におけるカスタマージャーニーマップもあってKPIと共にまとめられていました。珍しいですね。
これから始める人には、1つ指針になるのかな?!と思いました。

4.   感じたことと今後

まず発表会を通じて、協会に所属する中小企業診断士さんの経営サポートに対する熱意を感じました。
加えて、やはり企業の懐に深く入り込んで伴走されてるので、企業の課題認識が深いと感じました。
調査研究データも表面的でなく、より実践に即したもので1経営者として見ていて面白かったです。

弊社も今回の調査研究の対象で発表頂いたんですが、経営プロ視点での弊社取り組みに対する解釈が、私にとっては面白かったです。
具体的には、MGは「複数ユーザーのレシピデータをクラウドで一元管理する」と表現するものを発表では「暗黙知を共有(共同化)」と言語化しています。
MGが顧客視点での表現であるのに対して、中小企業診断士の方は、少し視点が高くて、ビジネスとしての価値と捉えているイメージでしょうか?
経営サポートのプロってすごいなぁー。と実感しました。

今後は、色々な調査研究をされているみたいなので、色々と探して読んでみたいなぁ。と思います。
あとは、企業の経営課題の洞察がかなり深いので、知見頂いたり、MGでいうとITものづくりの具体的な解決方法を提供しながら、何か連携していけると「うれしい」と感じました。

最後まで読んでくれて有り難う御座います🦍🦍

https://kakanai.com/


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井口一輝/Kazuki Iguchi
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