やっぱりライブに行きたい話~V6の生配信で感じたこと~
2020年11月1日。V6のデビューから25年経った記念日だった。そんな記念日に彼らは生配信ライブを開催してくれた。約3年ぶりのライブに、配信とはいえとても嬉しかったことは最初に述べておこう。
そう、とても嬉しかった。彼らが私達ファンのために、今できることをとてもとても考えてくれて、すっごく頑張って形にしてくれただろうから。
でも、私はやっぱりライブに行きたかった。
そう思ったのは、ライブ前日に配信された前夜祭なるものを見ていたときだった。
V6の皆が、代々木体育館までの道のりを、駅から歩きながら「皆ここを歩いてきてるんだよね」なんて話していた映像を見て、無性に、今見ているのは映像なんだと思って、寂しくなったのだ。ちなみに私は一度も東京に観に行ったことはないけれど、それでも今見ているのはあくまで映像で、実際に彼らが歩いているそことは、何かが違って、現実味がないんだと、思ってしまって。
私がV6のライブに初めて行ったのは2017年のThe ONEsコンサートだった。高校生の時に好きになったけど、ファンクラブに入ったのは大学生になってからで、さらにその夏にライブだった。それまではテレビの画面やCDの歌声だけが私にとっての彼らの全てだった。収録による時間のラグ、生放送でも遠く離れた距離、なにより画面の中だけの彼らを推している時は、それまで推していたアニメのキャラを応援している気分となんら大差がないくらい遠い存在だった。唯一今までの2次元の推しと異なると感じていたことは、誕生日に本当の本当に歳をとるところだった(初めてそのことに気づいた時は感動した)。
そんな私が初ライブを観て最初に思ったことは、
「生きてる!!!!!!」
というただそれだけだった。
生きてる。同じ次元で、同じ空気を吸っている。今なら、同じ時を、同じ愛を生きてるってPINEAPPLEから絶対引用するぐらいの、その現実感。
それまでの液晶の画面は何だったんだろう、と思うぐらいの衝撃だった。
それでようやく、ああ私はこの人たちを、今、この瞬間、私達のために全力で歌って踊ってくれている、この目の前の人たちを応援してたんだな、と思ったのだった。
このライブが初めて観たからなのか、初めての3次元の推しだったからなのかは分からないけれど、母親に連れられて行ったライブとも、これまで好きだったアニメを見るときとも、確実に違うなにかを、私は得られたと思う。
だからやっぱり私はライブに行きたかった。
配信を否定するわけではないけれど(だって配信は新幹線の時間を気にせず観れるし、なにより皆豆粒サイズじゃないので!)。(余談だが初ライブ、最上階の一番後ろの席にも関わらずオペラグラス等を一切持参しなかった私は、もれなく肉眼ではカミセンとトニセンの身長差しか確認できなかったのだ)
それでも一等リアルなものが、生で観られるのが私にとって最良のなにかを得られるような気がする。だからこそ、今回の配信が次のライブのための燃料のような、布石のような(うろ覚え)事をいのっちが言っていて私は嬉しかったし、絶対に次のライブができるようにこれからもできる限りV6に貢がせていただこうと思う。
ちなみに本当に配信は配信で爆イケ映像作品って感じでとっっっっても良かったので、リピート配信(11/13)は必ず観させていただこうと思っている。神に感謝。いやV6と関係者各スタッフ方に感謝。