14歳の自分に伝えたい「お金の話」 感想

 こんにちは。りょうです。
 タイトルの通り、藤野英人さんの『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』という本を読んだので、感想でも書こうかなと思います。内容としては単純な話が多いのですが時々振り返りたいものばかりなので、特に好きな箇所のみまとめていきます。少しでも共感していただけるところがありましたら幸いです。




スキ1 Give gives give.
 この本で一番気に入ったフレーズです。というか、たぶんこの本全体で伝えたいことはこれ1つにまとまってる気がします。
 この言葉の意味は「与える者は、与える者を与える」です。誰かに惜しみなく与えることで同じように誰かに惜しみなく与える人を増やしていける。そうするとだんだんと「与える人」が集まり、その中での価値交換が循環していく。投資家らしい考え方ですね。これを著書内では「ギブ経済圏」と言っています。

 ちなみに、反対に「これは苦労して得てきたものなんだから、絶対に誰にも渡さない」といって隠すスタンスの人についても触れられていますが、これはオススメされない考え方だそうです。なぜならこの場合の多くは、いざ人前で披露したときに「そんなものだったの?」と失望される結果に終わってしまうからだそうです。どういうことかと言うと、コンセプトや考え方というのは、時代の風にさらし、たくさんの人に使われながら鮮度を保っていくものであって、金庫の奥に置いておくだけでは干からびてしまうものだとのことです。これは正直心あたりがありますね。。。笑 なんか、またブログがんばる目的が増えてしまってうれしいですね 笑



スキ2 給料の主は、会社の外に広がる世の中
 投資とは関係のない話かもしれませんが、給料は誰からもらうものなのかについての話が気に入ったので、紹介します。

 給料として分配されるお金は「会社が稼いだお金」であるのは事実だけど、そのお金がどこからきているのかというと、「社会」ですね。給料を増やしたかったら、会社の上司を喜ばせたってしょうがない。世の中に暮らす人々をたくさん喜ばせることができて初めて給料は自然と増えていく、とのことです。
 最近ぼくも似たような話を聞いたことがあります。「目の前の上司のことではなくその先にいるお客さんのことを考えろ」という考え方です。この考え方はこの先会社で働くに向け脳の片隅に入れておきたい考え方ですね。



スキ3 AIは人間の仕事を奪う?
 これも投資とは関係のない話ですが、具体例を入れてかなり熱を込めて語っていたのが印象的だったので述べておきます。
 この問いについて、藤野さんは「いまあるものをどう永続させるのかではなく、技術の進歩がもたらす恵みの変化にどう対応し、その変化に合わせた価値をどう生み出していくかが大事」と答えています。

 それを示す例として人力車の例えが著書に書かれています。これがなかなか面白かったです。
 明治時代に入るころまでは、人力車は都市生活者の貴重な足であり、人力車サービスを提供する専門業者がたくさんいたそうです。ところが、「電車」が登場してから人力車業界は根底から揺さぶられます。人力車業界も指をくわえていたわけではなく、合併して規模で対抗しようとしたり、運転手が筋トレに励んで速度を上げようとしました。それでも結果は知っての通り、電車の普及によって人力車はなくなりました。しかしそれで人々は不幸になったのかというとそうではなく、「旅をする楽しみ」をもたらし旅行業界が勃興し、線路が伸びた先の地方には産業が生まれました。遠い場所まで人が移動できる世の中へと進化し、社会生活が拡大して経済は豊かに発展していったそうです。
 この話を知っていれば、別に時代の変化で仕事が奪われてもそんな気にすることないと思えるかもしれないですね。実際どうなるのかは働いたこともないのでわかりませんが。


 その他少しだけ気に入った箇所を箇条書きで下にメモしました。これは特に個人の考えなどはないため、読み飛ばしてもらって構いません。

・本当に人生を守ってくれるのは知恵であり、仲間であり、勇気である。人生を守ってくれるのは資産だと多くの人が思いがちだけど、これはいつでも人生を立て直すためにお金よりもずっと必要なもの。

・素敵なお金の使い方をしている大人を見つけたら、じっくり観察してみるといい。特に、寄付のような「誰かの応援のために」お金を使うような人。実際、そういう使い方は心地いい。

・人の成長には4つの材料が必要だと思っています。
①「食べ物」:何を食べるかで体と心は変わっていく。
②「出会い」と③「本」:誰と出会い、何を読むかによって心の深さと奥行きを育むことができる。
④「体験」自分の体を使って実験する。実際にやってみて感じること、気づくこと、学ぶことに素直に向き合ってみる。

・ 「逃げる勇気」を持とう
中国の思想家、孫子の戦術をまとめた「孫子の兵法」にも「三十六計逃げるに如かず」という言葉がある。
「いろいろな戦法はあるけれど、悩んだときには逃げるのが一番」
いろいろ考えて解決策が浮かばないときは、向き合うことを止めてみる。そうすると誰かが現れて解決することもあるし、時間が解決してくれることもある。

・世の中で大成功を収めた人たちに共通するのは、「お金よりも夢を先に持っていた」ということ。お金があるから人生を楽しめるのではない。人生を楽しむことが先で、お金は後からついてくる。



 こんなところでしょうか。また読む機会があったら書き足していこうかと思います。
 読んでいただきありがとうございました。

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