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”セイヨウカラシナ” スプラウト 入門編 ー おいしいスプラウトの水耕栽培 ー
セイヨウカラシナをご存じでしょうか?春先に河原の土手などに生えている、黄色い花をつける野草です。菜の花だと思っている人が多いと思いますが、ほとんどが外来種の「セイヨウカラシナ」か「セイヨウアブラナ」です。
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セイヨウカラシナとセイヨウアブラナは、菜の花と同じように,、新芽を摘んで湯がけば美味しく食べられます。
また、セイヨウカラシナの利用法として、その種子を酢漬けにして一部をすりつぶした粒マスタードもよく知られています。
この note では、河原に生えているセイヨウカラシナ(またはセイヨウアブラナ)の種子から、ほぼタダ(容器代などは必要)で栽培した「スプラウト」について紹介します。
セイヨウカラシナの種子
セイヨウカラシナまたはセイヨウアブラナの種子はネット通販でも販売しているようですが、初夏に河原に行けば、タダで簡単に入手することができます。この原稿作成時は冬なので、夏に採取しておいた種子を使って水耕栽培します。
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水耕栽培の容器
受け皿とザルとがセットになった容器が適しています。
ここでは、ダイソーで¥100で購入した豆苗の栽培容器を使います。園芸コーナーやキッチン用品のコーナーで売っています。
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不織布
豆苗の栽培容器の内側のザルの目は粗いので、不織布を敷いてからセイヨウカラシナの種子を蒔きます。不織布は台所の三角コーナー用のものを使用します。
種まき
種まきの量は、発芽後の込み具合と栽培効率とを考慮して決めます。
使用している豆苗用の容器は、底面約9cm✕約15cmで、この容器1つで5gの種子を蒔きました。
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霧吹き
種を蒔いたら霧吹きで均一に濡らします。
播種から1日目
半日ほどで種子は膨潤します。以後、乾かないように上から透明ラップなどで覆い、乾燥を防ぎます。毎日水で霧吹きをします。容器の下には茶色い水が出てきますのでこれを捨てます。
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3日目
播種から3日目、この頃から光に当てます。セイヨウカラシナは種が小さいためスプラウトも細く、緑豆モヤシのように日光で硬くなるということはありません。
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5日目
だんだんスプラウトらしくなってきました。
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8日目
そろそろ食べられそうですが、もう少し育てます。
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11日目(収穫日)
容器の深さより背が高くなってきたので収穫します。
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収穫
ザルから不織布を剥がし、キッチンバサミで切り取って収穫し、水で洗います。
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水切り
キッチンペーパーなどで水分を取れば出来上がり。かいわれ大根より少し細めのスプラウトです。収穫量約50gでした。
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実食
カラシナスプラウトはピリッと辛く、サンドイッチに挟んで食べると最高です。他にも、サラダにしたり、料理に添えたりと、色々な食し方があります。
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まとめ
どうです? 河原の野草の種から、美味しいスプラウトが採れるんです。
ここまで、入門編として、セイヨウカラシナのスプラウトについて簡単に紹介してきましたが、実際に水耕栽培するには色々注意点があります。
実際にやってみたい方のために、水耕栽培の方法についてより詳しく説明した「実践編」を追ってアップします。