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"DRIP ON THE WORLD TRIP" - コーヒーをめぐる世界の旅 -

"DRIP ON THE WORLD TRIP"   - コーヒーをめぐる世界の旅 - 

コーヒー豆を選ぶ時に、味や価格帯を一度フラットにして、産地だけでコーヒーを分けてみると今までとは少し違う楽しい世界が広がります。
当たり前すぎて意外と気付かないのですが、コーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれる世界中の広い範囲で作られていて、その国をたどっていくと
世界一周できるほどです。
この"DRIP ON THE WORLD TRIP" はまさに世界中から届くコーヒーを飲みながら、コーヒーを通じて世界各国を旅する気分で楽しもうという企画です。


コーヒーというフィルターを通すことでその国のことやそこに住む人たちのことが見えてくることがあります。

僕はもともと産地に行くことにあまり関心がありませんでした。
栽培されている土地がどんなところで、現地ではどんな作業が行われているかなど、知識や情報は知っていたので、わざわざ店を閉めてお客様にご迷惑をおかけて行くまでもないと思っていました。
産地まで行くとなると1週間は休むことになるし高額な旅費もかかります。
そもそも、農園に行ってそこの豆を買い付けるとか積極的に何かに関われる訳でもなく、ただ行って見て聞いてという産地訪問にそこまで価値があるとは全然思えませんでした。

しかし、行けるチャンスがきたので行くことにしました。
当時はお店を一人で開けていたので、1週間ほど閉めることになりますし、その時の訪問先はグアテマラだったので飛行機代とホテル代だけでもなかなかの金額になりました。

迷いましたが、一度は産地に行ってみるのもコーヒー屋としてマイナスにはならないだろうし、思った通り良くなかったとしても、それはそれで勉強だと思い決めました。
それに、ひょっとしたら産地に行けるチャンスは今回が最後ということもあるかもしれません。


そんな思いで行ったグァテマラ 産地訪問が、とてつもなく楽しかったんです。

えー、こんな感じでピッカー(コーヒー豆を手で収穫する人)たちは働いてるんだ…
えっ、でも農園主ってこんなにお金持ちでシュッとしてるんですね。この格差は…コーヒー豆の収穫はこんな感じで、コーヒーチェリーってこんなに甘くて、精製工場ってこんなニオイがするんだ…などなど。
豆の知識とか情報とかではない部分でこんなに感動するのかと衝撃を受けました。

その後、帰ってから少ししてグアテマラ人監督が撮った映画を見る機会がありました。
登場人物の一人がコーヒー農園で働いているのですが、ストーリーとはほぼ関係なく、現在のグアテマラの現状や問題が描かれていて、もうコーヒーとは関係ないのですが、行って感じた事とその映画の内容が妙に通じるところがあり、始まりはコーヒーからだったけど、今ではコーヒーとは関係のない自分の世界が広がっていく不思議な感覚でした。

その後、考えたみたのですが、僕は今までもコーヒーって楽しいなと思ってました、奥が深いし面白いし。それがグァテマラから帰ってきた後では、楽しいなと思って今まで見ていたコーヒーの世界がもっと向こうまで続いていて先の方はもう見えなくなっている感じです。

その時僕の頭に浮かんだのは、映画の"フィールド オブ ドリームス"に出てくるサトウキビ畑を切り開いて作った小さな球場でした。
僕のコーヒーの世界はあの球場で、バックネット裏から外野の方を見るとフェンスまで見えるのですが、それはサトウキビ畑でその向こうが急に気になり始めた感じです。

と、まあ、コーヒーと産地について色々思いはあったのですが、なかなかのその思いを何かにすることは出来ませんでした。
なかのいいお客さんと話したり、READAN DEAT(広島の本屋さん)で報告会をさせてもらったりと、その場での発信のみで終わていました。

そんなある日、もう3年ほど前になるでしょうか、県外でコーヒー豆を扱っていただいているお店にお邪魔して色々お話をさせてもらっている時にふと、

「コーヒー豆って世界中で取れるんですよね。月ごとに世界各地からコーヒーが家に 届くのって嬉しくないですか。しかも、それまだ誰もやってませんよ…」

それー!!

"思い" と "何かにする方法" が繋がりました。

その方にお礼と共にすぐに始めたいと思いますと、伝えてから早三年…色んな方に協力してもらいながら、少しずつ進めていたのですがまさかこんに時間がかかるとは。
このご時世にこんなにゆっくり…

がしかし、ようやくできました。

"DRIP ON THE WORLD TRIP"    - コーヒーをめぐる世界の旅 -

「 世界中で生産されるコーヒー豆の中で数パーセントとしか作られていない
スペシャルティコーヒー。
その中でも、一つの農園や地域で生産され、風土や品種、豆の精製方法によりそれぞれの個性際立つ味わいのシングルオリジンコーヒーを月替りでお届けします。コーヒーを通して世界各国を旅する気分でお楽しみ下さい。」

さあ、みなさん!

コーヒーを通して世界を見てみましょう!

きっと今までとは違う世界が広がっていますよ!!


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