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「カナリヤが誘う年明けの夢――笑顔でつくる共生の世界」
年明けの朝、まだ薄暗い空の下で目を覚ますと、ふっと昨夜の初夢を思い出しました。その夢の中では、色とりどりの花々が咲き乱れる大きな庭が広がり、どこからともなくやってくるカナリヤの優しい鳴き声に耳を傾けている自分がいました。その光景はまるで、皆が手を取り合って微笑む世界そのもの。そこにはお互いの違いや境界を超え、人と人の共生を当たり前のように楽しんでいる人々がいて、見ているだけで心がぽかぽかと温かくなるような、そんないい思いに包まれました。ふと我に返ったとき、「この夢をただの幻想で終わらせてはもったいない」と強く思ったのです。
年が改まり、多くの人たちが家族や友人と集まって餅を囲むこの季節は、私たちにとって「新たな一歩」を踏み出す絶好の機会だと思います。餅を切り分け、みんなで食卓を囲むひとときの中には、安心感や喜び、そして笑顔が溢れています。その笑顔こそが、お互いの思いやりの種を育て、広げ、やがては一人ひとりの個性が引き立つ彩り豊かな世界を生み出す力になるのではないでしょうか。年明けに見た初夢のように、笑顔で作るいい世界を現実のものとするために、一歩ずつ手を取り合いながら進んでいきたい――そう願う朝に感じた、ほんの小さな決意が、きっと素晴らしい未来を育んでくれると信じています。