事例に学ぶ水平思考と垂直思考
みなさん、こんにちは!
いつもMouMaを楽しんでいただき、ありがとうございます!
今回は課題解決の際の着眼点の話です。
■水平思考と垂直思考
企業課題は常に「売上を上げる」「コストを下げる」「利益を残す」ことが命題にあげられています。
ただ、競合ひしめく中でこれまでの従来の伝統的なやり方を踏襲していては、際立った成果をあげることはできないでしょう。
単純に「コストを下げる」と言っても、人件費なのか、原材料の仕入れ原価なのか、流通のコストなのか、外部サービスの利用料なのか、ひとつ一つのプロセスを細かく細分化して分析していくと削減できるポイントが見つかるかもしれませんね。
企業努力を積み重ねることは一朝一夕ではなし得ませんし、日々の積み重ねがゆくゆくは大きな効果となる事例もたくさんありますね。
とはいえ、積み上げ方式には限界があります。(これを垂直思考と言います)
対して、大きな目標を掲げて、全てのプロセスをいったん抽象化して、再定義し直すことも重要です。(これを水平思考と言います)
有名なサウスウエスト航空の事例を一例に挙げてみましょう。
■サウスウエスト航空の水平思考
掲げたミッション・目的は「業界最格安の航空会社になる」ということでした。このために従来の運用フローを分解・細分化・抽象化して見直していきました。
やったこと:
・大手と「サービス」で競うのをやめた
1.機内食を廃止し飲み物とスナックだけに限定
↓
2.機内食の積み下ろしにかかる時間と経費を削減
目的は「業界最格安」を実現することなので、サービスは提供しなくてもいい、という判断になったのでしょうね。
・座席の予約を廃止
1.先着順にした
↓
2.座席予約にかかる手間を削減
↓
3.機内での座席の確認時間も削減できたため時間を守るフライトを実現
↓
4.顧客満足に繋がる
これは現代社会でも常識として認識されていますよね。ただ、座席の確認が今のようなデジタルではなく、人による手動だった時代は確認のためにかなりの費用がかかっていたのではないでしょうか。
・機体を1種類にしぼった
1.機種が増えるとパイロットの確保や整備費用が増える
(※航空機ごとに必要なライセンスが違う)
2.逆に1種類に絞ると急な病欠でも代替パイロットの確保が容易
あまり飛んでいない機体に乗ることはいっそ諦めてもらおう、という潔さを感じますね。機体の整備は機種毎にかなり違うでしょうから、教育コストの削減などの副次効果が大きそうです。
これら3つの工夫は引き算が印象的です。
サービスを拡充、ラインナップを増やするのではなく、ニーズが低いところはばっさり切り捨てる覚悟があったように見えます。
このように、従来当り前として通ってきた社内や業界ルールを、度返しして、本当の目的ななにか?その目的を達成するために、小さい力や労力、工夫で、大きな成果を得ることができないか?と考え続け、出した結論を実行に移すことが成功の秘訣のようですね。
また、このような改革が受け入れられた背景には、ユーザー側の理解を得られたことも大きな要因だと考えられます。「安いから贅沢は言えないよね」というのがユーザーの本音ではないでしょうか。期待値がそもそも低ければ、提供されるサービスの品質が多少低くても文句は出にくいものです。
さて、みなさんの周りにはどのような課題がありますか?
その課題を解決するためにどんな取り組みを採用しますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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