オープンイノベーションを成功させる「妄想」と「具現」
こんにちは!
今回は、「オープンイノベーションを成功させる「妄想」と「具現」」についてお話します。
今年に入ってから、オープンイノベーションの新しい体系「DUAL-CAST(デュアルキャスト)」のノウハウが公開されました。
「オープンイノベーション」とは、組織内外の「知識」や「アイデア」などを組み合わせて、新しい価値を創り出すイノベーション手法のことを指します。
DUAL-CASTは、「Konel」「知財図鑑」代表である出村光世氏が、仲間たちと新規事業の立ち上げを支援する中で見つけたオープンイノベーションをまとめたものです。
DUAL-CASTのメソッドは「妄想(Forecast型)」と「具現(Backcast型)」の2つに分かれています。
「妄想(Forecast型)」では、魅力的であり、自社が取り組むべきアイデアを妄想。そして、「具現(Backcast型)」で、妄想したアイデアを具現化、検証していきます。
新規事業を起こす際には、妄想だけでなく、プロトタイプをつくり、検証していくことが大切なのです。
DUAL-CASTは、以下の5つのフェイズでできています。
フェイズ1「妄想ワークショップ」では、アイデアをぶつけ合う際に、以下の4つのルールを守ってください。
ルール1「否定しない」
基本ルールは、賞賛はOK・否定はNGになります。一般的なプレストと同じです。発言しやすい場作りが最も重要なのです。
ルール2「質より量」
他者からの評価を気にせず、アイデアを量産していきましょう。たくさんのアイデアを出した人には、拍手を送るようにします。
ルール3「誰かのアイデアに乗っかる」
いいアイデアは、互いに刺激し合うことができます。互いのアイデアに乗っかって、いいアイデアへと発展させていきましょう。ライバル意識は、妄想ワークショップでは不要なのです。
ルール4「切りロでOK」
具体的な事業アイデアは、いきなり思いつきません。思いつけば、苦労はありません。この段階で発想していくのはあくまでアイデアの「切り口」です。具体的な事業合アイデアである必要はないのです。抽象的な表現や単語レベルを歓迎しましょう。
実はモウトレでは、妄想ワークショップと同じルールでアイデア発想をしています。面白いアイデアは、他者に否定されない空間で、誰かの発想に乗っかることで、誕生します。さらに、妄想を起点とすることで、より多くのアイデアが生まれるのです。
フェイズ1「妄想ワークショップ」は、次の5つのステップで進めていきます。
「妄想ワークショップ」のステップ1「分解」では、技術要素を細かく分解します。
次に、ステップ2「拡張」では連想法などの発想法でアイデアを拡張します。
「連想法」とは、ある刺激語(絵や言葉など)から連想できる発想していくことを指します。
ステップ3「収束」では、アイデアを絞っていきます。
ステップ3まで残ったアイデアは、新規事業で活用できる可能性が高いでしょう。
そして、ステップ4「整合」で、自社が取り組むべきアイデアを見つけ出します。
このとき、「企業のビジョン」や「難易度」で分けていくとよいでしょう。
そうすることで、自ず取り組むべきアイデアが見えてくるはずです。
アイデアによっては、想定していなかった分野で自社の技術が活用できるかもしれません。漏れなく確認するようにしましょう。
フェイズ1の最後のステップ「予言」では、架空のプレスリリースを書きます。
理由は、リアリティを向上させるためです。
Amazonでもプロジェクトをスタートするときにプレスリリースを書いています。
架空のプレスリリースを書くことは、プロジェクトの問題点を明らかにし、アイデアのリアリティを向上させる効果があります。
その後は、DUAL-CASTの「フェイズの発信」、「プロトタイピング」を通じて、より具体的にアイデアを形にしていきます。
熱量のある未来のビジョンを発信することは、多様な人が集まり、そのアイデアが応援されるきっかけになります。
◆妄想アイデアトレーニング: 『モウトレ』
モウトレとは?
全ての前提条件や思考の壁を取り払い、自由な発想をする「妄想」を活用したワークショップ型のトレーニングプログラムのこと。「これを発言したら、バカにされるかもしれない」「自分にとって不利益になる発言は避けたい」という意識を取り除き、心理的安全性の高い環境で本質的なアイデア出しを実現します。
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態です。
アイデアを否定されることがないので、たくさんのアイデアを生み出すトレーニングができますよ!
気になる方は、下記までお問い合わせしてください!