“多様性”が、妄想の飛距離を伸ばす
こんにちは!
今回は、「“多様性”が、妄想の飛距離を伸ばす」についてお話します。
◆ 同質性が高すぎると、妄想が跳ねない
ワークショップで新しいアイデアを妄想する際は、以下の2つが重要です。
・多様な価値観や経験を持ったメンバーがいる
・それぞれの視点から見えている景色を共有しあう
なぜならば、同質性のメンバーだけでブレストと、同じようなアイデアばかりが共有されてしまうためです。
「同質性」とは、同じような価値観、同じような体験を持っているということ。「ブレスト」とは、ブレインストーミング(brainstorming)の略で、数名の人が集まり、ひとつのテーマに対してアイデアを出し合うことを指します。
ブレストの醍醐味は、共有されたアイデア同士を組み合わせて、新しい価値のあるアイデアを誕生させることです。
しかし、新しい価値のあるアイデアは、同じようなアイデアからは生まれません。
もし新しいアイデアが生まれたとしても、価値が小さいものでしょう。
イノベーションは、辺境から生まれるとよく言われます。
辺境、つまり中央から離れたアイデアは、新しい価値のあるアイデアであることを意味しています。
辺境にあるアイデアは、妄想をさらに遠くへと向かうための足場にもなるのです。
だから、新しい価値あるアイデアを生み出したい時ほど、年代や職業職種、性別やライフスタイルなどの、幅広い人々を参加させる必要があります。
そうすることで、場の異質性を高められ、触発しあえる環境ができるでしょう。
「異質性」とは、異なる価値観、異なる体験を持っているということ。
◆ 妄想には、多様性が尊重される場作りが必要
しかし、多様なバックボーンを持ったメンバーが集まれば、自動的に素晴らしい妄想が生まれる、というわけではありません。
多様性があるということは、コミュニケーションコストが高いということです。
「コミュニケーションコスト」とは、情報伝達・意思疎通にかかる時間や労力のことを指します。
つまり、異質性のメンバーとのコミュニケーションは、面倒くさいのです。
一方で、同質性のメンバーとのやりとりは、「ツーカー」。
一言話すだけで、背景や価値観を丸ごと理解してもらえる可能性が高く、とても楽に感じるでしょう。
しかし、異質性のメンバーとのコミュニケーションはそうはいきません。
話を最初から最後まで丁寧に聴かなければ、相手の真意が分からない、あるいは聴いても理解できない、といったことが平気で起こります。
こうした場合、人は、「拒絶する」、「思考を止める」、「無視する」など、様々なやり方で心のシャッターを下ろしがちです。
だが、ここでメンバーの意欲が挫かれてしまったら大損失です。
場作りの担い手は、こうした事態を起こさないために、集まったメンバー同士がお互いを尊重する姿勢を形成する必要があります。
そのためには、「みんな違ってみんな良い」のスタンスが、妄想の飛距離を伸ばすことを、まずは自分自身がしっかりと理解しましょう。
そして、理解した内容を自分なりの言葉で、メンバーへ伝えることが極めて大切なのです。
◆ 多様性が尊重される場で、アイデアの発想ができるプログラム: 『モウトレ』
モウトレとは?
全ての前提条件や思考の壁を取り払い、自由な発想をする「妄想」を活用したワークショップ型のトレーニングプログラムのこと。「これを発言したら、バカにされるかもしれない」「自分にとって不利益になる発言は避けたい」という意識を取り除き、心理的安全性の高い環境で本質的なアイデア出しを実現します。
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態です。心理的安全性が高い空間は、多様性が尊重される場ということです。
アイデアを否定されることがないので、安心してアイデア発想のトレーニングができますよ!
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