福岡→京都、仁川(インチョン)経由の片道旅
2020年2月、福岡にライブを観に行った後、帰路を韓国・仁川国際空港経由で帰ってみました。
なぜそんな大回りで帰るのか?
もともと日韓関係の冷え込みから両国間の航空路線の需要が落ち込んでいたところに、新型コロナウイルスの発生により、需要減に拍車がかかりました。そのため、両国を結ぶ航路の航空券が投げ売りされる事態となり、結果的に破格で日韓間を移動できる状況が発生していました。だったら「仁川経由で帰っても、新幹線や国内線と大して値段変わらなくない?」ということで福岡から京都までパスポートを携えて移動することにしました。
とはいえ、航空各社が日韓路線の運休を次々と決定している状況もありますので、いつまででもできる技でもないと思います。
(なお、移動した日は、韓国で新型コロナウイルスの感染が拡大する前であったことを念のため申し上げておきます。)
具体的な所要額の比較
【新幹線】
博多駅→京都駅は、16,360円(乗車券+指定席特急券・通常期)
チケットレスサービスであるEX-ICを利用すると、13,790円。早割を使うと12,000円くらいでしょうか。
(EX-ICってやっぱり安いですね)
【飛行機(国内線)】
前日に乗った飛行機ですと、
伊丹空港→福岡空港が13,660円(JAL・特便割引1)でした。
関西空港と福岡空港の間にはジェットスターやピーチも就航しており、そちらだともう少し安いと思います。
【飛行機(仁川経由)】
対して今回利用した福岡空港→仁川空港→関西空港が、
13,872円でした。
内訳は、
福岡→仁川が、ジンエアーを利用して4,480円
仁川→関西が、アシアナ航空(エコノミークラス)を利用して、98,500KRW(カード会社のレートで9,392円の請求でした。)
仁川→関西もLCCを使えばもっと安く出来たのですが、今回の企画(?)に当たっては、せっかく2フライト乗るのだから、LCCとレガシーキャリアを1社ずつ使ってみたいと思いました。
ジンエアーを選んだのは、時間帯が良かったこともありますが、受託手荷物が15キログラムまで無料であったことも決め手になりました。ちゃんと調べる前は「LCCだから荷物預けは有料だろう。だったらトローリーバッグは宅配便で送ろうか」と考えていましたが、実際はバーゲンの航空券でも受託手荷物の無料枠があるということがわかりました。ならばと宅配便の利用はやめて、受託手荷物として預けて仁川でいったんピックアップし、空港で買ったお土産を入れて再び仁川で預けることにしました。(アシアナ航空は最初から受託手荷物の無料枠があります。)
いざ出発
ということで、やってきましたJR博多駅。
ここから新幹線に乗れば約2時間40分で京都まで帰れますが、、、
博多駅バスターミナルから福岡空港国際線ターミナル行きの西鉄バスに乗ります。
お、乗車するバスは、国際線ターミナルまで直行のノンストップ便。なんか気分がいいです。
車内は自分のほかには家族連れが1組のみ。とてもこれから国際線の飛行機に乗るとは思えないローカル感。
約15分で福岡空港国際線ターミナルに到着。
ターミナルビルに入ると、人はまばら。
福岡空港の国内線ターミナルは何度か利用したことかありましたが、国際線ターミナルは初めてだったのでぶらぶら見て回ります。
セルフチェックイン機。本日乗るジンエアーはセルフチェックインの対象外だったようです。
チェックイン開始まで少し時間があったので、博多うどんを食べました。やわらかさが特徴の博多うどんにごぼう天をトッピングの定番メニュー。おいしかったです。
ごはんが終われば、ちょうどチェックインが始まっていました。
手続きをする人も少なく、すぐにチェックインは完了。
保安検査場に進みます。このときは誰も並んでいませんでしたが、いつもはもっと人がいるんでしょうね。
出国手続を済ませ、制限エリア内に入りました。中も人は少なかったです。
免税店も人影なし。
出発までまだ時間があったので、カードラウンジである「ラウンジTIMEインターナショナル」に入ってしばし待機。
ソフトドリンクと簡単なお菓子だけの簡素な品ぞろえでしたが、人が少なく静かに過ごせたのはよかったです。きっと今だけなんでしょうね。
出発時刻が迫りましたので乗り込みます。
お客さんは3割くらい。ガラガラと言っていいレベルでした。3席並びの通路側席を予約しましたが、ほかの2席には誰も来ませんでした。
そして離陸。
すぐに福岡市の市街地上空を通過
海の中道に志賀島
ひたすらまっすぐ飛んでいきます。
あっという間に釜山上空。海岸線が入り組んでいる様子がよくわかります。
間もなく着陸
仁川国際空港に到着
いったん受託手荷物を受け取る必要があるので、用もないのに入国します笑
ところが、どこからともなくたくさん入国審査に人が集まってきてなかなか通過できず、結局30分くらい掛かりました。
手荷物受取所に着いた時は、ターンテーブルは既に止まり、まだピックアップされていないバッグ類は、1か所に固めて置いてありました。
到着ロビーに出てきました。
すぐに出発ロビーに上がります。ほんとはもっとゆっくり空港内を回りたかったけど、入国審査で予想外に時間を食ってしまったのが少し残念。
コンビニのようなお店でおみやげとして韓国海苔を買いました。
続いてアシアナ航空の出発手続へ向かいます。搭乗券はセルフチェックイン機で手続してあっという間に入手できましたが、荷物預けがこれまた大変。セルフバッグドロップも有人カウンターもどちらも混み混みで、並ばされる。ああ、時間ないのに、、、気持ちは焦りますが仕方がない。
ようやく荷物預けが終わり、急いでご飯を食べに行きます。
入ったお店はFLAVOUR6というフードコート形式の店。
ここでキンパ定食的なものを注文しました。注文後は呼び出しベルを渡されて出来上がりを待つのは、日本と同じ。
内容は、キンパが3種類と、スンデ(韓国式のソーセージらしい)、トッポギ、餃子が付いてきました。
韓国料理に馴染みがなく、キンパ以外は始めて食べましたが、どれも美味しかったです。値段も9800ウォンと安かったし、ボリュームもあってなおさら嬉しい。
ほかにもいろいろと美味しそうなものがありました。
フードコートを後にし、出国審査を通り抜け、制限エリア内へ。ここまで来ればひと安心です。
カードラウンジも覗いてみたかったので、
寸暇を惜しんで、MATINAラウンジというところに行ってみました。
ですが、そこには入場待ちの列が!
お店の人にいっぱいですかと聞くと、「マンセキデス」とのお返事。
一言断って中を見せてもらいましたが、結構狭かった。ラウンジ利用はまたの機会のお楽しみにして、ここを後にしました。
搭乗ゲートにやってきました。
すっかり日も暮れました。
いざ機内へ。
ジンエアーと違い、パーソナルモニターがあります。座席間隔も広いです。
席はほとんど埋まっていたようです。福岡→仁川便の空き加減はいずこへ、、、観光旅行帰りの人が多かったように見受けました。
離陸してしばらくすると、機内食の提供もありました。
選択肢はなしの1種類のみ。鳥の唐揚げとピラフですが、コチジャンが一緒に配られるのが、さすが韓国の航空会社です。
飲み物は水、オレンジジュース、コーラから選ばせてもらえました。フライト時間が短いのでクルーの方はかなり忙しそうでしたが、テキパキと配膳していただき無事食べることが出来ました。
ちょこっと本を読んでいる間に、関空に到着。
当初の予定では、京都アクセスきっぷを使って安くあげようかと思っていたのですが(←けち)、、、
さすがに疲れを感じたので特急はるか号に日和ました。
ということで今回の旅は(というよりただの移動ですが)終わり。
この記事を作成している間にも韓国からの帰国者の隔離や韓国政府による日本人への入国手続厳格化、アシアナ航空の日韓便の全面運休など、ますます状況が悪くなっていますが、早くこの状況が終息し、憂いなく旅ができるようになることを祈りたいと思います。