【詩】一番の読者
奇をてらった文章は書かなくていい
キャッチーな題名は考えなくていい
ただあなたのことが知りたいだけだ
何を考えて日常を過ごしているのか
糸ようじを使って歯肉に血が出るか
生活に密着した言葉で教えて欲しい
食べたら機嫌が良くなるものは何か
貰って嬉しくないプレゼントは何か
何何で構成される僕の質問はうざい
知りたいと思うのだから仕方ないか
空虚な言葉はいくらでも脳裏を過る
それ風の表現も空に浮かんで掴める
あなたのあなたにしか書けないこと
宝石箱にそっとしまう価値があるよ
難しいことは言わないし問わないし
もし難解な詩が書けないと悩むなら
辞書を引き引き書かなくてもいいさ
どんな文章でもそれがあなただろう
あなたのは詩ではないと評されても
僕が太鼓判を押すあなたのは詩だよ
人生そのものが詩なんだとも言える
一番の理解者は勿論僕じゃないから
あなたは嬉しくないかもしれないな
誰より早く目を通したいあなたの詩