最近のご様子
禿げた。
噂には聞いていたが、産後の抜け毛で禿げた。
「なんか最近、髪結ぶとサイドの毛が出ないな〜」なんて呑気に考えていたが、それもそのはず。上にかかっている髪をどっこいしょするとそこは空き地のごとくごっそり抜けていたのである。衝撃的な光景だった。しかしショックはあまりなく、「これが産後の抜け毛か!!いや最近なんか抜けるなと思ってたけどこんなに抜けてたかあ!!」と妙に納得したあと、
「でもツーブロックってこんな感じかな」
と思った。禿げたと言うのはあまりにもネガティブなイメージになるので、自然派ツーブロックと紹介しようと思う。
産後変わったことはこれだけではない。
以前、オールインワン化粧品をこき下ろしていた私。「化粧水、乳液、クリームまでこれ一本で済むわけがないだろう」と猛烈に批判していたのだが、産後自分のお風呂あがりにかけられる時間というものはかなり少ない。そこで私は思った。
「オールインワン最高だな」
見事なまでの手のひら返し。
本当は美容は好きな方なので、じっくりやりたいところだがそうは言っていられない。今はとりあえず我慢ということでオールインワンを使うことにしたが、なんというかこれはこれでアリだ。今では1本で済むオールインワンと泡で出てくるタイプのボディソープには頭が上がらない。
近況といえばもうひとつ。
息子を産んだ病院で記念のフォトギフト券をもらっていた。4ヶ月まで有効だったので、10月初めに撮りに行った。「1枚無料券」だったので、当然2枚選ぶと料金が発生する。子どもの記念撮影というのはなかなかアコギな商売で、「選べるわけない」という親心に漬け込まれ複数枚購入してしまい、結局お金を払う羽目になる。しかし今回はせっかく1枚は無料なのだ。絶対に1枚だけ厳選して「無料でラッキー!」という気持ちで帰ってくるぞ。私は自分の心にそう固く誓った。
撮影後
「すみませんこれ1枚ギフト券で使って……
もう1枚L判で……あとその両方使ってキーホルダー2つください」
何故なのか。
あれほど「子どもの記念写真商法」を理解しておきながら、
あれほど「1枚だけにするぞ!」と決意しておきながら、
結局複数枚選んだ上にキーホルダーにまでしてしまった。まんまと漬け込まれている。
しかし寧ろ我が子の可愛い写真を目の前に、本当に1枚だけを選んで無料で帰って来れる強者がいるのか、私は知りたい。どれほどの固い意思があればそんなことが実現できるのだろうか。
とはいえやはりプロの写真は自分で撮る写真とは一味違う。1才を迎えた際もきっと写真を撮りに行き、またもや同じ苦悩を味わうことになるだろう。それでもこの一瞬は宝なのだ。そう思えば安い。(と思いたい)
息子との朝のお散歩が日課だ。
朝は必ず抱っこひもで行くことにしている。最初はあれだけ嫌がった抱っこひもだが、今ではニコニコである。かわいいやつめ。
近くに小学校があり、よくその周辺を歩くのだが、最近は何やら運動会の練習をしているらしい。つい先日は小1と小2の子どもたちがダンスの練習をするということで、校庭に集まっていた。私たちはその光景をぼんやり見つめながら歩くことにした。小1、小2のダンスだかわいいに違いない。どんな曲で踊るのだろうとわくわくしていた。
しかしスピーカーから流れてきた音楽に私は驚愕する。
「Cause ah, ah, I'm in the stars tonight…」
エ!?!?BTS!?!?!?!?
これは時代なのだろうか。
はたまた先生の趣味なのだろうか。
流れてきたのはBTSのDynamiteだったのだ。
まさにダイナマイト級の衝撃。
それもそのはず、私が小学校低学年の時に踊ったのは「恐竜サンバ」だ。お手製の恐竜の被り物と、色付きの軍手をつけて「がーおがーお、ががおがーおっ」という、恐竜サンバだ。
J-POPを踊るのは高学年になってからだった。しかし私は花傘とソーラン節だったので、J-POPを踊った記憶はない。低学年のうちからBTSを踊っているのであれば、高学年ではどうなってしまうのだろう。なんかもはやわけのわからない本格派な洋楽でも出てくるのだろうか。
「低学年なら恐竜サンバの方がかわいいのに…」そう思うのは私がおばさんになってしまったからのような気がして、少し嫌になった。それでも私が教員であったのなら低学年のBTSには反対したと思う。恐竜サンバにしましょう!と声高らかに提案し、子どもたちや親御さんから反感を喰らう図まで見えた。
そして今日思わずTwitterにつぶやいてしまったが、今日の朝の星座占いもみずがめ座が1位だった。しかもまた「運命の出会いの予感」……。
全く懲りていない。お前先月の運命の出会いはどう処理するつもりだとフジテレビに抗議しそうになった。星占いを鵜呑みにしてはいけない。そう思いつつ私はいつもよりちょっと綺麗な服でお散歩に出掛けた。
近況はこんな感じである。
言うまでもなく元気だ。
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