パソコンで絵が描きたい!
こんにちは、非ラバです。今回はパソコンで絵を描くための環境構築アレコレを自分流に自分が思っていることを書いていきます。最近はタブレットで絵を描くプロの方もいますが、まだまだパソコンが主流(だと思う)ですし、本格的に描くとしたらやはりパソコンが良いと私は思います。パソコンで絵を描くためには、それなりの道具を揃える必要があり、そこそこお金がかかります。初期費用は高いですが、維持費はあまりかからないと思います。(パソコンを長く大切に使えば)
浅知恵で書いた記事ですが、何かのヒント及び参考になれば幸いです・・・。
長くなりそうな前置きはここまでにして、早速いってみましょう!
※なお、この記事を通してトラブルや不利益が生じても当方は一切の責任を負いませんので、ご了承ください。自己責任でお願い致します。
1.パソコンを用意しよう!
1-1.パソコンで絵を描くための必要なスペックとは?
何はともあれ、まずはパソコンですね。これくらい必要だと私が思うスペックを以下にまとめました。
CPU:intel core i5 以上 ※1
メモリ:8GB以上 ※2
ディスプレイ:フルHD以上(1980×1080Pixel)
グラフィックボード:ミドルクラス? ※3
ストレージ:SSD 525GB以上&HDD 1TB程 ※4
※1 個人的にcorei7以上が好ましいかと思います。
※2 8GBは本当に最低ラインだと思います。個人的に16GBや32GBが好ましいかと思います。よりレイヤーを使う場合多くのメモリを使います。
※3 グラフィックボードはあまり詳しくない(何故この記事を書こうと思ったのか)ので詳細は書けませんが、ペイントソフトで絵を描くだけなら、そこまでハイスペックのものにしなくてもいいと思います。非ラバのPCのグラフィックボードは NVIDIA GeForce GTX 1060 6GBで、ミドルクラス(より低いかな)ですが、普通に絵が描けてます。
※4 SSDとHDDの違いは割愛しますが、容量は多いほうが良いです。個人的にはSSDとHDD2つある方が良いんじゃないかと思います。SSDにOSやアプリケーションを保存し、HDDに書類データを保存するという感じに私は使い分けています。
ここの必要スペックは人によって考えが変わってくるところであり、あくまで私の個人的な見解です。また、絵の描き方によって必要スペックが変わってくると思います。使いたいペイントソフトの動作環境を確認し、推奨環境より余裕を持ったスペックにすると良いと思います。
こうしてみると、絵を描くにはそこそこのスペックが必要なんだと改めてわかりました。
○パソコンのスペック確認方法(Windows10)
CPUとメモリの確認方法
1.スタートメニュー(Windowsのアイコン)から設定(歯車のアイコン)を開きます。
2.システムを選びます。
3.左サイドメニューのバージョン情報を選びます。デバイスの仕様にCPUとメモリが記載されています。
グラフィックボードの確認方法
1.スタートメニュー→設定→システムを選びます
2.左サイドメニューのディスプレイを選択し、ディスプレイの詳細設定を選択します。
3.ディスプレイの情報にグラフィックボードのスペックが記載されています。
1-2.OSはwindowsにする?MacOSにする?それとも・・・・
結論から言うと、特にこだわりがなければWindowsで良いと思います。例えば、使いたいグラフィックソフトがMacOS専用とかじゃない限りは。以降、この記事はOSをWindowsにしたと仮定して書いていきます。ご了承ください。私のパソコンもWindows10です。
1-3.ノートパソコンにする?デスクトップパソコンにする?
結論から言うと、私はデスクトップパソコンが良いと思います。その方が、より自分の理想のスペックにしやすく、ノートパソコンでは絶対にできないわけではありませんが、カスタマイズやアップグレードしやすいからです。ディスプレイやマウス、キーボード等の周辺機器に選択の幅が広がるからというのもあります。
外出先でも描きたい!というのならノートパソコンがいいのかもしれませんが・・・。
1-4.メーカーはどこのにする?
パナソニックやソニー、富士通、NECなど各社からパソコンは販売されていますが、そういったメーカー製パソコンよりも、私はBTOパソコンをおすすめします。
BTOとは、「Build To Order」の頭文字を取った略語で、受注生産という意味です。特徴は、自作パソコンとまでとはいきませんが、予算や目的にあったパソコンのカスタマイズができることです。(CPUやメモリ、ストレージなど)また、メーカー製パソコンよりも安く抑えられることもできます。
デメリットは、ある程度のパソコンの知識が必要なところでしょうか。BTOパソコンメーカーの多くが通販サイトかつ、カスタマイズできるというのもあって、実物を購入前に確認しづらいことも挙げられます。
BTOパソコンメーカーの中には実店舗を持ち、パソコンを確認できるところもあります。BTOパソコンメーカーにもよりますが、ゲーミングパソコン、クリエイター向けと用途に合わせてある程度種類があるので、そこからカスタマイズすればそんなに迷いにくいと思います。
また、パソコン選びのサポートをしてくれるところもあるので、専門店の店員さんに聞くのも大いにありかと。その時は、パソコンで何がしたいかをしっかり伝えると店員さんもやりやすいと思います。
では、ここで主なBTOパソコンメーカーを紹介します。他にもありますので、探してみてはいかがでしょうか。
○ドスパラ
ビジネスモデルからゲーミングパソコン、クリエイター向けパソコン等を取り扱っております。パーツや周辺機器、PC雑貨なども。私のパソコンはドスパラさんで買ったゲーミングパソコンです。
デスクトップパソコンだけでなく、ノートパソコン、タブレットも取り扱っています。実店舗もございますので、比較的実物を確認しやすく、店員さんと購入相談もできます。
私も一度店舗に行って相談し、見積もりを頂いたことがあります。
○パソコン工房
ビジネスモデル、ゲーミングパソコン、クリエイター向けパソコンだけでなくパーツや周辺機器も取り扱っております。特に、クリエイター向けパソコンは、イラスト向け、3DCG向け、4K動画編集向け・・・と用途によって幅広くバリエーションを揃えている印象です。デスクトップパソコンだけでなく、ノートパソコン、タブレットも取り扱っています。実店舗もありますし、電話での購入前相談が可能です。
○ツクモ
ゲーミングパソコンやクリエイター向けパソコン、パーツや周辺機器を取り扱っています。デスクトップパソコンだけでなく、ノートパソコンもあります。他サプライ品も。実店舗もありますが、オンラインでの購入前相談ができます。(要予約)
○マウスコンピュータ
ビジネスモデルから、ゲーミングパソコン、クリエイター向けパソコン、ホームユース等取り扱っています。クリエイター向けパソコンは用途に合わせて種類がいくつかあります。
1-5.非ラバのPCスペック
私のパソコンは、BTOパソコンメーカーのドスパラさんで買ったゲーミングパソコンGALLERIA XTです。買った当時はミドルクラス?で、使って5年目ですが、特に問題なく絵は描けています。(去年修理&クリーニングしました)
CPU:Intel Core i7-7700
メモリ:16GB
グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
ストレージ:SSD525GB・HDD2TB
2.ペンタブレットを選ぼう!
2-1.板タイプと液晶タイプのそれぞれの特徴
ペンタブレットには大きく分けて板タイプと、液晶タイプがありますよね。それぞれみていきましょう。
○板タイプのペンタブレット
ディスプレイをみながら、板状の描画範囲をペンで描いていくタイプです。タブレットの描画範囲が、ディスプレイ全体とリンクしています。
メリットは、値段が安く導入がしやすいことです。ショートカットキーが付いているタイプもあり、最近はワイヤレス接続もできる製品もあります。メディアムサイズ以下ですと持ち運びもしやすいと思います。
デメリットは慣れや練習が必要なところでしょうか。買ってすぐに思うように描けないと思います。そこがネックだと思います。
○液晶タイプのペンタブレット
ディスプレイに向かって直接描けるのが特徴です。
メリットは、少しの慣れは必要だと思いますが直感的に、紙に描くように描けることです。かなり線画等が楽になりますし、速くなります。
デメリットは、値段が高く導入しづらいことでしょうか。また、20インチ以上のものになると大きくて結構スペースをとりますし重いです。他にも、液晶タブレットとメインディスプレイの色のギャップがある可能性があり、色の調整が必要ということです。(例えば、液晶タブレットの色はメインディスプレイより薄かった等)
何インチが丁度いいかは、個人の好みになると思います。20インチ以上で大きく広く描きたいか、15インチ程のそれなりの広さで描くか。
液晶タブレットを導入する際は、ボタン―エクスプレスキーがあるタイプを強く推奨します。利き手の反対の手で、すぐにショートカットを押せるのはかなり時短ですし、楽です。いわゆる左手デバイスを買わなくてもすむからです。(普段からキーボードのショートカットキーを大いに登録してヘビーに使ってる方は、足りないかもしれませんが・・・・)
まとめ
板タブレット
メリット:安く導入しやすい
デメリット:練習や慣れが必要
液晶タブレット
メリット:紙に描くようにディスプレイに向かってペンを動かすので、かなり描きやすい
デメリット:値段が高く導入しづらい。20インチ以上になると大きく幅もとり重い。ディスプレイ同士の色のギャップが発生する可能性がある。
うーん、こうして改めて考えると、どちらも結構一長一短だと思います。
では、どちらを使うか?私は予算があり、スペースもあるなら、最初から液晶タブレットで良いと思います。ペンタブレットはケチってはいけないアイテムだと考えるからです。作品作りにかなり影響します。板タブレットを買う場合も、ケチらずに自分にあった良い品を選ぶべきだと思います。
また、最初は板タブレットにして、後から液晶タブレットへ買い換えるというのも大いにありではないでしょうか。私もそうでした。
自分の懐と相談しつつ、板タブレットでも液晶タブレットでも妥協しない製品選びをするのが大切だと思います。
2-2.どこのメーカーにする?
ペンタブレットといえば、どこのメーカーを思い浮かべますか?日本のWacomさんだと思います。私もそうです。
もし、板タブレットを買うなら、私はWacomさんのIntuos Proのメディアムが良いと思います。
では液晶タブレットはどうか。予算があるのなら、Cintiqが良いのではないでしょうか。Cintiqはエクスプレスキーがないので、別売りのExpressKey Remoteがあると便利かと思います。
WacomOneは安いかもしれませんが、個人的には筆圧レベルが4096と一昔のレベルなのが気になります。ですので、WacomOneは私はあまり買いではないなと思っています。
液晶タブレットは欲しいけど、10万以上もだせない!・・・・そうですよね。私もそうです。では、10万切ったらなんとか買えそうではないですか?国内でペンタブレットシェア2位はどこのメーカーさんかご存知ですか?
XP-PENさんです。中国のHanvon Ugeeグループの子会社で、2005年に日本で設立されました。いわゆる中華液タブというやつを紹介します。
12インチのモデルが¥21,998!!!(公式ストアより)なんと3万を切っています。とにかく安いんです。12、13、15、22、24等各インチを取り扱っています。筆圧レベルはどれも8192レベルで、解像度はどれもフルHD以上。色に関しては製品によって違いますが、新製品が出る度カバー率は上昇している印象です。最新の製品はバッテリーレス、傾き検知ありと急速に進化しつつあります。また、主要グラフィックソフトやペイントソフトにも対応しています。
注意が必要なのは、製品によって(ちょっと古いモデル)ペンが充電式だったり、傾き検知がないのがありますので、購入の際には十分に確認してください。また、もしかしたら電源ケーブルのプラグが海外仕様(3P)になってる場合がありますので、変換アダプタを買う必要があるかもしれません。
私もXP-PENさんの液晶タブレットを使っていますが、問題なく使えています。おかげでかなり絵が描きやすくなり、特に苦手な線画は飛躍的に改善され、スピードも上がりました。オススメできるメーカーです。
私が使っているのはArtist 22R Proです。
21.5インチ、バッテリーレス、傾き検知あり、フルHD、筆圧レベル8192、ショートカットキー付き・・・で公式オンラインストアで78500円!なんとか手が届きそうな金額ではありませんか?
消耗品のペンの替え芯が50本で¥1000程とコスパが大変良いです。(Wacomさんは5本で¥1000程なので)
XP-PENさんは結構頻繁にセールを行うので、安くなった時がチャンス!です。私もセールの時に買いました。長ったらしく語ってしまいましたが、次はペイントソフトです。
3.いよいよペイントソフト選び!
3-1.国産の3大ペイントソフト
タイトル通り、3つペイントソフトを紹介します。どれも国産で、¥5000程~とリーズナブルです。
○CLIP STUDIO PAINT PRO/EX
PRO:¥5000(DL版)
EX:¥23000(DL版)
株式会社セルシスさんが開発しているトップシェアのさいつよ(※個人の感想です)ペイントソフト。全てを使いこなすが非常に難しい程の超多機能なのが特徴。Pro版のコスパが大変良い。あれだけ詰まってるのに。ブラシやツールが非常に豊富で、色んなタッチで絵が描けますし、スクリーントーンもありますので漫画も描けますし、アニメーション作画も可能と万能です。無料アップデートで続々と機能が追加されています。
ユーザーが多い分、コミュニティも盛んです。CLIP STUDIO ASSETSではユーザーさんが作った凄いブラシや素材がいっぱいあります。ダウンロード&導入も簡単です。
○EXのみの主な機能
複数ページ管理や電子書籍出力ができる
外部プラグインが利用できる
アニメーションセルやタイムシートの出力ができる
私は思い切って、EX版を買ったら良いのではと思います。何より複数ページ管理が非常に便利なんです。主に漫画を描く機能ですけど、キャンバスをいちいち作るのが面倒なので、らくがき帳のように使うのも全然ありです。私はEX版を愛用しています。迷ったらCLIP STUDIO PAINT EX!!!PROを買っても、後からEX版にアップグレード価格でチェンジできますので、まずはPRO版を買うのもありかと思います。
EXは良いぞ。
○openCanvas
DL版:¥6800
アップグレード版:¥2700
STEAM版:¥6000
パッケージ版:¥7800
こちらも初期ブラシが豊富なペイントソフト。
CLIP STUDIO PAINT(以降クリスタ)との違いは、フィルターが多いということでしょうか。イベント機能というのがあり、絵の描画記録を再生したり、一時停止したところから描き直しも可能とのことです。また、クリスタ同様にオリジナルブラシも作れます。
現在のヴァージョンは7ですが、私は6を買い、少し使った程度しか触ったことがないのでこれ以上は詳しくは書けません・・・・。
ただ公式サイトをみると2019年10月15日を最後に更新が止まっています。これが少し不安なところでしょうか。
(今度7にアップグレードして一枚絵を描いて使った感想記事とか書いてみようかな・・・)
○ペイントツールSAI
DL版のみ:¥5500
かつてペイントソフト界で一世を風靡したソフト。動作が軽く、線がとても綺麗でなめらかなのが特徴です。私も昔は愛用していました。現在SAI2の開発が進められてます。SAI2の続報、密かに待ってます。
3つ紹介しましたが、私は特にこだわりがなければクリスタが良いと思います。定期的にアップデートが行われ、コミュニティも盛ん、PRO版のコスパが良く、非常に多機能と、アマチュアからプロまで使うさいつよペイントソフトだと思います(個人の感想です)。
EXはいいぞ。
3-2.PhotoshopやIllustratorに替わるグラフィックソフト
PhotoshopやIllustratorを趣味で使うには手が遠いかと思います。日本での認知度は少しずつ広がり、日本語での情報がまだ少ないですが、それらに代われるグラフィックソフトをついでにここで紹介しようかと。海外のソフトですが、日本語に対応しています。
○Affinity Photo
DL版:¥7000
Photoshopに代替ソフトになり得るだろうグラフィックソフト。Wacomタブレットをサポートしている。
○Affinity Designer
DL版:¥7000
Illustratorに代替ソフトになり得るだろうグラフィックソフト。Wacomタブレットをサポートしている。
2つとも、触った程度にしか使ったことがないので、公式サイトで詳細を確認してみてください。もっと解説や資料が増えればな~学習したい。
3-3.無料のペイントソフト
これまたついでに、主な無料のペイントソフトも紹介していきます。
○MedeBang Paint
無料ながら、Win/Mac/iOS/iPadOS/Android と多くのOSに対応しているペイントソフトです。イラストだけでなく、漫画制作に必要な機能(スクリーントーンやコマ割り、複数ページ管理機能 etc)も備えており多機能なのが特徴です。また、オリジナルブラシも作成できます。すべての機能にアクセスするには、アカウント登録とインターネット接続が必要です。
○KRITA
あまり日本では認知度が低いかもしれないペイントソフトです。Win/Mac/Linuxに対応しています。初期ブラシもそこそこあり、公式サイトから無料のブラシパックやテクスチャが配布されています。
読みがいまいちよくわからないんですよね。キリタ?ケリッタ?
他にもSketchBookや、ギネス記録もあるPixiaがありますね。
4.お金はどのくらい用意すればいいの?
まずは私の場合を紹介します。今のPC環境は、PC本体に、ディスプレイ2台、液晶タブレットです。内訳は以下の通りです。
PC本体(ドスパラ GALLERIA XT):¥160,552(税込)
ディスプレイ1(BENQ GW2765HT):¥42,660(税込)
ディスプレイ2(BENQ RL2455):¥19,980(税込)
液晶タブレット(XP-PEN Artist 22R Pro):¥ 58,725(税込) ※Amazonのセール価格です
合計:¥281,917
約28万ですね。パソコンをよりハイスペックにし、ディスプレイを良いものにすれば合計30万近く、もしくはそれ以上になるのではと思います。
参考程度に・・・。何れにせよ、ペイントソフト込みで15,6~25万以上程度は必要になるのではと思います。初期費用がかなり高いデジタルお絵描き環境ですが、それ以降はあまりかかりません。
5.最後に
長くなりましたが、いかがだったでしょうか?具体的な製品紹介ではない、かなり抽象的でわかりにくい記事になってしまったと自分でも思っています。ですが一度、デジタルお絵かき環境構築について考えをまとめてみたかったんです。ほぼ自己満足的忘備録になりましたけど・・・。冒頭でも書きましたが、少しでも、これから環境を構築するためのヒントになれば幸いです。なるかわかりませんが・・・。
今回はここまで。次回もよろしくお願い致します。ではまた次回の更新で!
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