風のように通り過ぎていく
人生って難しいものだと最近思う。だけど、気まぐれで優しい時もある。最近気づいたことをつらつら書いていこうと思う。
昨日は、私と同じ境遇の先輩に相談事を聞いてもらった。
彼は、一度会ったことあるのだけれど、そこまで深い話はしたことがない。趣味や好きなことは少し分かってはいるが、感情的な部分はそれほど知らない。
でも、話しているときは、カウンセリングされているような感覚。
自分の悩んでいる部分が理解できるような感覚だ。同じ悩みで理解できる同士のような存在だ。
久方ぶりに会ったので、何かぎこちない様子だった。私が悩みを相談し始めると、彼の表情が軽くなっていった。何だか悩んでいる部分の糸が解けていく気がした。
先輩が私に言った。
「君は全てに気負いすぎだよ。そんだったら、疲れるよ。もっとリラックスしていけたらいいね。」と言われた。
『気負う』という言葉にハッとさせられた。
私っていつもどの場面でも気負いすぎているのではないか?
一瞬、時が止まったように感じた。だから、あんなに疲れるのではないかと脳が理解していたに違いない。
「できなくて当たり前だよ。車の運転の仕方が分からないのに車を運転しろって言われているようなもんだよ。両手を人かさにして表してくれた。こっからここまで行けたらいい。これ以上はできなくていい。ボーダーラインを低く設定してみたら楽になるよ。しんどい時は、無理はしない。なんとかなる。なんとかしてもらう。」と言った。
私は、改めて素晴らしいことを学んだ。彼から発するオーラはすごく自然で自分のペースで一歩一歩、歩いているような気がした。
最後は、出会った時よりも大人になったね。とお互いで言い合い、笑っていた。
確かに、過去を振り返れば、いつも私は全力で物事にぶつかり、結果がどうであれ、自分と課題に向き合ってきた。
そして、感情的になりやすい部分が多々ある。特に上手くいっていない時だ。
いつも不器用で何もできないけど、いつも周りの人が助けてくれた。それは、社会に出た時に一番感じた。私ってこんなに何もできなんだ。何もないんだとひしひしと痛感させられた。
だけれど、いつも応援してくれる家族や友達や仲間がいる。
それだけでいい。
私とその人たちが笑顔で元気でいてくれればそれでいい。と思うようになった。そうすると、なぜか優しい気持ちになれた気がした。