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ママ友の体験談を聞くときに注意すべきこと

今回は、本を読んで、自分の戒めとしてかなり深く印象に残ったことがあるので、記録しておきたいと思います。
読んだ本はこちらです。

引用はしていませんので、正確なことを知りたい方はぜひ読んでみてください。とても面白いです。

選択肢に悩んだ後の脳の変化

AとBのどちらにすべきか悩むこと、よくありますよね。

人は、AとBのどちらにすべきかうんと悩んでAを選んだ場合、後々Bの評価をどんどん下げていく特性があるそうです。
最初はBにも良いところがあったからこそAと悩んでいたはずなのに、そのことはすっかり忘れて、脳がBは大したことなかったかのようにどんどん評価を変えていってしまうとはなんとも面白いです。
しかも、脳が勝手に下げているので自覚はなく、最初からBの評価が低かったかのように勘違いしてしまうそう。

不思議なことに、AとCでたいして悩まずあっさりAに決めた時は、Cに対する評価は、選択の前後でほとんど変わらないそうです。

これは、脳が自分がAを選んだという行動に納得感を出すためなのでしょう。脳は、行動と感情がミスマッチしているのが苦手らしく、Aを選んだという行動に合わせて感情の方を調整して、「最初からAが良かった、好きだった」と思うようにごまかしている、というようなことが説明されていました。

ネガティブな評価を言い回る人たち

これですごく腑に落ちた話があります。

娘が通う幼稚園は、知育や運動、英語など様々なことに力を入れているので、評価は賛否両論になりがちです。
アンチ早期幼児教育というか、のびのびさせるべき教ってありますよね。

そこの幼稚園に入れようかどうか検討していたとき、

「あの園は子供に何でも強制して個性潰すらしい」
「先生がすごく厳しくて子供が萎縮しちゃうって聞いた」

的なことを、実際にはもう少し婉曲的にでしたが、主旨としてはそういったことを熱心に話してくれる方がチラホラいました。

悪い評価とは異なる幼稚園生活

私自身は、そういった話を耳にしつつも、先生方の話を聞いたり雰囲気を見て、子供にとって良い環境だと感じたので入園させることにしたのですが、実際に入ってみると、事前情報として耳にしたネガティブな面はほとんどありませんでした。

確かに英語に工作に体操にと色々な取り組みに熱心ですが、子供たちの意思を尊重してくださっているのも感じますし、子供たち一人一人の特性に合わせながら少しずつ生活習慣が整え、四季折々の体験をさせてくれています。
娘は、幼稚園での活動が大好きで、毎日とても楽しそうに通っていますし、新しいことを覚えてくるとイキイキと話してくれます。

なかには、椅子にまともに座っていられないような子は、周りの子はしっかり座って工作に熱中しているのにうろちょろするので怒られてしまうこともあるのでしょう。
少しでもみんなと一緒に参加できるように、集団生活ができるようにと、せめてこれだけはしましょうと強制されることもあるでしょう。

でもそれは、あくまで1つの捉え方、1つのケースで、実態はよそのママから聞いた前評判とは全く異なっていたというのが入園してみての正直な感想です。

結構特徴的な幼稚園ですから、園と合わない保護者・子供がいるのは理解できますが、そこまで悪い評判を流布されるほどの園じゃないのに、どうしてあんなにネガティブな評価を言いふらしたくなる人たちがいたんだろうと不思議でした。

無意識にマイナスのバイアスがかかってる

そこで、冒頭の話に戻ります。

そうです、そういったネガティブな話をしてくれたみなさんはまさに、その園を選ばなかった先輩ママさんや同期ママさんでした。

選ばなかった園のことはどんどん評価を下げていったのでしょう。
他の園を選んで良かった、そこは選ばなくて良かった、と納得するべく、ごく自然と、マイナスのバイアスがかかっていたんですね。

あの本を読んでスッキリしました。

これは脳の特性なので、仕方のないことです。
子供の進路に関わることを真剣に悩んだはずですから、真剣に悩めば悩むほど、選ばなかった選択肢に対しては評価を下げるのは不思議ではないです。

でもあのとき、自分の直感を信じ、鵜呑みにしなくて良かったと思いました。それを選ばなかった人の意見だけを集めるのはいかに危険か、ということを痛感しました。

どういう選択をした人からの情報か注意せよ

こういうことって珍しくないですよね。
子供のことって、自分のこと以上に悩むことが多いと思います。

例えば、

・幼稚園受験するか?するならどこがいいか?
・小学校受験するか?するならどこがいいか?通学はどうするべき?
・中学校受験するか?大学付属?都立?
・どこの塾が良いか?いつから通わせるべき?
・どこの習い事が良いか?

などなど、挙げればきりがありません。

そういったとき、先輩方の体験談を参考にしたり、同じように悩んでいるママと情報交換したり、情報収拾することも多いと思います。
実際に悩んだ経験のある方の話はとてもリアルで貴重な情報です。

でも、実際に悩んだ経験があるからこそ、選択しなかった方の評価については気をつけなければいけません

例えば小学校受験をするかどうか悩んだ結果、小学校受験をしなかった人だけから話を聞くと、私立小学校に対して過剰にマイナスのバイアスがかかった話を聞かされている可能性があるわけです。

情報収拾するなら、できるだけ選択した人と選択しなかった人の両方から話を聞いた方がベターですし、できない場合は、選択しなかった方にはマイナスのバイアスがかかっていることに注意すべきです。

逆に、自分が誰かに話すときには、選ばなかった方の選択肢を過剰に貶めた話をしていないか心がけることも大人として気をつけたいところです。

以上、本から大事な教訓を得ることができました。

おしまい。

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