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ピアノを始めて良かったこと

昨日、「ピアノを始めた理由」を記事に書きました。

ちょうど4歳のお誕生月から始めて、1年半経ち振り返ると、大変なこともありますが良かったと思うことがたくさんあります。今日は、1年半の時点で「ピアノを始めて良かったこと」を記録したいと思います。

5感をフル活用

娘がピアノを練習している様子を見ていると、幼い体全身の5感をフルに使っていることがよくわかります。
楽譜をじっと見て、手指を動かして、耳で音を聞きながら打鍵の強さや弾き方を調整して、全身で必死に習得しようとしています。(嗅覚は使ってないけど)

心身の発達にとって、5感を相互に連動させる訓練はすごく大事だと思っています。

・目で見たことを理解して、どう動くかを考えて、考えたように手足を動かす
・手先を細かく動かしたり、力の加減を操れる

こうして、目で見たものを正しく認知する視覚と頭の連動の正確さとか、頭で指令した通りに体を動かせる丁寧さとかをしっかり鍛えていくことは、認知力や理解力を養ってくれると思っています。

ピアノではなくてももちろんいいのですが、質の良い鍛錬に感じます。

わかりやすく小刻みなステップアップができる

自分が習っていた時には気づきませんでしたが、ピアノって上達するにあたって、ステップアップがとても細かいんです。

例えば、スタッカート1つとっても

・右手の1本指でスタッカートができるようになる
・どの指でもスタッカートできるよになる
・連続でスタッカートができるようになる
・スタッカートと伸ばす音を交互にできるようになる
・強いスタッカートと弱いスタッカートができるようになる
・左手も同じようにスタッカートができるようになる
・右手と左手、片方は伸ばして片方はスタッカートができるようになる

という感じで、ちょっとしたステップアップがたくさんあります。

似ていることでも、ちょっと変わるとすぐにはできなくて、練習が必要。
マスターしたかなと思ったスタッカートでは、次の曲ではまた違う形で使われているんです。

しかも、次のステップがわかりやすい。
スタッカートで弾きたくても、前後の音や使う指、もう1つの手の方の動きによってうまく跳ねる音にならなかったりして、失敗しては弾いてみる、の繰り返し。

ステップアップの解像度が高いのは、本人も達成感を得られやすいですし、親としても教えやすく、日々の積み重ねの成果が目に見えるところがとてもいいなぁと思います。

いつも「なかなかできない」

最初にピアノに決めた動機の1つに、「発達の早い娘は学年の中では何でもサクッとできてしまうので、常に「すぐにはできないこと」が立ちはだかり、難しいことを頑張り続ける環境」とつづりましたが、これは私の目論見通りです。

片手間ではすぐには弾けるようにはならないので、何度も間違えながら練習して、少しずつ覚えて、数日でやっと弾けるようになります。

この、それなりに弾けるようになるまでがすごく大変です。
実際に娘も、「私は折り紙も工作も縄跳びも何でも上手にできるのに、ピアノだけは難しい・・(泣)」とつぶやいていました。
上手に弾けなくて泣くこともありますが、歯を食いしばってピアノの練習をしています。

親も付き合うのは大変ですが、それは狙い通りなのでこちらも付き合うしかありません。

何度も練習してやっと、弾けるようになった!という時、娘はとても喜びます。
「えーんできない〜」からスタートして、それでも「負けない!諦めない!」「頑張る!」「練習すればできる!」と自分を鼓舞しながらピアノに取り組む様子を見ると、頼もしく思いますし、どんなに大変でも寄り添っていこうと思います。

負けず嫌いで悔しがりな娘には、こういう経験を通じて、

・できなくても平常心でいる強さ
・最初はできなくても、練習すればできるようになるという自信
・なかなかできなくても根気よくチャレンジし続ける粘り強さ

を鍛えてもらいたいと思います。

度胸がつく

娘が通うピアノでは、年に1回のコンサート(お客さんもいる)と、年に1回の練習発表会(レッスン生と保護者のみ)があります。

1つ又は2つの曲を、数ヶ月かけて何度も弾き込んで、ただ音を出せるというレベルから、より素敵な音楽になるまでしっかりブラッシュアップして、人前で演奏します。

これまでに3回、大勢の前で弾く機会がありました。

その度に、母としてはやきもき、自分の時よりも緊張して見守っていますが、本人はいたって平静。思っていた以上に堂々と演奏しています。

緊張した?と聞くと、「平気だよ〜」とニコニコ答えるほどですが、やはり幼い頃から人前で何かをする機会があることは、度胸をつけてくれると思います。(母にも・・)

母の期待値に縛られない

ピアノの練習をしていて思うのは、私の期待値に娘の出来は関係ないということです。

例えば、先生が「こんな風に弾いてみてごらん」と娘に言う時、横で付き添っている私は「え〜そんな難しいこと言ってもわからないのでは・・」と思うことがあるのですが、意外と娘はすんなり理解して言われたように弾けたりします。
この曲は難しいかな。。と思ってもあっという間に弾けるようになることも珍しくありません。

ピアノに限らずお稽古ごと何しても言えることかもしれませんが、
ピアノをしていなかったら、この子を私の期待の範囲に収めてしまっていたんだろうなぁと思います。
これはもったいないことです。

そういう意味で、個人レッスンのピアノは、娘を私の期待値の範囲から飛び出させてくれるところ、そして私に、「娘は私の期待値の範囲の能力ではない」とおも知らせてくれるところがとてもありがたいなと思っています。

一緒に楽しめる

これは自覚していなかったのですが、娘がピアノを始めて、思っていた以上に私自身も結構ピアノが好きなようです。
娘と一緒になって弾くのがなかなか楽しいのです。

娘と横に座って連弾したり、一緒に弾くのが楽しい、これは想定外の良かったことでした。

まとめ

まだ1年半ですが、今のところ、ピアノを始めさせて良かったと思っています。できれば長く続けて欲しいなぁと思うので、伴走頑張ろうと思います。



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