記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

月姫の琥珀さんを萌え語る ①呼び方の尊み

ようこそいらっしゃいませ!!!

こちら、ゲーム「月姫」のヒロイン、琥珀さんの萌えに倒れ、萌えを叫ばんとする人の発声所です。まあぼちぼちゆっくりしていってください(*´꒳`*)♡

月姫の真ヒロインとの声もある琥珀さんの真のかわいさを伝えたい!
誤解されがちな本編での謎行動・描写を解説し真の琥珀さん萌えへと導きます!……✨✨

最終的にはFGOなどで一躍有名になったTYPE-MOONの原点。
シナリオ担当の奈須きのこと、絵担当の武内崇の
すごさと素晴らしさを伝えられたらと思っています✨

※月姫プレイ済みの方のみどうぞ
※月姫リメイクが楽しみな、月姫未プレイな方は読むのやめた方がいいです
ネタバレしかないし、核心を突く話が多いので
 
※18禁な内容なので注意

※はっちゃけ琥珀さんの話は全くない(歌月十夜、Melty Blood...)
※シリアスな琥珀さんの原点を探ります(月姫本編)

※めっちゃ長いです(笑)
※脱線しまくりますけど、愛はあるので、コーヒー片手にでもどうぞ☕️☆


ちなみに・・・「月姫とは」

「月姫」…同人サークルTYPE-MOON(奈須きのこ、武内崇、清兵衛、Kate)が2000年冬コミケにて販売、口コミにより同人ながら異例の大ヒット

月姫の主人公「遠野志貴」…眼鏡、ナイフ
ヒロイン「アルクェイド・ブリュンスタッド」…真祖、金髪

ヒロイン「シエル」…先輩、カレー
ヒロイン「遠野秋葉」…妹、鬼
ヒロイン「琥珀」…使用人、姉、和服
ヒロイン「翡翠」…使用人、妹、洋服
月リメ昇格予定ヒロイン「弓塚さつき」…同級生、ツインテール

[Windows10プレイ可・ディスクレス可]

文章抽出おすすめ

なお、深い話しかしないので、

月姫をお持ちの方こちらで文章抽出してください やりながらだと理解が深まります (リンクです)


こちらで抽出しながら時間がある暇な時に
自分で該当箇所を抜き出してコピペ別名保存しとくといいと思います

かなり重要な琥珀の喋り方の話

あと、今から重要なこと言いますけど、
琥珀は月姫本編ではほとんど「………」「———」「、」「っ」「!」を使いません。これ、注意して読んでいくと、(ある種本音がわかりやすい秋葉や志貴と注意深く比較して読んでみると)よくわかります。
本音で話していないんですね。心で話していない。
と、いうより、すべて組み立てた上で話をしているので、そういった人間が話していて普通出てくるであろう動揺のようなものが全く見られない。これに気付いた時、(あ、きのこって本当に琥珀を人形として書いていたんだな)って感覚的にわかりました。ある種本当に、機械的に動いていたのが月姫本編の琥珀なんだなと思います。
逆に言えば、琥珀ルートでの琥珀は段々とこのルールが崩れていきます。具体的には膝枕のあたりから。「……志貴さん!?」とか、「……」とか「!?」が増えてきて、あーーー心境的に変わって来たんだなってわかるわけでやんす。
決まったルールに従って動く機械ーー人形から、動揺も涙もする人間に。
琥珀は、翡翠ルートラストで、志貴さんには計画が乱されることがしょっちゅうでした、と言っています。
それは、人間に戻る、ということ。(でもある)その動揺をーーー心の動きを。何よりも大切に描いたのが琥珀ルートなんだと思います。
だから、私って琥珀ルートが大好きです。

でははじめます!!!

琥珀「さん」付けをしないワケ

私は「琥珀さん」のことを厳密にさん付けしないのですが、意外とさん付けしない方がものすごい愛情表現なのでは………と思っています。

何故そう思うかと言うと、琥珀ルートにおいての志貴がそうなんですね。

志貴が琥珀の事をものすごく愛おしいって思っている時にそう呼ぶんです。この用法は琥珀ルートでしか出てきませんけどね(笑)

この記事の「呼び方の尊み」というのはこれを指して言っています。

ちなみに琥珀側にも無意識にそういう呼び方変えがあったりするんですよー!!おもろいっしょ~~ヾ(≧▽≦)ノ✨✨
まあその話はおいおい……………(笑)

呼び方とか、気にしない人的はホントどーでもいいと思うんですけどw(笑)

でも、作者である奈須きのこ的にはかなり「呼び方」というものにこだわりがあるようで。


同じ作者の後の作品になる、Fate/stay nightの士郎と凛を例に話を進めようと思います!

きのこの呼び方へのこだわり

Fate/stay nightの、遠坂凛と衛宮士郎。
凛ルート、UBWで士郎は凛と仲良くなって恋人になるのに、PC版で彼らがHする時までも何故士郎はずっと遠坂呼びなのか、と笑 凛も、何故たまにまた「衛宮くん」に戻るのか、とか(笑)

あと、元は衛宮士郎であるアーチャーは遠坂凛を「凛」と下の名前で呼ぶのに、何故ラスト「答えは得た」という、衛宮士郎に戻った瞬間また「遠坂」呼びなのか(笑)、とか^^;笑www

正直、私もこれは悩みました。こやつら、好き合ってんのに、なんでやねん………笑!!!と、名前で呼びあってラブあってほしいそんな乙女ゴコロぉ。(笑)
まあこれに関しては衛宮士郎という人間の、ロボット観念というか。
「変わらない」。そういう男である、という妄念というか(笑)
それが関係してるっぽいですが…………・o・
まぁそれはともかく。
きのこが「呼び方」というものにものすごい執念、&萌え、そしてこだわりを感じているのは分かってもらえたかと思います!(笑)

で、琥珀の話に戻りますが、

そもそも何故琥珀「さん」付け?

なんでなんでしょう。そもそもを考えると、彼女には名字がありません。
孤児だったからですね。双子である翡翠もそうです。
なんで孤児なの~とか、名字どこ行ったの~とか思いますが(笑)

番外的には巫浄という感応者の一族という話になってるので「巫浄琥珀」にはなるのかもしれませんが、基本的に本編の彼女らに名字はありまえすぇん。

(そういえば歌月十夜でとりあえずで遠野琥珀を名乗ってた時の琥珀ちゃんぐぅかわいいです。改めてプレイすると、あそこの志貴なにげに琥珀ルートかな?ってかんじの押せ押せ感があります(笑)。負けてるけど。www
あと琥珀ちゃん何気に照れてますかわゆい。)

名前しかない世界

そもそも、琥珀という人物には名字が存在せず、名前しか存在しないんです!!!……これって、何気にすごくないですか(笑)

脱線しますけどふつう外では「自分の名字+さん」って呼ばれるから、
「自分の名前+さん」って、なんかいいですね。
ふつーに、名前で呼ばれたら嬉しいですもん。笑 関係によるが(爆w
まぁ当の彼女は自分の名前をあまり好いていなかったようですが(翡翠ルートラスト)、それは置いといて。

じゃあどう呼び合うか?って話なんですけど、
意外とこれも
二人の関係性によるんです

「志貴さん」
「琥珀さん」

彼らは一体どういう関係性なんでしょうか?
そして、その呼び方が変わるときは、いつ、どのように変わるのでしょう。

心の距離・親愛・尊敬~~二人の関係性

呼び方。本当、どうでもいい人にとっては割とマジどうでもいい話だと思うんですけど、なんか興が乗っちゃったので考察を進めます。

(以下完全に脱線・興味あればどうぞ)

呼び方。海外とかだと、もうほとんど下の名前で認識してるってのは知っていますよね?調べたら、実はこれって無難な呼び方らしいのですが(笑)

っていうか、そもそもこんなにも「名字」で認識するのって珍しいらしいですよー。普通名前で事足りるじゃないですか。昔は普通に名前で呼び合ってたっぽいです。「お福」…みたいに。もしくは屋号。

名字で認識させるって、「家」で管理した方が、…つまり戸籍上の、少数による大数の管理がたやすいから、そういうふうに明治の政府がさせたっぽいですねー。学校とかでも、幼稚園以外は名字で呼ばれるのも、その教育という名の狂気・洗脳の一環ですねー。
名前で呼ぶ海外とは真逆ですねー。(別に日本が悪いとは言ってないですよ、以下のようにそれぞれの事情もありますし)
ついでに海外の呼び方に関する面白い記事を発見したので紹介
外国人の親しさは呼び方でわかる?関係が進むと変わる呼び名の不思議

ミドルネームの意味、知ってる?よくある例と日本人へのオススメ30選

丁寧な英語はNG!?アメリカ人が敬語をあえて使わない理由!
この記事の
”丁寧語を話すことで「距離」を作っている!?
そもそも日本という社会は上下関係を大事にします。どちらが上で、どちらが下かをハッキリさせるため、私たち日本語は敬語を使うのです。つまり丁寧な言葉とは、相手との距離を作るツールであるとも言えます。
日本とは違い、アメリカは「平等な立場」というのを強く意識する社会です。そのためマナーの一つとして、相手と自分を同じ立場に置く必要があります。どちらかが偉いという状況は避けるべきなのです。
しかしそんな社会で敬語を使うと、相手のと間に距離を作ることになり、対等な関係性が崩れる可能性があります。”

ここらへんちょっと刺さりました………むしろ、使うのが失礼ってかんじみたいです、なんちゅうか、日本の敬語、在り方ってマウント取るために存在してるみたいですね。真逆だ。
職場でさえあまり敬語は使いません。社長によっては“Call me Mark.”(マークって呼んでね)と、自らをファーストネームで呼ぶように指示するところも多いくらい。”
むしろ敬語を使うことが(マナーとして)失礼にあたることも多いみたいです。
丁寧な英語じゃないからといって、礼儀がないわけではありません!
日本語ではカジュアルな喋り方をタメ口と認識しますが、気軽に話す英語が同じようにタメ口だと思ってはいけません。ただ単に気さくなだけで、相手に対する思いやりはちゃんと存在します。
…………………………面白いですね。最高。excellent.自分たまに思います、なんで英語圏に生まれなかったんや、と。まぁ自分で選んだ場所だし、いくらでも挽回できますけどね。
しかし、そうだとしたら、日本の「タメ口」って何なんでしょうね。普通に話してるだけなのに、なんか変なイメージがついてる言葉だ。
自分、そういう上下関係ができた時から疑問だったんすけど。ま~たマウント?もしくは、プライドの話?????

めっちゃくちゃ脱線しましたけど
ま、とりあえず話を進めます。

何故琥珀のことを「さん」付けで志貴は呼ぶのか。
琥珀から志貴を呼ぶのが何故「志貴さん」なのかはわかります。
でも、なぜわざわざ「さん」付けする必要があるのか。
志貴は、基本的にこの原則を崩しません。(後で例外示しますが)

これは心の距離、そして尊敬の念、はたまた、親愛の念。
あらゆるものを含めた心の、そして二人の距離感を表している
と思っています。そのまんまですけど。
志貴から秋葉や翡翠へのくだけた(ふつうの)話し方ではなく、志貴は琥珀に対し敬語も混ぜて話しています。使用人なのに。

志貴が、このように敬語も混ぜて話すのは他ではシエル(先輩)、有馬の母、など本編中では数少なく、あとはふつうの喋り方です。

どうなんでしょう。先ほど外国の話をしちゃったからなぁ(笑)
ちょっとあれですが、ふつう、「使用人」ということばが指す通り、日本では明治から続くあれですが、(いやそれでも人はそれぞれ平等なのが普通だというのはわかっているがそれでも、)「下に見る」……というのは、有り得ない話ではないと思います。

それでも、志貴が琥珀に対しこう、一定の距離と尊敬の念と、平等である、という琥珀さんという存在への意識の高さを持って接するのは何故なのか。やはり割烹着か。もしくは雰囲気か。
「この人は尊重しなければならない」。

そういうふうに、(もしくは犬のように)、志貴の中に染みついているのかもしれません。(初めて会った時からずっと。)

ちなみにですが、翡翠はもう初めて知ったエピローグの時点で既に呼び捨てです。あなたを呼び捨てです。
理由はいくつか考えられますが、幼いころ遊んだ頃の刷り込みで体感的に無意識に「翡翠は許せる」と、身内に入ることを許したとか、一番相性がいいから(うろ覚え)とか?よくわかりませんけども。

脱線~琥珀ルートでひっくり返る距離感

初めて会ったときの印象。
この呼び方、接し方、その人への印象…これが一気にひっくり返ったのが、琥珀ルートなのだと思います。

敢えて対比として出します翡翠は、ルートでの彼女への印象というものは大きくは変わりませんでした。いや確かに変わるけども敢えて言うのなら、
怖いと思っていた人が実は怖くなくって、本当はかわいい人だとわかった。モザイクがとれたら超かわいいワンコだった。というパターンだったと思います。秋葉ルートもこんなかんじですな。

対して琥珀ルートというのは、
「この人は尊重しなければならない」。
(仮)
そう思って、志貴が他ルートである種距離を保ちながらも、その一定線を踏み込まずにいた線を踏み越えた先の言葉が、「琥珀」です。
後に解説する、琥珀ルートHシーンにおいての彼の愛し方なんだと思います。(あーーーー早く書きたい(笑)メッチャ長くなりそうだけどぉ~~でもペンは止まらん)
志貴が今まで思っていた琥珀という人物には、モザイクがかかっていなかった。(そう、思っていた。)
ただ「こういう人物だ」。そう決めつけて接していたわけです。(ただどこかでなにか(尊重?)は感じつつ。)
決めつける。よくやってしまうパターンでもありますが、また敢えて対比で出す翡翠ルートでは、翡翠という人物はそのままでした。彼女は最初から変わってはいなかった。(ただ表に出にくいというだけで。)現実にもこういう方っていらっしゃいますよね。わかりにくいけど、かわいいってやつです。
対して琥珀は、最初から仮面でした。私には、琥珀を責めることなんてできないしそれが物語の醍醐味だと思うしやる気もないですけど、彼女は本心(恐らく、それは凍った心)を隠して(というよりある種、忘れたまま)現実を笑顔と演技でやり過ごしてきたわけです。それでも、わたしは「それでも彼女は琥珀だった。」そう言えますけどね。志貴もそう言うかもしれません。

「琥珀ルート」というのは、琥珀、という最初に(第一印象で)決めていた彼女への人物像…こうであるという印象、感覚が徐々に「?」マークになっていくというものでもあります。具体的には、このころから。

泣きそうな顔。(これでも泣きそうなんですよ!わかりにくいかもだけど。)

琥珀ルート入ってすぐの、宴会の後、中庭で志貴と話しているときの、ふと一瞬変わった「いつも笑顔ではない琥珀さん」。その、一瞬の煌めきにございます。美しいね。シャンパン一つ。

この頃から、志貴は琥珀という人物に興味を持つようになります。
今までは(それ以外のルートなどでは)、フレンドリーで、でもちょっと距離を持った、明るく頼れる元気な使用人さんでした。
でも、どうやらそれだけではないらしい。
なにか、儚さのようなものを感じたのでしょうか。
ここから、リボンーーー約束の女の子。10年前の約束。
(私が)めっちゃノスタルジーに感じるそれらを通して、琥珀の思いに触れいていくこととなります

………………そもそも、ここまではっ!
これこそが琥珀ルートの話であって!!!
それ以外はそうじゃないんだなぁ。ま~とりあえず琥珀ルートは、この記事では別枠での扱いとして心得ください。つまりこの話忘れてください(笑)脱線です・・・
まあそれはおいといて。

脱線復活~(本編で)初めて二人が出会う時


普段の、琥珀への志貴の印象。
この心の距離感。その印象。これが今回大事な話になってきますので、しっかり付いてきてくださーい!(あーなんか士郎の声が聞こえるよーHF3章楽しみ笑✨)

心の距離って、ありますよね。誰にでも。
当然合う合わない。見えない心の壁(笑)(^◇^)
ま~いろいろあると思います。でも、志貴から琥珀を見るものにはいろいろと複雑な印象が絡まっているような気が。

とりあえず、、その初めて「志貴が琥珀に会ったとき。」見てみてください
(本編中の最初の出会いを載せています)

以下引用(初回プレイ時、屋敷)

□ 屋敷玄関(朝)

 屋敷の玄関は重苦しくそびえ、訪れる者を威圧している。
 鉄でできた両開きの扉の横には、不釣り合いな呼び鈴があった。
「…………よし」
 緊張を振り払って呼び鈴を押す。

 ぴんぽーん、なんていう親しみのある音はしない。

 重苦しい静寂が続くこと数秒。
 扉の奥でぱたぱた、という慌ただしい人の気配がした。

「お待ちしておりました」
 がちゃり、と扉が開く。
 開いた先にあるのは見覚えのあるロビーと、割烹着を着た少女の姿だった。

□ 屋敷ロビー(夕)
□ 中央<昼>=琥珀:楽03(正面)

「よかった。あんまりに遅いから迷っているのかなって心配しちゃってたんですよ。日が落ちてもいらっしゃらなかったらお迎えに行こうかなって思ってたんですから」
 割烹着なんていうアナクロなものを着込んだ少女はにこにこと笑っている。

「あ、いや───それは、その」
 こちらはというと、少女のあまりに時代錯誤なカッコウに面食らってしまって、まともな言葉が口にできない。
 おどおどとしたこっちの口調を不審に思ったのか、少女はかすかに首をかしげた。

「志貴さま、ですよね?」
「え───ああ。さまっていうのは、その、余計だけど」
「ですよね? もう、脅かさないでくださいっ。わたし、また間違えちゃったかなって恐くなったじゃないですか」
 少女はめっ、と母親が子供をしかるような仕草をした。
 だっていうのに顔は微笑んでいて、少女はともかく暖かい雰囲気を崩さない。

 
 ……着物に割烹着。
 客を出迎えにきて、俺なんかのことを『さま』づけで呼ぶ。
 ということは、この子は────

「えっと、その───君、もしかしてここのお手伝いさん?」
 こちらの質問に少女は微笑みだけで答えた。
「さ、お疲れでしょう? 遠慮せずにあがってくださいな。居間で秋葉さまもお待ちになってらっしゃいますから」
□ 中央を消去

 少女はさっさとロビーを横切って居間へと歩いていく。
 と、思い出したようにくるりと振り返ると、満面の笑みをうかべてお辞儀をした。

□ 中央<昼>=琥珀:楽02(楽しそう)

「お帰りなさい志貴さま。どうぞ、今日からよろしくお願いしますね」
 少女の挨拶は、本当に華のような笑顔だった。
 それに何ひとつ気のきいた言葉も返せず、おずおずと彼女の後についていった

□ 屋敷居間(夜)

少女に案内されて居間へ移動する。

───居間は、初めて見るような気がした。

八年前の事で覚えていないのか、それともあれから内装を変えでもしたのか。
 とにかく他人の家のようで落ち着かない。
 きょろきょろと居間の様子を見回していると、割烹着のお手伝いさんがペコリと頭をさげていた。

「志貴さまをお連れしました」
「ごくろうさま。厨房に戻っていいわよ、琥珀」
「はい」
 お手伝いさんはコハク、という名前らしい。
 琥珀さんはそれでは、とこっちにも小さくおじぎをして居間から出ていく。
 残されたのは自分と───見覚えのない、二人の少女だけだった。

(思わず太字にしてしまった・・・・・)

…どうだったでしょうか?
ここの印象で、志貴が何故「琥珀さん」と呼ぶか。
その答えが何となくつかめると思います。
そして、その印象は琥珀ルート以外ずっと付きまとうことになります。

今風にわかりやすく言うのなら、…「バブみ」、なのかもしれませんね(笑)

キーワード:「割烹着なんていうアナクロなものを着込んだ少女」「時代錯誤な格好」「同年代の少女」「にこにこと笑っている」「お手伝いさん」「着物に割烹着」「ともかく暖かい雰囲気を崩さない」「微笑み」「満面の笑み」「めっ、と母親が子供をしかるような仕草」

あーーーーーこれはバブいっすね(笑
これにはふつう、騙されます。いつぞや武内崇が読本で言ってましたが、
>『男に従順かつ寛容で、その実すべて手のひらの上という、たぶん男じゃ一生敵わない女性です。さんづけしてしまうのは、しっぽを振る犬のような気持ちですよ、俺の場合(笑)』

うん、これでいいんじゃないかな。この記事w

またちょっと違う話になりますが、
琥珀さんは、(というかきのこ・武内は)、隠すの上手すぎです。

もうヤバいレベル。すごすぎ。さすが、犯罪やってるだけの事はあります。
正直、動揺なんて一定のヶ所以外ほぼどこにも見られません。
みなさんも、翡翠ルートやるまでは、(もしくは、ネタバレ踏むまでは)、
琥珀が犯人である/裏の顔を持っている/琥珀の本当の素顔・イメージとの乖離/…それらに気付くことなんてなかったと思います。

完 全 犯 罪 。

…そんな言葉が脳裏に浮かびました。琥珀さん、しゅごい……………………………………………………………………………………………

でもね、でもね。
琥珀さんという概念がすごいのは、それだけじゃないってところです。
そこだけ見ると「翡翠ルート以前の琥珀」ってかんじで冷たい印象を受ける人形の話、ってかんじなんですけど、それだけじゃないのが月姫の面白いところで、私を未だに魅了し続ける琥珀さんの魅力なんだと思います。
そう、それは、琥珀ルートでね………………………………………………!!!!!!

志貴が琥珀さんを呼び捨てにするとき(七変化)

(志貴は=プレイヤーなので、)そんな風に琥珀と一定の距離を取りつつも親愛を以って接しようとする志貴ですが、本編ではその例外もあります。普段の冷静さと理性ををかなぐり捨てて、「琥珀」と呼び捨てにする場面です。

具体的には

基本的には
・ロア(シキ、悪性)と繋がって反転しているとき(全ルート)
・対魔(七夜)としの本能で反転しているとき(全ルート)
・主に琥珀とのHシーン(かつ理性があるときなので→アルクルート淫夢・)

例外的に
・アルクェイド トゥルーエンド後すべてがどうでもよくなったとき
(アルクェイド トゥルーエンド・屋敷のリビングに向かった時の地の文)

更に基本的に
・淫夢でのHシーンに入る時(アルクェイドルート)

・ 琥珀さんの事をものすごく愛して(愛おしく感じて)いる時(琥珀ルート)
人外を見て志貴の血に元々混ざっている

などがあります。(見落としあるかも)


①はけっこうわかりやすい。判別方法: 俺=志貴/オレ=ロア
「オレ」が「俺」の意識を乗っ取って動こうとする場面がたまに字の文で見られまして、こうなると本当に変わります。………誰?(笑)
ホント暴力的すぎてびっくりー。普段の志貴とは真逆ですな。
こうなるともう志貴本人じゃないので、(ある種本人なんでしょうか………?よくわかってない〜〜〜)いつもやらないこともヒャッハーやっちゃいます。
当然、琥珀さんも呼び捨てですねー。別に愛情はない。

シエルルートでの琥珀を後ろから犯しちゃうやつ。
あれも完全にロアと繋がっちゃってます。だから、あんなふうになっちゃうわけですな。まあ選択肢で選べますが笑
でも、そのシーンも「ロアである」と言っても「志貴であること」に変わりはないので

③は意外な盲点だったなぁ………………………………。。。。。ここ、衛宮士郎とは違うところだな、って強く思いました。例えば衛宮士郎はFateルート後もまぁまぁ周りも(以前通りに)大切にしつつも生きていくんだろうし、もしUBWで凛が死ぬルートがあったとしても(いや、それはどうだろう???憧れの存在………そもそも、あそこまで遠坂一直線になると他がアウトオブ眼中なので、そもそも凛が死にそうになってもその前に自分が死にますねwwwww、タイガー道場=≡=-・∴ 、議論終了w)、すみません、HFは何とも言い難い………、、、うーん、何というか、衛宮士郎がHFで人間やめる(じゃなくて(笑))人間にもどる、その後とかなら多少無気力になるのは想像できますが、通常の衛宮士郎だともっとロボットだと思うので、多分普通に(むしろそれまで以上に力入れて)正義の日常を回しますね。Fateルート。自分UBWが好きなんであんま覚えてないっす。笑                   でも、いつぞやカニファンの比較できのこが語っていた、衛宮士郎と遠野志貴は全く反対、本来は相容れない存在、衛宮士郎は周りが幸せならok、遠野志貴は愛した人が幸せならok(周りはどうでもいい)………これ極論も多少あるかなとは思ったんですが、実際のところ琥珀ルートで選択肢で秋葉殺しちゃった後は琥珀さんっていう大事な人失ったしもう人生やることないやって言ってとぼとぼどっか去っていってE・N・Dですもんね。確かにそういうところあるかもしれないです。まず前提からして変な話ですけど、衛宮士郎があの立場にいて琥珀を愛せるかっていうとナゾですね。自分が思ってたより、あの2人の主人公は違うのかもです笑(似たところも多いですが)

④は虫ですね。チキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキってやつ。音でわかる。首に虫がたかってるようだ。脳髄から、殺せと命令が来るようだ。みたいなやつ。最初にアルクェイド殺したのも、これのせいでした。殺した時は射精に似た快感、性的興奮のような昂り、って、どんだけやねん:(;゙゚'ω゚'):これを収めに琥珀さんが薬を持ってきてくれた時もありましたねー。(琥珀ルート)

面白いのが、②、アルクェイドルートの淫夢で秋葉/琥珀を選んでいったときの志貴の反応です。生殖器に触れる触れないあたりで、彼女の呼び方が必ず変わってきます。琥珀、と。
これは推測ですが、志貴もそこまでデリケートな部分まで人に触られると、いくら心で距離を置いていたとはいえもう色々我慢もできずに琥珀、と普段抑えていた分(もしくはその他の感情で?)呼んでしまう…という事だと思います。

まあ、たまにふつうに琥珀さん呼びに戻るんですけど(笑)(多分⑤の前提が無いから、琥珀ルートに比べて戻りやすいのかも?)
まあここらへんはアレでしょうね、心の距離感、その関係性。
琥珀は琥珀ルートでの真H
(ちなみに私は騎乗位でのアレまでのあれを琥珀 前H、そこから志貴が琥珀に愛を伝えてからのラブいあれを琥珀 真Hと呼んでいます。覚えてもらうと話が早い。よろしこ)
以外ではびっみょーーに心を開いていない(無意識では開いている、が関係性(つまりリボン関係での翡翠/琥珀バレ)があるか無いかでけっこう変わってくるんです。

まぁ、淫夢の話だし、実際の琥珀さんの話じゃないし。もっとフワフワした別の存在(妄想的な意味で都合のいい)なんじゃない?と思うかもしれませんが、いやそれがなんと!けっこう似てるんですねーーー。私的には地続きの本人(ただしシチュエーションとしてはifなのでやっぱり別人/並行世界のイメージ、まぁ性格的には完全に本編の本人です)だと思っています。
でもシチュエーションとしては志貴の無意識の願望も入ってるらしいので(縛られるのもそうなのかーーー(笑))、琥珀の行動とかもやっぱり幻であって本物ではありえない…???
うーん、面白いなぁ…笑笑笑 わかりませんね(笑)
まあでもとにかく、淫夢での琥珀にもものすごく萌えるので後で語りたい。(これを夢琥珀H、夢琥珀H 秋葉 とそれぞれ命名する、のちに解説する^^)

そして⑤、私史上最推しの、⑤。✨(笑)本編中最高に萌える萌え萌えスポットでもある⑤、琥珀前Hからの真Hの流れが最高に最高なんでみんな見てほしい。これこそ愛だ。ラヴ。そこらへんも、呼び方に、まぁつまり地の文とか琥珀の感じ方とか、そういうのに着目&注目してみてもらえると最高に超excitingできるので、ハッスルできるので(改めて考えるとハッスルってなに?wー)、おすすめだぞ。っていうか語り足りないので後で語る。

琥珀からの志貴の呼び方

そう、それでね、呼び方が萌えるって話。
で、志貴からの琥珀呼びは実感してもらえたと思うけど(まだまだ話足りないけど)、琥珀から志貴への志貴さん呼びもまた萌える話があるので聞いてほしい。てゆーか今深夜なんで崩れてきた。このままでいく。許す。

まず琥珀や翡翠といったお手伝いさんポジの人とっては、仕える側(というのも変な話ですけどー)の人間は基本的には「○○さま」と呼ぶといった前提があるらしい。知らなかった。てゆーか、想像もできんwww草
で、その法則で、秋葉さま、四季さま、槇久さま、紅魔さま、久我峰さま、みたいなかんじで量産していくんですけどw草
(久我峰以外全部下の名前+さま なんですなぁ〜〜〜……… これは心の距離感で分けているのかな?いや、でもこれ普通に考えて遠野さまって呼んでたら見分けつきませんね〜〜〜)
(紅魔も下の名前で呼んでいるあたりどうなんだろうと思いましたが、これは多分久我峰の方が特別で、あれは分家で遠野とは別だから、そして秋葉の許嫁?に勝手にされたかんじで秋葉のお付きかつ実は秋葉のことも好きな琥珀としては名字呼びだぜオラァーーーみたいな扱い、ってことなんでしょうかね?それか単なる区別?、紅魔は普通に謎、仲良かったのか?wでも、型月wiki見る限り、琥珀としては紅魔をたまにからかいつつまあ普通に友達?ぽいかんじでいい関係ではあったようですね、うん、それなら納得、ちなみに8年いたようです、って、オイ8年て、オイ
志貴が事故?に合って屋敷を離れてから〜志貴がまた帰ってくるまで、ですかね。時期的には入れ替わりだぁ)
まぁ志貴もそんなかんじで、志貴さま呼びされるわけですよね、最初は
多分ですけど、志貴が屋敷にいない時から、琥珀は志貴のことを志貴さま、って呼んでたんだと思います(まだ七夜志貴だった頃(窓越しにコミュニケってたとき)はわからないけど)
それだから、翡翠ルートで途中琥珀、翡翠に化けるじゃないですか その時、意外と全部ちゃんと琥珀の喋り方で、行動原理で、動いているんですけど。
琥珀は普通に、また志貴に再会してから培ってきた志貴さん呼びをただそのまま志貴さま呼びに変えただけで、そんなに琥珀本人的には志貴さま呼びにそんなに違和感ないみたいで。(いや、私はありまくるからびっくりしているだけかもしれない(笑))そこらへん、すげぇなぁ〜〜〜、ときのこを想いつつ、そのまま一瞬翡翠のふりをしつつも琥珀的に手淫ってく、そんな琥珀にメロメロDAZE☆
(これを、琥珀、翡翠化けHと命名、のちに解説する)

あと詳しく言うと、琥珀は志貴のことを普通「志貴さん」、なんだけど、琥珀ルートの膝枕あたりからびみょーにやっぱり琥珀の気持ちも変化してるのがまるわかりになってきてて、「志貴、さん」、みたいなかんじで真ん中に点が入る時あるんすよ。これ、すごい変化なんすよ。実は。

最後の結論から言いますけど、これ、ただの家政婦から、ひとりの人間として、少女として羽ばたく気持ちの表れなんですよ結果的には。
まあつまり、琥珀は、 最終的に志貴とラブい雰囲気になって真Hへと繰り出しますね???
そこでの琥珀の気持ちは、もう一人のただの使用人とかじゃぁないんです。もう彼らの関係は、ご主人さまとメイド(和)的な関係じゃないんです。もう、一人の恋する乙女なんです。少女なんです。女なんです。恋した男は主人が恋する男?でももうそんなの関係ねぇ!!!なんです。(ここまでアレではないw念のため)

実際のところ、ここまで二人の関係性が進んでいない他ルートでの琥珀H(淫夢は秋葉公認だし、妄想説も含めて除外)では、シエルルートでの琥珀後ろからむりやりHでは、「いけません、こんなこと」、と嗜めるようなことを言い、翡翠ルートでの琥珀翡翠化けHでは「だめですこんなこと秋葉さまに知られたら」と言っています
実際のところはこんなかんじで、

「あ―――ん、ん……あ………」 琥珀は抵抗しない。 ただ、羞恥心と、自身の女性部分を責められているという感覚で、頬を赤くそめている。「……だめ、です志貴さん……こんなこと、秋葉さまに、しられ、たら―――」 言葉では拒みつつ、琥珀の体は拒んではいない。 精液で汚れないようにスカートをたくし上げているのだって、俺が入りやすいように導いているようにも、とれた。

そんなにすごく本気で嫌がっている、ってわけじゃなさそうですよね
これは多分、翡翠ルートが月姫の最後のルートなんだ、ときのこが心に決めていたからなのかもしれません(忘れがちかもですが、最 初 は 琥 珀 ル ー ト は な か っ た。想定さえされていなかったんです。きのこの中では。つまり、琥珀ルート以外の文章では。
(どうなんだろう、琥珀ルートを決めてから全体の直しをちょいちょい入れたのか、むしろそんな時間なかったように思えますが、(たしかコミ日が近かったんですよね、多分ルート管理とかでも手一杯だったかもですね〜〜)

これ、きのこが心にもう琥珀救済ルートは書かない、って決めてたから、ある種このHシーンこそがきのこにとっての琥珀へのある種の救済だったのかもしれませんねー。
まー実際のところ、この琥珀翡翠化けHの最後ではまた志貴ロアと繋がって反転しちゃうんですけど。

話めちゃくちゃ逸れたんで戻しますけど、
琥珀はそう、志貴と真Hをするときものすごく「志貴、さん」になりがちです。あとたまに「志貴さ、ん」。違いは微妙にある。w
それも注目して読んでみると、萌え度激萌えなんで、やってみてください!ポイントは、乙女心を持ちまくって読むこと!!!今日から君は心は乙女だ!!!!!
そう、あとね、、最終的に最後ついに「さん」も消えて「志貴」呼びになるんですよね。。。。。
イクときなんですけど。
あのね、激萌えですよ………………………………………………………………………ーーーーーーーーーーーーーーーーー(白い砂浜と化している、、、ああ、星の砂貝殻綺麗だなぁ……………………………………)
かわいすぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちなみに、歌月十夜、タナトスの花でもそうなります。(琥珀、琥珀&翡翠の時もそう)
はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。激萌えかよ。
や、かわいいよね。琥珀ちゃん。


たまに戻る「志貴さま」呼びの謎

これ、月姫やってると何気に「うん?」となりつつも、「うん、まぁ誤字だろう」、ということでスルーされがちになってしまう一因だと思うんす。
月姫って面白いですけど、何せ琥珀の心境の説明がないのがつらいところっすよね。まあそれを補完するのが私の仕事です

で、たまに戻る「志貴さま」呼びのナゾ。
琥珀はいつも「志貴さん」「志貴さん」なのに、何故いきなり「志貴さま」なんて仰々しい言い方に戻ってしまうのか。しかも突然。

そもそも、出会った最初の頃は「志貴さま」呼びでした(実は。)
琥珀も、翡翠と大差なく、一緒に「志貴さま」「志貴さま」と呼んでいたわけです。
その時の様子ーーー

志貴さま、ですよね?」
「え───ああ。さまっていうのは、その、余計だけど」
「ですよね? もう、脅かさないでくださいっ。わたし、また間違えちゃったかなって恐くなったじゃないですか」
 少女はめっ、と母親が子供をしかるような仕草をした。
 だっていうのに顔は微笑んでいて、少女はともかく暖かい雰囲気を崩さない。

この後に翡翠に「志貴さま」呼びはやめてくれ、と姉の琥珀さんにも伝えておいてくれ、と言っています。(翌日会ったときには既に「志貴さん」。)

あと、翡翠として化けている時は基本的に「志貴さま」。
(喋り方はいつものテンション高めの琥珀で、「~くださいっ。」の「っ」が無い、少し丁寧な言い方にはなってはいるが、意外と変わっていない=翡翠との区別は意外とつく)


朝、七夜のナイフを手渡されるとき。
ここは更に言い方が特殊です。志貴さまのお父さま、ってあたりがグッと来ますよねー。遠野志貴の父つったらまぁ遠野槙久になりますが、本当の父は(家は)七夜ですから。琥珀の思いがなんか伝わってくるようでグッと来ます。でもここの「志貴さま」は無意識かなぁ~~。(本当のところはナゾ。きのこ解説してくれそ~~~~)「志貴さま」っていう呼び方はある種琥珀の中で染みついている言い方だと思うんです(その期間的にも考えて。)

「そうなんですか? こちらが届けられたお荷物ですけど」
 琥珀さんは二十センチほどの、細い木箱を手渡してくる。
 重量はあまりない。

「───琥珀さん、俺はこんなの見た事もないんだけど」
「はあ。なんでも志貴さまのお父さまの遺品だそうですけど。志貴さんに譲られるようにって遺言があったとか」
「……あの親父が俺に?」
 ……それこそ実感がわかない。
 八年前、俺をこの屋敷から追い出した親父がどうして俺に形見分けをするんだろう?

あとは場所要所で呼び方がたま~に変わりますが、
これには、その時のシチュエーションが関係していると思っています。

たとえばーーー
遠野家ルート(秋葉/翡翠/琥珀)共通選択肢・「琥珀の手伝いをする」中庭

 ざっざっ、とホウキで落ち葉を掻き集める琥珀さん。
───と、こっちも仕事の邪魔をしにきたわけじゃないんだっけ。

「琥珀さん、ホウキもう一本ある?」
「はい、倉庫に何本でもありますけど。何にお使いになるんですか?」
「いや、俺も落ち葉集めをやろうかなって」
 ぴた、と琥珀さんのホウキが止まる。

「────そんなのはいけません。志貴さまにそんな事をされては、後でわたしがお叱りを受けちゃいます」

「お叱りって誰に───って、一人しかいないような、そういうヤツは」
「はい」
 琥珀さんははっきりとうなずく。

~中略~

 はい、と琥珀さんは自分の持っていたホウキを手渡してくれる。

「それじゃあ倉庫からホウキを持ってきますから、志貴さまは先に行っていてください。途中、くれぐれも翡翠ちゃんと秋葉さまに見つからないでくださいね」

たたた、と軽い足取りで琥珀さんは走っていってしまった。

ここ、何気に琥珀が動揺(びっくり)している珍しいシーンだと思います。
これは、主人と使用人、そういう関係性を琥珀が意識したときかなぁと。
2回目の志貴さまは、これ、完全に窓際の少女と化していますね。あの時の男の子と、一緒に遊ぶ、っていうシチュエーションです。今の琥珀(翡翠のフリをした?)ではなく、窓際の少女としての願望というか、想いが強くかつ無意識に出た結果だと思うんですが、どうでしょう。
ここ、これ以外の会話はすべて「志貴さん」呼びなんですよね…
でも、これでなんとな~く、いつ「志貴さま」呼びに戻るか、っていうのは分かったかと思います(おそらく無意識、あるいはきのこの采配で。)

その他、TYPEMOONのみんなが出てくるドラマcd、
「アーネンエルベの一日」で一瞬「志貴さま」って呼んでる気がするんですよね~~。
きのこはちょいちょい「志貴さま」呼びを何気に挟んでくるから侮れない。

また

てわけで、①呼び方編は以上でーっす。

次回予告……ッ!!

②は私が我慢できないのでHシーン攻略編へと移ります〜。
気長に待ってネ。感想もお待ちしておりま~す☆

③はおそらく表情編でーす☆ 武内絵最高☆ミ

④は細かいところ拾いま〜っす☆ 作中のギミックとか。(でも他のところで言っちゃいそう(笑))きのこの琥珀への描写の鋭さ書きたいなあ。擬音。
ぼちぼち予定変更しまーっす☆ミミミ

あと拾いたいところは、
①きのこの素晴らしさ
…とーの違い とか じっくり感じる文章、について
②琥珀Hシーン以外の通常萌えスチル、萌え要素など!膝枕!ぎゅ!
③Hシーンなどでのセリフまわし、展開の違い、思いの丈の変化など〜差分(琥珀⇔秋葉/夢)
④個人的萌えシーン、翡翠と琥珀の関係性など


多すぎィ!!!



個人的には、Hシーン攻略編がくっっっっっそ長くなりそうで今から心配でーっす☆(笑)

(やっぱり長くなったよ・・・(笑)(^◇^))

サポートされるごとに私のやる気が上がります。POWブロックのごとく。プゥン