読み聞かせした本(40)『ふゆのあとには はるがきます』2024年3月
小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。
読んだ本 『ふゆのあとには はるがきます』 文 石井睦美 絵 あべ弘士 アリス館
選んだ理由
・温かい日も増えてきた2月〜3月に読むのにちょうどいい。
・大阪でははここまで雪は積もらないけれど、雪国の人々の暮らしや動物たちの様子を想像できると思ったから。
・『すみれちゃん』石井睦美、『あらしのよるに』あべ弘士、も合わせて紹介できるから。
子どもの反応
・私が手に持っている『すみれちゃん』を見て、「あっ、すみれちゃん。知ってる」「やった(教科書に採られている)」と反応があった。
・『あらしのよるに』につなげようと、「絵を描いたのはあべひろし…」と言うと、子どもたちは阿部寛さん(ドラマ『VIVANT』で知っている子が多かった)を想像したらしく、「え〜!?」と驚いていた。
・あべ弘士さんは北海道の旭山動物園で飼育員をやっていたと説明すると、「行ったことある!」という子がクラスに数人いた。
・雪虫を私も見たことがない。子どもたちにも馴染みがなく、説明がいったかも。
・「ゆきが ふかくつもったところに あしを つっこむ子もいれば、ゆきのボールを つくってなげる子もいます。」のところで、学校に行く子どもたちの姿を想像できたのか、「うふ」と笑っていた。
・「はじめてのゆきの日は、うきうきして、おぎょうぎよくなんか していられないのです。」の部分も共感して、ニコニコしていた。
・くまのページでは「冬眠や」とつぶやいていた。
まとめ
雪の楽しさも、大変さも、春を待ち遠しく思う気持ちも、想像しながら楽しめた。
子どもたちの楽しそうな様子が登校の描写、スキーやソリも絵からわかる。その一方「ああ はやく サッカーをしたいな。じめんのうえでさ」という男の子のセリフから、春を心待ちにしているのが伝わってきた。
直接的な表現ではないけれど、絵やセリフから読み手が想像できるのがいいなあと思った。
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