読み聞かせした本(11)『おこだでませんように』2023年7月
小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。
読んだ本
『おこだでませんように』 くすのきしげのり 作 石井聖岳 絵
小学館
選んだ理由
・Yuka先生に教えてもらって、七夕の時期に読みたいと思ったから。(Yuka先生いつもありがとう。)
・学校に慣れて元気に過ごすようになってきた1年生と読みたいと思ったから。
・1年生と私との関係が少しずつできてきて、もし読んでる途中で泣きそうになっても大丈夫だと思えたから。
・習いたてのひらがなで一文字ずつ丁寧に書く様子が、1年生の今の時期にぴったりだと思ったから。
子どもの反応
・題名の『おこだでませんように』を読むと、「おこられませんように、とちゃうん?」という子がいた。
・学童にもあるらしく、「知ってる!」という子もいた。
・ひらがなで書かれた短冊を見て、「ま」が反対やと言う子もいた。
読み聞かせた感想
・大好きな本だけど、読み聞かせするといつも泣きそうになる。感情のコントロールに必死になる。
・今回は『にゅうがくしきの ときは、 「こえが おおきくて、げんきが ええね」って いってくれたのに。』のあたりからウルッときた。
・みんな褒められたくてええこになりたくて一生懸命。小さな願いや思いに気づける大人でありたい。
・自分の子どものことや、かつての教え子が浮かんで、切なくなる。危ないから、しっぱいすると大変だから、と注意をしていた。そう思っていたのは私だけで、子どもからしたらそれは「おこられる」だったのかも。
気づき
・ぼく、先生、お母さん、妹、友だちの表情がたくさんのことを物語っている。
・ぼくの家の様子や家族の様子が絵からわかる。
・東洋館出版社のサイトに「くすのきしげのり作品相関図」「くすのきしげのり作品相関図 パート2」がある。印刷してラミネートして本の近くに置いている。おくと子どもらが喜んで見ている。
・次は『ええたまいちょう!』(『おこだでませんように』の男の子が成長して、『ええたまいっちょう!』の若いおまわりさんになる)か『ぼくはなきました』(主人公そうたくんのお母さんは『おこだでませんように』の主人公の男の子の妹)を読みたい。