読み聞かせした本(28)『ともだちや』2023年11月
小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。
読んだ本『ともだちや』内田麟太郎 作 降矢なな 絵
選んだ理由
・先月読んだ『ふたりはともだち』のように、1冊を読み聞かせてシリーズの他の本を読むきっかけにしたいと思ったから。
・光村の道徳の教科書(3年生)に採られているが、まずはお話として楽しんでもらいたいと思ったから。
子どもの反応
・『めっきらもっきらどおんどん』を描いた人の絵だと紹介したら、「知ってる!」と反応があった。幼稚園や保育所で読んでもらった子がたくさんいた。
・オオカミがぐわっと歯をむくページにドキッとしていた。
気づき
・お話も楽しくて、絵もわかりやすくて、すぐにお話に引き込まれていた。
・「100えん」のところで、「100えん!?」と驚いていた。サービスの対価としてお金を払うという発想がないようだった。
・秋の読書月間の取り組みの一つの『帯づくり』でこの本の帯を作った子がいた。このシリーズを置いているところに置いておくと、このシリーズの他の本も借りられていった。
・私の読み聞かせだけでは、借りられる時期は一時期のブームで終わってしまう。子どもの書いた帯があると、借りていった子が「自分も帯を書いてみたい!」という気持ちになり、他の本に帯を書くという流れができた。それが他の子の目にとまり…というようになり、貸し出しがゆる~く長~く続いている。いい循環ができたと思う。